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酒屋や土産物店などで見かける御神酒(ごしんしゅ)とは

酒屋や土産物屋で「御神酒」と書かれた商品を目にしたことはありませんか?しかしこれは、初詣などで神社で振る舞われる「本物の御神酒」とは、根本的に違うそうです。本物の御神酒がどのようなものを指すのかご説明します。

大浦春堂

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目次

  1. ○神様の御神霊が宿ってお酒は「御神酒」になる
  2. ○御神酒の種類は「白黒醴清」
     
    • 神様の御神霊が宿ってお酒は「御神酒」になる

      最近、酒屋や土産物店などで「御神酒」とラベルが貼られた日本酒を見かける機会が増えました。“神の酒”という語感の良さからでしょうか、興味をもって手に取る人は少なくないようです。
      でも、御神酒とは神様にお供えして御神霊が宿ったお酒のこと。神様にお上げしていないお酒は、御神酒を名乗っていてもただの清酒であって、神様が宿るありがたいものとはいえないのです。

      「御神酒」と書かれていても、実はただの清酒ということも

       「御神酒」と書かれていても、実はただの清酒ということも

      東京の明治神宮や京都の松尾大社のほか、大きな神社では境内に酒樽が並べられている光景を目にすることができます。これは「奉献酒」といって、酒蔵が御神恩に感謝して納めた酒樽です。なかにはこうして奉献されたお酒を御神酒として、御祈祷やお正月などの祭礼時に参拝者へ振る舞う神社もあります。

      明治神宮に奉献された酒樽が並ぶ参道

       明治神宮に奉献された酒樽が並ぶ参道。ワイン樽の奉献も

      松尾大社で行われる上卯祭で奉納された清酒

       松尾大社で行われる上卯祭で奉納された清酒

      酒蔵だけでなく、参拝者でも神社にお酒を納めることができます。熨斗紙のしがみをかけた清酒2本を奉献し、お供えしたのちに1本をお下げ渡しいただいて御神酒として持ち帰ることができます。ただし、すべての神社でお下げ渡しの希望を受け付けているわけではありません。奉献の前に社務所で確認をしてから伺いましょう。
    • 御神酒の種類は「白黒醴清」

      ひとくちに御神酒といっても、神社の祭祀に用いられる御神酒は、いくつかの種類に分けられます。伊勢神宮では「白酒しろき」「黒酒くろき」「醴酒れいしゅ」「清酒せいしゅ」の4種の御神酒が使われ、これらは「白黒醴清しろくろれいせい」と呼ばれています。全国の神社では、おもに普段の祭祀で使用する清酒のほか、新嘗祭には醸造家に白酒を発注。納品された酒を御神酒として使用しています。
      白酒
      白酒

       延喜式に記された製法によれば、米7斗1升4合、麹2斗8升6合、仕込み水5斗で造り、10日の熟成をもって完成する。いわゆる獨酒どぶろくのこと

      黒酒
      黒酒

       ある植物の灰を白酒に混ぜて灰色に着色した酒

      醴酒
      醴酒

       「こざけ」は「甘酒の意味で一夜酒ともいわれる。米を蒸さないことから火無浄酒ほなしのきよざけともいわれた。短期間で醸造できる粥のような水分の少ない酒

      清酒
      清酒

       米と米麹でもろみを造り、できた濁酒をろ過した酒。伊勢神宮では清酒のみ、外部に委託した醸造家の酒をお供えする

神様が宿る御神酒

大浦春堂

イラスト:今井未知

神宮館

第1章 御神酒の基本より

知らなかった御神酒の知識や、全国の神社の見どころを御神酒の写真とともに紹介。全国109社の御神酒を紹介。

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