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「ひとりっ子の頭ん中」ひとりっ子性格あるある

一人っ子であるがために、育ってきた環境から、良くも悪くもいろいろなあるあるがあります。そこで集団行動時によくある一人っ子の行動パターンを朝井麻由美さんの「ひとりっ子の頭ん中」よりご紹介させていただきます。

朝井麻由美

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目次

  1. ○人と同じことが嫌い。
  2. ○ひとり遊びが異常に得意。
  3. ○家飲みにて
  4. ○人見知りである。
     
    • 人と同じことが嫌い。

      有象無象うぞうむぞうに埋もれるのをよしとしないのがひとりっ子道。たとえば修学旅行にて―。
      「京都・奈良といった学校側が決めたありがちすぎる行き先がまず不満でした。北海道やら沖縄やらに行って、ほかの学校の友人に自慢したかった! と当時思っていました(笑)」(28歳・女性
      それだけではない。京都・奈良に行くことをのみ込んだとしても、判で押したように金閣寺や銀閣寺に行くことでお茶を濁していいものかと、どこへ行くかに関してもアヴァンギャルドな意見を出そうとする。
      「みんながやっているから同じのにする」という言葉はひとりっ子の辞書には存在しない。趣味、嗜好、右を選ぶか左を選ぶかに至ってまで、できれば人と違っていたいし、人生における様々なセレクトは、自己アピールとすら思っているふしがあったりなかったり。人と同じで無個性って思われたくないじゃない。ほかの人が自分と同じ選択をするのは構わないものの、内心ちょっとイヤだったり、その時点でスッと熱がめてしまったりも。とにかく、世界にひとつだけのオンリーワンであることに、この上ない喜びを感じるのだ。
    • ひとり遊びが異常に得意。

      無から有を生み出せるほど「ひとり遊び」を極めてきたひとりっ子。なにせ、生まれたときからその道ひと筋。頑固なラーメン屋のオヤジのように、「ひとり遊び」には誰しも一家言いっかげんを持っている。
      よその家が兄や姉と、はたまた弟や妹と『マリオカート』で「お兄ちゃんばっかり赤甲羅こうら投げてきてズルい!」などと一触即発な雰囲気になっている間、ひとりっ子はぬり絵やパズルなどで平和に楽しく過ごしてきた。娯楽が何もなければ、自分でオリジナルの遊びを考えて、ひとりでやっていたことぐらいザラである。
      おかげで、大人になった今も、こんな調子だ。
      「友人たちとキャンプに行ったことがあったんですけれど、みんなは男女で和気あいあいとスイカ割りに興じて盛り上がっている中、自分だけひとり、川でTシャツを網がわりにして、魚獲りに夢中になっていたことがあって……。ふと気づいてまわりを見回すと、同じくひとりっ子の友人も遠くのほうでひとり、魚獲りに夢中になっているのを見て、『ああ……』と思いましたね(笑)」(25歳・女性
      しかしながら、ひとり遊びが得意すぎるのも、人付き合いにおいては考えもの。
      「ひとりでいくらでも楽しく過ごせてしまうので、ほとんど自分から人を誘わないんです。『この時間、暇だから誰か誘ってどこか行こう』っていう発想がそもそもない」(32歳・女性
      よって、向こうからの誘いの切れ目が縁の切れ目になりがち。そのため、おおらかで根気強く誘ってくれる友人が、長年の友というパターンが多い。
    • 家飲みにて

       あのフカフカしてそうなソファは私のものだ。

       あ、クッションも。

       寝るときはベッド使うので、

       よろしく。

      とにかく、自分の快適な環境作りに努力を惜しまないひとりっ子。誰かの家で飲むときは、お邪魔した途端、さりげなくいいポジションをチェック、確保、そして譲らない。
    • 人見知りである。

      なんとなく、昨今インドア系の人々を中心に「人見知り」という言葉のバーゲンセールが起こっているような気がするが、「自称人見知り」でも「ファッション人見知り」でもなく、ひとりっ子は正真正銘の人見知りだとここに主張しておきたい。
      最大の理由はおそらく、「お兄ちゃんの友達」などの、きょうだい繋がりで接しなければならない別コミュニティが一切なかったから。知らない人と当たりさわりなくコミュニケーションを取る必要もなく、自分の生きる世界のみですくすくと育った結果、立派な人見知りができあがるというわけだ。
      もうひとつは、自分の気持ちを隠しきれず、素直すぎるからだろう。「八方美人」なところはカケラもなし。一方美人の七方ブス。
      「自分が興味ある相手、好きな相手としか楽しそうな顔で会話できません。興味がない相手に対して愛想良くするのはムダな体力を使うから……」(26歳・女性
      ゆえに「クラスに溶け込むのも人一倍遅かった」と振り返るひとりっ子も多い。

ひとりっ子の頭ん中

朝井麻由美

KADOKAWA

第1章 ひとりっ子あるあるより

ひとりっ子ほど、わかりやすい人間はいない!?ひとりっ子への徹底した対面取材に、きょうだい持ちへのヒアリング、ひとりっ子に詳しい心理カウンセリング専門家への取材など、多角的にひとりっ子を見つめなおした本書で、ひとりっ子の取扱法がまるわかり。

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