目次
- ○ただ美しいと感じるものを追いかけよう
- ○小さな成功体験を積み重ねる
- ○自分の役割、使命を思い出す
- ○ファンタジーで終わらせるな
- ○できることを増やしてゆこう
- ○WORDS
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ただ美しいと感じるものを追いかけよう
乙女座はそのシンボルマークが示すように「匠」の星座だ。あなたの魂に刻まれているのは、細い糸を丹念に紡いで、美しい布を織り上げてゆくイメージ。だから、乙女座は何よりもまず美しいものに魅かれ、誰よりも敏感に美しいものを見いだす。自身の手でみんなをうっとりさせるような緻密で美しい世界をつくりあげることもできる。それに、美しいものを完成させるためなら、退屈な単純作業もいとわない。たとえば、あなたが工芸職人や雑貨デザイナー、アーティストになれば、きっと卓越した技で精巧な作品をいくつもつくりあげて、高い評価を得ることができるだろう。でも乙女座が才能を発揮できる場所は物作りに限らないし、その美しさの価値観も姿かたちのことだけじゃない。凛とした佇まい、よどみない仕事の進め方、清々しい日常の暮らし、誠実な人間関係、汚れのない純粋なものへの憧れ……その美意識はあなたの生き方すべてに流れている。あなたが美しいと感じるものは全部本物だし、あなたとまわりを豊にしてくれる。だから、あなたは自分が美しいと感じるものをひたすら追い求めればいい。これが美しいと思う方向に進んでゆけば、気持ちも前向きになれるし、どんどん成長してゆける。やりたいことが見つからないときも、自分の周囲にアンテナを広げ、美しいものを探そう。あなたはありふれた日常やがらくたの中にも美の原石を見つけだす力がある。目をこらせば必ず、あなただけの宝物が見つかる。あとは職人的なこだわりを発揮して、それをもっともっと美しく磨き上げてゆくだけだ。ただただ美しいと思うほうへ。その先にきっとあなたの未来が待っている。 -
小さな成功体験を積み重ねる
細部まで美しさを追求する完璧主義者の乙女座は、自分ですべてをカバーできないような大きなものを相手にするのはとても苦手。新しいことやうまくいくかどうかわからないものにも臆病になって、つい尻込みしてしまう。だから、乙女座がつくるもの、取り組むことは、自然と自分の目が届く小規模なものになってしまいがちだ。でも、それでかまわない。乙女座にとって重要なのは、どんなにささやかでもいいから、自分が納得できる美しい世界をきちんと完成させていくこと。あなたは物事に丁寧に接することができればできるほど気持ちが安定するし、細部までこだわることができればできるほど充実感を得ることができる。それは日常生活や仕事、人間関係でもいえること。たとえば、あなたがお店のスタッフなら、まず、ひとつの棚にだけ集中してお客さんが喜びそうな品揃えや配置を考えればいい。事務を担当しているなら決められた範囲でミスのない完璧な仕事を心がけよう。交友関係も無理に広げる必要はない。自分が大切だと思える人とだけ、気持ちが通い合う関係を築けばいい。そんなふうに、小さくて丁寧な取り組みを続けてゆけば、あなたは必ず理想に近い形でゴールにたどりつける。小さい成功体験を積み重ねれば自信がつくし、経験値が高まってゆくから、少しずつ前よりも大きなこと、新しいことができるようになる。責任範囲が広くなっても、目が届かないと思ってイライラすることがなくなるし、自分で意識しないうちに倍の規模のプロジェクトでも、目が届くようになる。あなたにもし、何か夢があって、でも何から手を付けていいかわからないのなら、小さいことから始めてごらん。 -
自分の役割、使命を思い出す
乙女座は実務的な能力にもとても恵まれている。何事をやる場合も、きちんと計画をたて、手際よく作業を進め、さまざまな条件をクリアしながら着実に成果をあげることができる。ただ、乙女座が実務能力を発揮するのは、自分のやるべきことがわかっているとき。自分に与えられた役割や使命が曖昧だと、乙女座は何もできなくなってしまう。自分はなんとなくその場にいるだけで物事が進んだり、自分の担当の境界がはっきりしないと、何をやればいいかわからなくなって、固まってしまう。だから、なんとなくやる気が出ない、そんなときは、自分の役割を一度整理しよう。たとえば、仕事なら自分の業務を全部書き出す。あるいは、会社全体のなかで自分がどういうパートを担っているか整理する。人生への向き合い方も同じ。自分の能力で社会に対してできることは何か。長い人生のなかで今できることは何かを考える。大事なのは、自分の価値を見失わないこと。あなたは自分が思っている以上に、重要な役割を担っている。あなたがいないと、いろんなことやいろんな場所がうまくいかなくなってしまう。だから、落ち込んだときは、もしも自分がいなくなったら、と考えてみよう。あなたの家族、あなたの職場、サークルがどれだけ困るか、あなたがいなかったら友人やペットたちがどれだけ淋しがるか。これまでの人生でかかわった人たちが、あなたと出会っていなかったらどうなっていたかを想像してみて。人生は、一羽の小鳥を育てるだけでも大きな価値がある。しかも、何事もきちんとやれるあなたはいろんな場所で求められている。いろんな人に価値を認められている。そのことを思い出せば、きっとやる気がわいてくるはずだ。 -
ファンタジーで終わらせるな
乙女座は、とてもロマンチックで夢見がち。たとえばあなたが女性なら、白馬の王子様を夢見て、空想の世界にふけることができる。でも一方で、地に足が着いた乙女座は、魚座のように夢と現実が一体化したりしない。むしろ、それは夢に過ぎないと自分を戒め、過剰に現実的になろうとする傾向がある。でもちょっと待って。あなたが抱く夢、ファンタジーはほんとうに現実にならないのだろうか。もちろん、白馬の王子様がそのまま登場することはないかもしれない。でも、あなたの夢、ファンタジーはその一部が、あるいは別の形に姿を変えたものが必ず、目の前に表われる。なぜなら、あなたは空想に遊ぶときもディテールを描く力がある。たとえば、王子様を想像したら、あなたはその王子様がどんな横顔で、どんな美しい王冠をつけ、どんな声で、あなたをどう抱きよせるか、すごく克明に想像できる。そのディテールがあなたの感性の核になり、現実の生活でも夢にとても近いものを引き寄せてくるのだ。空想の王子様とそっくりな美しい鎖骨と口癖をもつ男性に出会ったり、その王冠のイメージですばらしいアクセサリーを作れるかもしれない。注意しなければいけないのは、空想の欠片が目の前にあらわれたときに、それを見逃したり、過剰な現実主義から「気のせいだよ、きっと」と自分で拒否してしまうこと。それはとてももったいない。現実生活の中であなたが見る夢に似たものが接近してきたときは、必ずその欠片を掴んで、自分の中に取り入れる方法を考えよう。ときには、夢に近いものを自分から探しに出かけるのもいい。夢を意識し、夢に似たものを探すだけで、あなたのファンタジーはいつか現実になる。 -
できることを増やしてゆこう
自分の中で何をやるべきかがはっきりするまで、なかなか動き出せないあなた。でも、やりたいことがみつからないときは、無理に目標をもとうとしなくていい。どこに向かって進めばいいのかわからないときは、一歩を踏み出す必要はない。でもそのかわり、たちどまっている間に、できることを増やしておこう。資格をとるでもいいし、英会話をマスターするでもいいし、デザインの勉強をするのでもいい。あなたは、自分ができるかどうかわからないことをやろうとはしない。逆にこれができると思えたら、それがやりたいことに変わる。たとえば、あなたがいくらケーキが好きでも、自分で作ったことのないときは、絶対にケーキ屋さんになろうとは思わない。お菓子作りを習っておいしいケーキを作れるようになって、はじめてケーキ屋さんになろうという夢が生まれる。だから、やりたいことがないうちに、自分のできること、武器をいっぱい作っておこう。それがあれば、後からやりたいことが増えてゆく。目的はなくてもいい、資格マニアでもいい。何かをやるのがおっくうなら、お金を貯めるだけでもいい。お金があれば、いざというときの選択肢が増える。たとえば、お金があれば、やりたいことがみつかったときに、誰かに雇われるのでなく、お店を開くという方法を思いつくかもしれない。やりたいことさえ見つかれば、センスがあって何事にも丁寧に取り組むあなたなら、絶対に成功する。だから今は焦らなくていい。そのときのため、心と技術の貯金をいっぱいしておこう。 -
WORDS
小さなことに
誠実でありなさい。
小さなことのなかに、
あなたの強さが
宿るのですから。
マザー・テレサ 修道女
1910/8/26 生まれ
正しく強く生きるとは
銀河系を自らの中に意識して
これに応じて行くことである。
宮沢賢治 作家
1896/8/27生まれ
「農民芸術概論綱要」より
乙女座の君へ
やりたいことは何か?やる気を出すには?より
今までになかった星座の本「もっと自由に、もっと自分らしく生きるための星座の本」★乙女座の心の風景をあらわした、幻想的な写真の数々。★乙女座の人へ、鏡リュウジからのメッセージ&アドバイス。