目次
- ○引っ込み思案だと思ってた自分が実は……
- ・散開点型
- ・収斂点型
- ○ついつい衝動買いしてしまうことはありませんか?
- ・左ばらい長型
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引っ込み思案だと思ってた自分が実は……
「黒」の字の下部、列火(連火)と呼ばれる4つの点「灬」の開き具合でその人の「社交性の高さ」がわかります。「黒」の字の中の下部「灬」の4つの点が、文字の中心軸に向かってギュッと凝縮されたものを収斂(しゅうれん)点型、中心軸から左右に大きく開いたものを散開(さんかい)点型といいます。「灬」の開きは、「社交性」や「外向性」「内向性」を示します。たとえば人は、自分に周りの目を向けさせたい、周りから注目されたいと思ったとき、どんな行動をとるでしょうか。小さくなって、もじもじしているだけではまず目立つことはできません。周りの目を自分に向けさせるには、自分をアピールし、存在を浮き立たせる(あるいは存在感を出す)必要があります。そのために社交的にふるまうことはもちろんのこと、時に奇抜な衣装で身を包んだり、派手な化粧や装飾品で他の人に差をつけようとしたり、あるいはオーバーなジェスチャーをして目立とうとしたりするでしょう。そうした「目立ちたい」「注目されたい」という心もちが、「灬」の点を、文字の存在感をアピールするかのように左右に大きく開かせるのです(【散開点型】)。目立とう精神が強いということは、自分の存在を大きく見せたいということでもあります。あなたはどうでしたか? 引っ込み思案だと思っていたけど、心の底では目立ちたくてしょうがない! そんな自分に気づくことができるかもしれません。逆に【収斂点型】は、自分が目立つことに抵抗感があり、なるべく存在感を消そうとしますから、その行動や立ち居振る舞いも必然的にこぢんまりとした地味なものに抑え込もうとします。なにごとにも無難で控えめであり、必要に迫られない限り自分から表に出て行こうとはしません。そんな内向的な心根が、「灬」の点をなるべく目立たないように真ん中に集めようとします。ちなみに、散開点でも収斂点でもない、「灬」の開きがふつう型の人は、性格をあらわす強い特徴的なものはありません。他にも「目立ちたい」という心情をあらわす筆跡特徴がありますが、それについては、この章の「本」の項で述べることとします。目立ちたい度は「魚」「然」「焦」「煮」「無」「照」「熊」などの烈火のほか、「京」の左右の点や「思」の「心」部分の点、「代」「犬」「式」などの離れ点でも見ることができます。
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・散開点型
派手で目立ちたがり屋タイプ、外向性が高い
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・収斂点型
地味で目立ちたくないタイプ、内向性が強い
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ついつい衝動買いしてしまうことはありませんか?
「本」の字の第3画、左ばらいの長さで、その人の「目立ちたがり度」がわかります。
右ばらいが文字を構成するうえでの最終画の収筆部にあたり、この画を書き終えればひとまず文字が出来上がるのに対し、左ばらいの場合はまだ文字を構成する途中。にもかかわらず、文字の中心部からどんどん離れていってしまうなんて、文字構成のうえでは効率が悪いことこの上なし。それでも左ばらいが長くなる【左ばらい長型】の深層心理とはどういったものでしょうか。
左ばらいをことさら長く書くということは、人並やありきたりでは決して満足できない、物足りない。あるいは自分は他の人と違うという自意識の強さ、また周りの目を自分に向けさせたいといった欲求のようなものが、心奥にあるものと考えられます。この左ばらいを本来の運筆方向から逆らって長くすると、若干バランスは悪くなるものの、反面、華やかで目立つ文字にもなります。女性でいえばドレスのすそを片手で持ってひらりと舞うような雰囲気でしょうか。
目立ちたいという心理は、言い方を換えれば自己顕示欲が強いとも言えます。また自分を華麗に見せたいという心理から、洋服や装飾品、コスメなどにお金をかけたがるところもあるようです。実際にタレントさんなど人目につくお仕事をされている方には左ばらい長型の人が多いようです。
「東」も含め「都」「和」「様」など左側にはらいのある文字はたくさんあります。同じはらいでも、右と左とでは双方のはらいを生じさせている心理的な意味合いがまったく異なるのです。
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・左ばらい長型
目立ちたがり屋、自己顕示欲が強い
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