目次
- ○酢しょうがで、冷えが招くさまざまな不調を解消
- ○酢しょうがの作り方
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酢しょうがで、冷えが招くさまざまな不調を解消
近年、体温を調節する機能がうまく働かず、低体温になってしまう人が増えています。実際に、35度台はもちろん、中には34度台の人も見られます。体温が低い状態だと血管が収縮して血流が滞り、全身の細胞に酸素や栄養素が行き渡らなくなったり、老廃物が排出されにくくなります。こうして内臓の血行が悪くなると、便秘や生理不順を招く原因になるのです。また、免疫力や代謝も低下します。風邪をひきやすくなったり、アレルギー症状が出やすくなるほか、糖尿病などの代謝異常の病気にかかりやすくなります。しょうがは体を温める効果が高く、酢にも血行をよくする働きがあります。つまり、この2つを同時にとれる酢しょうがは冷え解消に最適といえるのです。しょうがの主な成分は、ジンゲロール(辛み成分)とショウガオール。ジンゲロールは生のしょうがに多く含まれ、血流をよくして体を温め、頭痛や吐き気を抑える働きがあります。ショウガオールは加熱すると多くなる性質があり、体内にある脂肪や糖分の燃焼を助け、体を温めます。それにより体温が上がり、血管が拡張して血液がサラサラになるほか、高血圧予防、消化吸収力や免疫力を高める、コレステロール値を下げる、やせるなどの効果が出てきます。さらに、殺菌作用や便秘解消などの効果もあります。酢も強い殺菌力をもっており、その作用は腸の中でも働いて有害な細菌を除去し、腸の働きを活発にしてくれるのです。また、しょうがと同様に血管を拡張して血行をよくするので、代謝が上がって脂肪を燃やしやすくします。このような強いパワーをもち合わせたしょうがと酢を組み合わせる酢しょうがは、それぞれの作用を強め合い、さらに健康効果をアップさせることが期待できるのです。そのままとってもいいですし、みじん切りにして肉や焼き魚、ポテトサラダにかけてもおいしく食べられます。毎日大さじ1杯とれば、10日で効果は出ます。1日3回に分けてとれば、さらに効果的なのでおすすめです。 -
酢しょうがの作り方
材料
酢(米酢または穀物酢)…適量(約350㎖)
※酢はしょうがにかぶるくらい必要
しょうが…2個(170g)
作り方
1 しょうがを洗って水気を切り、少し乾かす。皮の汚れたり、傷がついている部分を包丁でそぎとる
2 皮付きのまま薄切りにする。好みで細切りやみじん切りにして漬け込んでもOK
3 切ったしょうがを保存瓶に入れ、しょうがにかぶるくらいの酢を注ぎ入れる。しょうがが酢にひたっているようにするのが保存のコツ
4 そのまますぐに使ってもいいが、冷蔵庫に入れて1日おくと、しょうがの成分が溶け出て酢となじみ、酸味もまろやかに。色も薄いピンク色に変化する
【保存方法】
・ 冷蔵庫で保存して1カ月以内に食べ切る(すりおろした場合は3日ほどで使い切る)
・ 全体が酢にひたった状態で保存する