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蟹座のあなたへ贈る♡大切なものと深くつながるためのメッセージ

蟹座のあなたは、誰よりも深く、固く、人とつながることができる。――
心理占星術師・鏡リュウジさんから蟹座のあなたが大切なものに出会い、深くつながるためのメッセージをお送りします。

鏡リュウジ(心理占星術研究家)

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目次

  1. ○自分のルーツをたどる
  2. ○守るべき人をもつ
  3. ○自分の守備範囲を意識する
  4. ○仲間と一緒に夢を追いかける
  5. ○芋づる式に「好き」を広げてゆく
  6. ○WORDS
     
    • 自分のルーツをたどる

      蟹座の夢は、水のように心を満たしている。静かに、清らかに、しみとおるように。
      でも、その水は突然、湧き出たものじゃない。遠く深い山の奥から長い年月をかけ、旅をしてきた。一滴から始まった流れが、少しずつ広くなって川になり、今、あなたのところにやってきた。
      そして、これからもっと大きくなって、海に向かう。
      だから、あなたが夢や目標をたてるときは、先のことだけじゃなく、その流れに思いをはせたほうがいい。
      自分をとりまくものたちはいったいどこからきたのか、自分が大切にしているものは、どう始まり、どうリレーされてきたのか。
      そして、自分自身は誰から何を託されたのか。
      やりたいことが見つからないとき、やる気がでないときは、自分のルーツをたどってみよう。
      故郷に戻って、小さい頃に遊んだ場所を訪ねてみる。思い出に強く残っている物を、もう一度引っ張りだしてみる。両親や祖父母に、自分が赤ん坊のときの話や祖先のことを聞いてみる。
      いや、ルーツ探しは自分や家族のことに限らなくてもいい。
      ずっと好きなことや趣味があれば、その発祥の地に出かけてみる。自分の住んでいる町や地方、さらには日本の歴史についてじっくり調べてみる。ふだん、目にすることのない古典や伝統工芸にふれてみる。
      未来のことなんて見えなくていいから、ひたすら過去に思いをはせて、自分の原点が何なのかを考えてみよう。そうしたら、自分が何を託されているのかがわかってくる。これから先、何を運ぶべきか。どんな役割を果たすべきか、がわかってくる。
      焦らなくてもいい。あなたの夢はこの流れの先にきっとある。
    • 守るべき人をもつ

      蟹座はホロスコープのいちばん下にあって、すべての星座を支える星のもとに生まれている。自分を投げ打って、何かを支える星座。
      誰かを守りたい、支えたいっていう気持ちがすごく強い。
      蟹座の神話は、英雄ヘラクレスにあっけなく踏みつぶされた蟹。
      冴えない神話だと思っている人もいるだろう。でも、この蟹は、友だちである怪物ヒドラがヘラクレスにやられそうになっているのを見て、助けようとヘラクレスに立ち向かった、友だち思いの蟹。
      蟹座のあなたも、自分ひとりでは保守的で恐がりで臆病かもしれないけど、誰かを守る誰かを支えるという目的があると、すごく強くなれるし、すごくがんばれるし、いろんなアイデアが湧き出てくる。前向きにもなれる。
      だから、自分の人生のなかで、守りたいと思える人を探そう。
      恋人。子どもや親のような家族。ペットや友だち、趣味の仲間でもいい。
      ひとりでは踏み出せないことにも、誰かのためなら挑戦できる。
      誰かのためにがんばることが、逆にあなた自身を成長させる。
      自分の夢に近づく第一歩にもなる。
    • 自分の守備範囲を意識する

      保守的で臆病だと言われがちな蟹座。
      しかし、単純に自分の外の世界すべてを恐れているわけじゃない。
      ある一定のところまでならすごく居心地も良く、リラックスしていろんなことに挑戦できる。
      あなたには蟹の甲羅のようにハッキリとした境界線があって、そこから先に踏み出すときにすごく慎重になってしまうだけ。
      ただ、その境界線がどこにあるかまでは、ほとんどの場合、ハッキリとは意識しないで生きている。
      だから、なんとなく外の世界すべてが漠然としていて、不安定で正体不明。どこか落ち着かない気持ちにさせられてしまう。
      でも、その境界線さえハッキリすると、どこまでが自分の守備範囲か意識すると、その守備範囲が意外とそんなに狭くないことがわかる。
      しかも、あなたは守備範囲をきちんと意識できれば、そのギリギリいっぱいまでがんばることができる。その範囲内なら、責任感があるし、細かいところまで目が行き届く。いろんなことに大胆にもなれ、生き生きと生きてゆくことができる。
      守備範囲を自覚することができれば、それだけでも、蟹座の可能性はぐんと広がる。
    • 仲間と一緒に夢を追いかける

      蟹座のあなたは、誰よりも深く固い信頼関係を結ぶことができる。
      交友関係が広いとか、ただ仲がいいだけではない、強い絆。
      友だちでも家族でも、ただの友だちやただの家族じゃなくて、ものすごく結びつきが深くなる。
      それは、あなたがその人のために何でもしようとがんばるから。
      相手にもそれが伝わって、あなたの気持ちに応えようとがんばってくれるので、どんどん結びつきが強くなる。
      しかも、単にお互いの悩みを分かち合うとかだけでなく、ひとつの夢を共有し、『ONEPIECE』のようにひとつの船に乗って一緒に漕ぎ出すことのできるような仲間たち。
      たとえば、一緒に会社をつくる、一緒にお店をやる、一緒に冒険の旅に出かける、一緒に何かを勉強する、切磋琢磨し合いながら一緒に劇団を作ったりバンドをやったり……。
      5人いたら単純に5 倍じゃなく、何十倍にもふくれあがる。
      すごく結びつきの強い、信頼できる仲間。
      それが蟹座にとって最大の武器で、いちばんの宝物だ。
      ただ仲がいいだけじゃなく、同じ夢を見て一緒に何かを目指すというときにものすごく力を発揮できる。
      ひとりでは叶えられない夢も、みんなでなら叶うかもしれない。
      夢の可能性は、何十倍にも広がるのだ。
    • 芋づる式に「好き」を広げてゆく

      何かやりたい。でも、何をやっていいかわからない。
      それに、はじめてのことに挑戦するのは少し怖い気もする。
      食わず嫌いせずに手当り次第やってみたらと言う人もいるだろうが、好き嫌いのはっきりした蟹座にそのやり方は向かない。
      それより「好き」や「得意」を広げてゆく方がいい。
      好きな人が好きなものに興味をもった経験はないか?それと同じ感覚で、好きなものとつながっていることにチャレンジしてみよう。
      お料理が好きなら、素材となる野菜について勉強してみる。さらにその野菜の産地に行ったり、農業にチャレンジするのもありだ。
      あるいは、お料理を盛り付ける器に凝ってみる、テーブルコーディネートを習ってみる、お料理に合うお酒について研究してみる。
      こんなふうに、芋づる式に「好き」を広げてゆこう。
      好きなことに関係あるなら、初めてのことでも好きになれる。
      未知の世界だと思っていたことも、好きなこととつながっているとわかれば怖くない。
      そうやって「好き」を増やすことで、あなたの可能性もどんどん広がってゆく。
    • WORDS

      一輪でも花は美しい。

      しかし、花束は

      もっと美しいでしょう?

      ダライ・ラマ14世 僧侶

      1935/7/6生まれ

      「抱くことば」より

      独創性とは、

      起源に近づき、

      起源に

      戻ることである。

      アントニ・ガウディ 建築家

      1852/6/25生まれ

      「建築家ガウディ全語録」(鳥居徳敏編・訳)より
蟹座の君へ

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鏡 リュウジ

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