目次
- ○“優等生”におさまらない自分に気づこう
- ○まずは、自分の居場所をつくる
- ○ネガティブ思考をエネルギーに変える
- ○地上で動き回れ
- ○本物に出会おう
- ○WORDS
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“優等生”におさまらない自分に気づこう
「まじめで計画的、コツコツ努力をする優等生タイプ」。山羊座のあなたは星占いでこんなふうにいわれたことはないだろうか。たしかに山羊座には慎重で努力家の要素があるし、優等生的なキャラクターの人も少なくない。けれど、それはごく一面的な見方にすぎない。山羊座の前身はエネルギッシュに野山をかけまわる牧神・パーン。その本質はとても行動的で積極的だし、目立つことや華やかなことも嫌いじゃない。ユニークな発想で人を惹き付ける才能もあるし、心の中にはとてつもなく熱いエネルギーを秘めている。山羊座はサラリーマンや公務員に向いているとよくいわれるけれど、実は時代を切り拓いたトップアーティストや作家も数多く生み出しているし、ゼロから新しいビジネスモデルを作り出したベンチャービジネスの起業家もたくさんいる。そう、山羊座はあなたが考えているよりはるかに自由で、大きな夢をつかむことができる星座なんだ。運命のわかれめは、自分を慎重な優等生だと決めつけて閉じこもるか、そこにおさまりきらないものにフォーカスするか。よく目をこらしてごらん。あなたの中には、優等生からはみ出た部分がきっとあるはずだ。普段は計画的なのに、あることをやるときだけ時間がたつのを忘れてしまう。いつもは冷静で客観的なのに、何かにむきあったときだけは熱く、感情的になってしまう。もともとは節約家なのに、あるものにだけは糸目をつけず、お金をつぎこんでしまう。そういう自分の過剰な部分、コントロールできない部分に気づこう。そして、そこを全面肯定してどんどん広げていこう。きっと、今まで考えた事もなかったような未来があなたの前にあらわれる。 -
まずは、自分の居場所をつくる
山羊座の基本になるのは「居場所」。夢も目標も成功も幸福もまず、自分の居場所をつくることから始まる。ただ、山羊座が必要とする居場所は、牡牛座にとっての「居心地のいい場所」や蟹座の「仲間」とはちがう。乙女座をつき動かす「使命」のようなものでもない。12星座の10番目に位置する山羊座は、社会への意識がもっとも高い星座。だから、その居場所もとても社会的な意味合いを帯びている。周りが自分を求めてくれる場所、自分の存在価値がはっきりわかる場所、自分が他人に影響力をもてる場所。そう、たとえていうなら、自分の砦のようなものが必要なのだ。中世の武将たちが砦を築いてそこから新たな戦いに出向いていったように、山羊座はまず自分の居場所を確保して、はじめてそこから未来へ踏み出していくことができる。規模はささやかでいい。仕事であればひとつでいいから「これだったらまかせられる」と周りが思えるような得意ジャンルをつくる。数人の小さな部署でいいから、自分のことを信頼してくれる集団をつくる。もちろん、仕事じゃなくてサークルや家族でもいい。重要なのは自分が癒される場所でなく、自分を必要としてくれる場所をつくること。ここにいていいんだという自信を得ることで、あなたはすごくリラックスできる。自由に前向きになって、いろんな発想がわいてくる。もし、今、やりたいことが見つからないときは、今、所属しているコミュニティでみんなの役に立つこと、みんなの信頼を得ることを目標にして努力してごらん。それが大きな夢への第一歩になるはずだ。 -
ネガティブ思考をエネルギーに変える
山羊座はネガティブだとよくいわれる。何かを始めようとしても、自分の力に自信がもてず「自分みたいな人間にこんなことができるんだろうか」と不安に思ってしまう、取り組む前についつい悪いことを想像して「失敗したらどうしよう」「こんなトラブルが起きたらどうしよう」と心配ばかりしてしまう。うまくいかないことがあったら、それをひきずってうじうじ悩み続けてしまう。あなたにはそんな傾向はないだろうか。自己啓発本などでは、こういったマイナス思考はよくないこととされ、「自分はできる」と信じるポジティブ思考がやたら推奨されている。「成功をイメージできる人だけが成功できる」と。でも、実際はそうとは限らない。ネガティブ思考は時として単純なポジティブ思考よりも、深みや成長をもたらしてくれる。とくに山羊座の場合は、ネガティブな思考、マイナスの発想が未来をつかむ原動力になる。たとえば、自分の力が足りないと思ったことで人一倍努力するようになったり、失敗のイメージが思い浮かんだ結果、それを避けるために入念に準備したり、失敗した場合に備えて新しいアイデアを思いついたり。実際、山羊座の成功者にはネガティブ思考の人が多い。彼らはみんな「自分に自信がなかったからがんばったし、恐がりだから危険を回避しながら冒険を成功させることができた」と語る。あなたにもしネガティブな感情があるなら、それをエネルギーに変えよう。方法は簡単だ。自分をダメだと感じたり、失敗を恐怖する気持ちが芽生えたら、そのマイナスの気持ちから逃げずに原因を見つめること。山羊座のあなたは努力家で前向きな根っこをもっているから、必ずそれを克服しようとする気持ちが芽生えてくる。それをバネに大きく前へ進むことができる。 -
地上で動き回れ
山羊座はおとなしくて控えめ、今いるところから動きたがらないと思われがちだけれど、それは大きな誤解だ。山羊座は現実感覚のある「地の星座」ではあるけれど、星座を「活動」「不動」「柔軟」の3つにわけるクオリティという分類では、「活動星座」。本質的にはアクティブで、新しいことをスタートさせるエネルギーをたくさん秘めている。空想のなかに遊ぶとか一足飛びに飛躍したいという夢見がちな志向はないけれど、自分の中でリアルに感じられることなら、どんどん積極的になって、いろんなチャレンジができる。山羊座は空中を舞うようなかろやかな動きとは無縁だけれど、地上でならいくらでも動き回れる星座なのだ。だから、あなたもいろんなことに挑戦して自分の世界をどんどん広げていけばいい。夢をひとつにしぼる必要はないし、目標をいくつもたてたっていい。新しく興味があることができたら、夢や仕事を途中で変えてもいいし、かけもちをしたってかまわない。とにかく思いついたこと、やりたくなったことは、片っ端からやってみて、その試行錯誤の中で自分の居場所をつくり、自分の世界を広げていけばいい。いろいろやってどれも中途半端にならないかって? 大丈夫。山羊座は実現可能なことしかやらないし、目標がいくつあってもきちんと努力できるから、すべてのやったことで一定の成果をうむことができるし、成長する事ができる。さあ、いつものように地に足をつけて、いっぱい動き回ろう。 -
本物に出会おう
山羊座の守護星は土星、クロノスという時間を司る神。だから、山羊座は時間の流れを本能的にわかっていて、心の奥底ではいつもその時間の流れにたえられるものを求めている。一瞬の喜びやその場かぎりの楽しみでは満足できず、何十年たっても続いていくもの、後世に残るものに価値を見いだそうとする。あなたは洋服や持ち物でも、たんなるブランドではなく、飽きのこない長く使えるものを選ぶ。あなたがもし、何かのブランドに惹かれていたとしても、それは流行を追いかけているわけでも、高級品に目がないわけでもない。そのブランドが長い歴史の中で磨き上げられた本物だからだ。そうした本物、一級品を見抜く力を人生にもいかそう。新しくてユニークなものより、きちんとした思想や技術に裏打ちされているもの。その場で評価されることより、後になって評価されること。すぐに出来ることより長い時間をかけてつくっていくこと、一時的な熱狂を集めるものより広く尊敬を集められるもの。夢や目標、仕事や人との出会い。人生のあらゆることでそういう本物、本当に価値があるものを選んでいく。そうすることで、あなたはきっと時間を超えたほんとうの生きがいを手に入れることができるだろう。 -
WORDS
他人が舞台を
作ってくれやせぬ。
坂本龍馬 幕末志士
1836/1/3生まれ
「七人の龍馬 坂本龍馬名言集」(出久根達郎編著)より
極度の臆病と
強がりとは
おそらく
僕の一生を貫く
記録だ。
大杉栄 思想家、社会運動家
1885/1/17生まれ
「大杉栄語録」(鎌田慧編)より
山羊座の君へ
やりたいことは何か?やる気を出すには?より
シリーズ累計33万部突破! 今までになかった星座の本「もっと自由に、もっと自分らしく生きるための星座の本」★山羊座の心の風景をあらわした、幻想的な写真の数々。★山羊座の人へ、鏡リュウジからのメッセージ&アドバイス。