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彼氏や旦那と円満に暮らしていくためのコツ

彼氏や旦那に対する不満や悩みは、友人に愚痴を吐いたり相談したりしますが、それって、ストレス発散にはなりますが、根本的な解決にはなりません。そもそも彼氏や旦那と円満に暮らしていくためにはどのようにすればよいのでしょう。下田美咲さんの「そうだ、結婚しよう。」より紹介します。

下田美咲

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目次

  1. ○まるでわが子やペットの話をするみたいな口調で
  2. ○彼のことで喜怒哀楽する女は可愛い
  3. ○妻が喜ぶこと、怒るツボが自然に伝わる
     
    • まるでわが子やペットの話をするみたいな口調で

      私(下田 美咲)は、夫の悪口は夫に向かって言う、と決めている。夫に対して不満なこと、改善してほしいこと、悩んでいることがあるとき、私はいつも彼に向かってそれを相談するように話し出す。まるで女友達や母親に愚痴を言ったり、相談するときのようなテンションで、彼に向かって彼の話をする。
      たとえば「もっと構ってほしい」という不満があったとする。そんなときは「あのね、最近ナオくんが全然構ってくれないの。家に帰ってくるとゲームばっかりやっててこっちを向いてくれなくて、一緒にいる意味……って感じ。今日なんてね、帰ってきてからかれこれ3時間も経ってるんだけど、まだチューもしてないんだよ。ひどくない? どう思う?」などと言う。「もうチューしたいって思わなくなったのかな、恋心が衰退しちゃったのかな? どう思ってるんだと思う?」とも。
      たとえば、楽しみにしていた休日に急な仕事が入るという一件があって、それが嫌だったとする。そんなときは延々とその件を掘り返しては愚痴を言う。いかに楽しみにしていたのか、百歩譲って仕事は仕方がないってことにしてあげるとして、あなたのここからの挽回に私がどのくらい期待をしているのか、いかに埋め合わせてくれるものだと思っているのか、その全部を彼に向かって話す。
      「ナオくんの次のお休みは表参道デートする予定だったんだけどね、急に仕事が入っちゃったんだって。もうピザ食べる気満々だったし、どこのアイスを食べるかも決めてたのに。そのつもりで今週のご飯の内容だって調整してきてたのに。それなのに、連れてってくれないんだって。どう思う?」まずそんなふうに愚痴を言う。私がそう言うと彼は「そうなの、可哀想だね、残念だったね」などと言う。さらに私は続ける。
      「うん、可哀想。それでナオくんは、その可哀想な子に何をしてあげるの? こんなに楽しみにして、そのつもりで生きてきたのに、その代わりに何かしてあげるの?半休になっちゃったけど、仕事が終わり次第で飛んで帰ってきて、何かして遊んであげるの?」そんなふうにして、今度は私のことについて、本人視点ではなく第三者の角度からも訊ねる。まるで二人の子どものことや一緒に飼っているペットの話をするみたいに。
      「親になるって決めたのは自分なんだから、ちゃんと面倒見てあげなきゃダメだよ」
      「ペットにとって飼い主はあなたしかいないのだから、もっと可愛がってあげなきゃ可哀想でしょ」そんな目線から、私のことについて忠告する。
    • 彼のことで喜怒哀楽する女は可愛い

      私が彼に向かって話すことは基本的に、彼と私にまつわるホウレンソウに終始している。愚痴や不満に限らず、嬉しかったことや楽しみなこと、彼のことを想って取った行動や、した努力について、多くの人たちがよく女友達などの第三者に向かって話しているような感じで、彼に向かって話す。
      なぜ私は、彼に向かって彼の話をするんだろう? いつからそういうことをするようになったんだっけ? と考えてみると、27年間生きてきた中で、女友達から男の話をされるたびに思っていたことがこの習慣のキッカケになっていた。
      好きな男にまつわる話をするときの女の人は、いつも可愛い。
      悩んでいても、怒っていても、悲しんでいても、楽しみにしていても、可愛い。
      「ああ、すごく好きなんだなぁ、その人のこと」というのが、第三者に話す様子には、いつも詰まっている。
      一般的に、同性の友達に対してはデートを楽しみにしている様子を隠さずに話す人が多い。付き合いたての頃など、いろんなプレッシャーでテンパっている時期のその本音を女友達相手には素直に見せる人が多いし、デートのために前髪を少し切っただの、念のため根元まで綺麗に染めただの、新しい洋服を買いに行っただのという、そういう陰の努力の話だったり、デートで失敗しないためにこんな下調べをしただの、仕込みをしただのという必死な裏側も、赤裸々すぎるほどに話してくれる友人がこれまでたくさんいた。
      だけど、彼女たちはいつも、私にはそういうのを報告してくる一方で、相手の男には一切その手の話をしていなかった。どれも隠していた。
      その手の報告を受けたとき、私はいつも爆笑した。
      「え、そんなことしたの‼」
      「そんな準備したのwww」
      「どんだけ楽しみなのwww」
      そんなふうに突っ込んではお腹を抱えて笑った。彼女たちの恋する乙女さがあまりにも可愛くて、もはや琴線に触れる域に達していて、笑わされてしまうからだった。
      それで私はいつも「絶対それ、そのまま本人に言った方がいいよ!」と言うのだけど、「自分だけこんな楽しみにしてて恥ずかしいじゃん」とか「こんな気合い入れてて、気づいてすらもらえてなかったら虚しいし!」とか「いやいや滑稽でしょ、こんな必死とか!」などと言って、相手に対してはひた隠しにしていた。その様子を見ていて、すごくもったいないと思った。
      この彼女たちに対して感じたじれったさがキッカケで、あなたとのデートにこんなにワクワクしてること、あなたと待ち合わせをすることにこんなにソワソワしてしまうこと、あなたに可愛いと思われたいがためにこんな仕込みをしてること、あなたとの時間をより楽しむためにこんな準備や手配をしたんだってことを「私はちゃんと言うようにしよう」と決めた。
      第三者として話を聞いていると、ほとんどの愚痴や不満や悩みもまた、全部そうだった。もう恋を失っていて、愛してもいなくて「ああ早く別れたい」「いっそあいつ死ねばいいのに」と思っているような時期の悪口は本当にヤバいやつなので例外として、ちゃんとそこに愛と恋があることと、あくまで別れる気はないときに限るのだけど、恋する乙女のそれらはいつも「それ、口に出したら相手は喜ぶと思うよ」という内容だった。どれも、たまたま今回は不満という形で膨らんでいるけれど、内容としては「あなたが大好き!」でしかなかった。
      それで私はいつも彼女たちに「それ絶対本人に言った方がいいって。相手からしたら予想だにしない内容ばっかだし、だいぶ可愛いよ」と言ったけれど、「えー? 恥ずかしいよー、無理だよー」と流されてしまうことが多かった。本当に残念だ。
      そんな理由で、私は夫に向かって、そういう全部を話す。これは夫に限らず、これまで交際してきたすべての男にもしていたことなのだけど、伝えた分だけ近づけたし、わかってもらえたし、笑ってもらえたし、可愛がってもらえるようになったので、この会話術は本当にオススメ。
    • 妻が喜ぶこと、怒るツボが自然に伝わる

      先日、夫の給料日に外食をすることになったときにも、私はそのことについて、彼にホウレンソウをし続けた。
      ―前夜―
      「明日ね、ナオくんがお給料日だから外食に連れて行ってくれるんだって。だからご飯は作らないで待つの。一緒に食べるために、お腹が空いても一人で先に食べたりしないで待つの、明日は」
      「楽しみなんだね」
      「うん。毎日ご飯を作ってて良妻だから、ナオくんが労ってくれるんだって」
      「よかったね」
      「うん。毎日ちゃんとやりくりしながら買い物しててえらいから、好きな物を食べていいみたい。何を食べたいってリクエストするか迷ってるところ。あと今、私は小腹が空いてきたけど、明日ナオくんとご飯に行くから今日は暴飲暴食しないでおくことにしてるの」
      「え、食べなよ。美味しいチャーハンを作ってあげようか?」
      「やめて。もう今日の分のご飯は食べ終わってるし、明日は本気を出して食べたいから今日は控えておくの。刺激しないで。今キッチンを使って良い匂いさせたりしたら怒るからね」
      「労う」「えらいから好きな物を食べていい」とはとくに言われていないけれど、このようにして報告をすると、だんだん「明日はそういう前提のそういう日なんだ」という認識が彼の中に刷り込まれ、そういうムードになっていくのだ。
      ―当日の朝―
      「今日ね、ナオくんと外食に行くの。だから、ナオくんが帰ってくるまで、お腹を空かせて待ってるの。腹ペコを仕上げて待ってるの」
      「そうなの。楽しみなんだね」
      「うん。だからね、今日は昼間のアイスも食べないで、夜に向かって生きていく計画なの。でも今日は原稿を4本も書く日だからね、アイスを食べないで1万文字も書いたら夜にはフラフラ。腹ペコが完全に仕上がるよ」
      「えっ。いや、お腹を空かせるのはいいけど、ちゃんと朝ご飯とお昼ご飯とおやつは食べておいてね、ダメだよ抜いちゃ」
      「ううん。いいの。コンディションを仕上げるの。外食ってそういうものだから」
      「外食ってそんな気合い入れることなの……?!」
      「そうだよ。私は今日起きた瞬間から、夜のナオくんとのご飯に向かって体調を作ってるんだよ。だから早く帰ってきてね、お腹空きすぎると大変だから」
      そんなふうにして、朝起こすときにも「今日ねーナオくんと夜ご飯を食べに行くのー」とウキウキしてることを報告し、朝ご飯を準備しているときにも「夜ねー、焼肉食べに連れてってもらうためにコンディション整えてるのー。残業は避けて、ちゃんと定時に切り上げて帰ってきてくれるかなー」とソワソワしてることを相談し、お見送りの際にも「早く帰ってこないとお腹空きすぎて大変なことになるからね」と説明をした。
      給料日の外食というのは夫婦の間でとくに恒例行事ではなく、たまたま彼が気まぐれで言い出したことだったのだけれど、この月をキッカケに恒例行事となった。私の言動によって、彼の中に「給料日に外食をすると、美咲ちゃんは嬉しいらしい」と刻まれた結果だ。
      この手の会話をすると「なんで機嫌が良いのか」「ああ、そうすると嬉しいのか」を把握してもらえるので、それをたくさんしてもらえるようになる。男の人からしたら「こうすると嬉しいんだろ?」くらいの感じなのだろうけれど、それで全然良い。
      「なんで機嫌が悪いのか」も同じで、その詳細を把握させることで、同じことは繰り返されづらくなる。これもまた「面倒くさいことになるから、これをするのは避けておこう」くらいの感じなのだろうけれど、それで全然良い。十分に平和だ。
      円満に暮らしていくためには、自分のツボを押さえてもらうことがすごく大切。この手の会話はツボを説明することになるので、すればするほど仲良くなれる。 ちなみにこれは夫婦関係だけでなく、友人や上司などの関係性においてもオススメなコミュニケーション術だ。「対人関係で悩んだとき、その相談は、その悩みのタネ(本人)に向かってする」のが最強。

そうだ、結婚しよう。

下田美咲

毎日新聞出版

part2 非常識が夫との仲を深める!より

気鋭の恋愛コラムニストが予想外だった自らの結婚、妊娠を通してつづる幸せな結婚を呼ぶ非常識の哲学。cakesで大人気連載中「下田美咲の口説き方」の書籍化!アラサー未婚女子に放つ、痛快エッセイ。

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