目次
- ○思いっきり遠くを見よう
- ○三日間夢中になるだけでいい
- ○ふりまわされるくらいの刺激を求めよう
- ○攻めるときは一気に攻めろ
- ○旅するように生きよう
- ○WORDS
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思いっきり遠くを見よう
射手座のシンボルは弓をきりりと引きしぼり、矢を放とうとするケンタウロスの姿。射手座の魂はいつも矢のように宙に向かって飛び出そうとしている。あなたが今いる場所、今やっていることにしっくりきていないのも、その魂と無関係じゃない。あなたの関心は今ここではなく、いつかどこか、まだ見ぬ未来に向かっている。一つ所での安住より常に新しい場所を求めている。今が不満なわけではないけれど、この先にもっとおもしろいことがあるんじゃないか、そう思わずにはいられないのだ。人はあなたのことを夢見がちで地に足がついていないというかもしれない。でも、そんなことは気にしなくていい。あなたにとって重要なのは自分を今いる場所に縛り付けず、すでに見知ったものを軽々と捨てながら、常に未来に向かってゆくこと。そのことであなたは元気になれるし、魅力的な人でいられる。どうせ未来に目を向けるなら思いっきり遠くを見よう。半年先や1年先でなく、10年先、20年先、あるいは遠すぎてまだはっきり見えないような先のこと。自分の能力や存在からかけ離れたところにある夢。自分にとって未知であればあるほどあなたのモチベーションは高まるし、それがどんなに壮大な夢でも、いったん目標を定めれば、そこにまっしぐらに向かっていける。しかも、それは遠い未来での自己実現を約束するだけじゃない。車を運転するとき遠くを見た方が近くもきちんと走ることができるように、遠い未来の夢を見ることが目の前の日々の充実をもたらしてくれる。10年後の目標のための今、いつかいくあの場所のためのここ、そう考えるようになって、目の前の一分一秒が満足できる時間になっていく。さあ、弓をいっぱいまで引きしぼって。思いっきり遠くへ、あなたの矢を飛ばそう。 -
三日間夢中になるだけでいい
射手座は熱しやすく冷めやすい。これだ!と思ったらすぐに夢中になるけれど、少し時間がたつととたんに興味を失って、新しいものに目を奪われてしまう。「飽きっぽい」「三日坊主」、そんなふうにいわれることも多いだろう。でも、射手座の場合はそれでいい。三日坊主でも全然かまわない。といっても、いつか一生の夢に出会うためにいろんなことをやれ、といいたいわけじゃない。たとえば、牡羊座の場合は三日坊主を繰り返した結果、最後に長くやれる目標を見つけることがあるけれど、射手座はなかなかそんなふうにはいかない。それでも三日坊主で大丈夫といったのは、射手座が夢中になっているその「三日間」がとてつもなく濃密な時間だから。興味がわくと、他の星座の人たちの何十倍もの集中力と情熱でそれを追いかける。そして短期間のうちに本質をつかんで、ある程度の成果をあげることができる。三日坊主を繰り返していると、まわりから「目移りしていると何一つものにならないよ」とよくいわれるけれど、射手座にそれはあてはまらない。短期間で自分のものにする力があるし、その経験が確実に自信につながっていくのだ。だから、あなたは安心して三日坊主を繰り返していけばいい。何かひとつのことを成し遂げる必要もない。一生かけて取り組める目標を探す必要もない。ただただ新しいことに出会って、飽きるまでは誰よりも夢中になること。その積み重ねがあなたをかたちづくっていく。 -
ふりまわされるくらいの刺激を求めよう
刺激と自由を求める射手座は追いかけることが大好き。目標があれば、それに向かってまっしぐらに飛んでいく。でも、空を切り裂いて飛んでいった矢が的に刺さった後まったく動きを止めてしまうように、目標や夢を達成したと思ったとたん急に興味がうせて、やる気をなくしてしまう。だったら最初から手に入りにくい夢、チャレンジングな目標を設定したらどうだろう。まだ誰も手をつけたことのないような企画、いくつもの障害を乗り越えなければならない課題、レベルの高いノルマが課されている仕事、恋愛だったら今の自分とはつりあいがとれそうにない無理めの相手……。あるいは、たえず変化し、刺激を与え続けてくれるような世界に身をおくのもいいかもしれない。たとえば、新しいアイデアやイノベーションが次々生まれ続けているネットの世界や毎日毎日めまぐるしく変わる大自然、考え方や文化のちがう世界中のさまざまな人との交流。恋愛ならいつまでたっても謎めいたところのある相手……。そういう実現困難なことやふりまわされるくらい刺激的な世界に向きあえば、いくら飽きっぽい射手座でも飽きることはない。むしろどこまでも努力と工夫を重ねて、どんどん自分をレベルアップしていくだろう。あなたはみんなが怖じ気づくようなハードルの高いものをエネルギーに変えることのできる希有な星の下にうまれている。だから勇気をもって、チャレンジングなほうへ踏み出してごらん、きっとそこにあなたらしい未来が待っている。 -
攻めるときは一気に攻めろ
単純に見える射手座の性格。でも、半人半馬のケンタウロスの姿が示すように、その内部には深い二重性が秘められている。相反するふたつの面が共存していて、時と場合によってそのどちらかが極端に表にでてくる。たとえば、静と動。ふだんはおおらかでゆったり、物事に動じないのに、いったん火がついたら、ものすごいスピードでまっしぐらに目標に向けて突っ走る。射手座が自分らしい未来を手に入れるためには、このふたつの相反する性格を使い分けて、そのときどきの流れにうまく乗っかること。たとえば、心に火がついていないときは、何をやろうとしても空回りするだけ。むしろ焦れば焦るほど何をやっていいかわからなくなる。だからゆったり構えて、のんびりしていればいい。でも、これだ!とピンときたら、流れに乗り遅れないように一気に攻めろ。躊躇は禁物。一歩ずつという慎重な姿勢も必要ない。やりたいことがあれば準備しないですぐに始めればいい。勉強したいなら迷わず第一志望を目指せばいいし、誰かとつながりたいと考えたら、即座にストレートにアプローチしよう。お店を開きたいと思ったら借金をしてでも最初から理想の店をつくるべきだ。あなたにとって重要なのは、スタートダッシュ。少しでも躊躇したら勢いは完全にそがれてしまう。逆にスタートがうまくいったら、そのまま一気にゴールまで駆けぬけることができる。 -
旅するように生きよう
射手座はまるで「旅人」のようだ。自分の生き方を探しながら未知なものとの出会いを求め、いろんなことにチャレンジする。そして、ひとつの場所にたどりついたら、また次の場所に向かって歩き出す。まわりはあなたを見て、いったい目的地はどこなんだろう?と首をかしげるかもしれないけれど、ほんものの旅人には目的地なんてない。旅そのものが目的なんだ。あなたもきっとわかっているはずだ。喜びや生きる意味を感じるのは、何かを獲得することじゃなくて、そこまでのプロセス。どういうルートをどう歩き、何に迷い、どんな障害を越えて、誰に出会うか。それがあなたにとって一番大切なことであり、最高の財産になる。だから、これからもプロセスを大事にして、旅するように生きていけばいい。行きたいと思った場所に行き、途中できれいな風景やおもしろいものを見つけたら足を止めて、寄り道をしてみる。なんの役に立ちそうにもないことを必死でやってみるのもいいかもしれない。どこにもたどりつかないんじゃないかなんていう心配はいらない。目的なんかなくたって、歩きまわったその「広さ」があなたの力になる。迷い、乗り越え、出会った数だけ、成長することができる。そして、いつか小さな不安なんて消し飛んで「この世界のすべてが自分の庭だ」と思えるくらいに自由になれるだろう。その日まで、あなたの旅は続いていく。 -
WORDS
前進!
すべてがもう始まっているのだ。
ルーシー・モード・モンゴメリ 作家、「赤毛のアン」作者
1874/11/30 生まれ
「険しい道 モンゴメリ自叙伝」(山口昌子訳)より
明日何が起こるか
わかってしまったら、
明日まで生きる
たのしみがなくなって
しまうことだろう。
寺山修司 詩人、劇作家
1935/12/10 生まれ
「あゝ、荒野」より
射手座の君へ
やりたいことは何か?やる気を出すには?より
シリーズ累計33万部突破! 今までになかった星座の本「もっと自由に、もっと自分らしく生きるための星座の本」★射手座の心の風景をあらわした、幻想的な写真の数々。★射手座の人へ、鏡リュウジからのメッセージ&アドバイス。