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ひとりっ子の行動と心理(居酒屋編)

ひとりっ子の行動を見ていると、何だか自分勝手だなぁとか、協調性がないなとか感じることがありますが、それはよく見るとそこには彼女たちなりの配慮が隠されているのかもしれません。居酒屋での注文時に見かけるひとりっ子の行動で、そんな気遣いをチェックしてみましょう。

朝井麻由美

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目次

  1. ○居酒屋での注文にて
  2. ○サラダを取り分けるとき
  3. ○飲み会のお会計にて
     
    • 居酒屋での注文にて

      みんなで居酒屋に行ったとき、ひとりっ子はこんなことを思っている―。
      え、何? メニューそこにあるけど、誰も頼まないの? なんだろう、この空気。さっき席についてから何も話が進んでないなぁ。時間のムダだなぁ。さっさと注文して食べ始めようよー。お腹減ったよー。あー、もう我慢できない!
      おもむろにメニューを手にする
      卵焼きは食べたい。枝豆は飲み会だからって定型文のようにわざわざ頼まなくてもいいよね。明太うどんは私が食べたいから頼んで、と。
      「すいませーん、卵焼きと、明太うどんをくださーい。あ、あとはみなさんそれぞれ好きなものを適当に頼む感じで!」
      ちなみに、ここでポイントとなるのは、ほかの人たちにも「好きなものを適当に頼む感じで!」と促している点である。生きとし生けるすべての者が、それぞれ好きなものを食べてほしい、と思っているのだ。
      「一見、勝手な行動に見えるかもしれませんが、他人の意見も尊重したいと思っていますから。慈悲深いでしょう? それどころか、誰も頼もうとしない状況で、注文を始める〝呼び水〞になるとすら思っていますよ!」(28歳・女性
      だが、こんな罠もある。
      「リードしたがるタイプの、いわゆる〝古き良き〞男性にはもれなく煙たがられますね……。〝俺の言うこと〞を無条件で聞こうとしないから、面倒くさいと思われるんでしょうね」(32歳・女性
      だからといってだ。たとえそこが激安のチェーン居酒屋だったとしても、その場における最高の味を楽しめる食べ物を味わいたい。そのためには、誰かに注文を任せておくなどできようか、いや、できない。
    • サラダを取り分けるとき

      誰かがサラダや鍋を取り分け始めると、正直思う。やめて。自分も取り分けないから、相手にもやってほしくない。ほら、気を遣われると、こっちもやらなきゃいけない気持ちになるじゃない。それに、自分の食べたいものを食べたい分だけ取りたい。あーあ、全員分取り分けられちゃった……。これじゃあ、こっちが気を遣えない人みたいだ。先手を打って、「それぞれでいいよね! 好きに取る感じで」って言っておけばよかったなー。
      ……などと思っているので、ひとりっ子の前にサラダや鍋などの大皿料理があったらみなさまひとつ、よろしくお願いしますね。それぞれで。
    • 飲み会のお会計にて

      この際ハッキリ言ってしまいますけれども、あれ、ムダじゃないですか? お会計のときの、あれ。「ここは払うね」「あ、いいよいいよ」×3、みたいなやりとり。あの攻防だけで軽く10分は消費するやつ。1回だけ遠慮しておいて、「ありがとう」で済ませば、よくないですか? ダメなの? そんなに何回も遠慮しまくる必要、ある?
      そんな思いから、このシーンになった際にひとりだけ爽やかに「ありがとう」と言い放つ。すると、当然のように、浮く。

ひとりっ子の頭ん中

朝井麻由美

KADOKAWA

第3章 シーン別・やりがちな行動ケーススタディより

ひとりっ子ほど、わかりやすい人間はいない!?ひとりっ子への徹底した対面取材に、きょうだい持ちへのヒアリング、ひとりっ子に詳しい心理カウンセリング専門家への取材など、多角的にひとりっ子を見つめなおした本書で、ひとりっ子の取扱法がまるわかり。

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