目次
- ○ニンジンのオレンジ色の成分が目に効く
- ○酢黒糖ニンジンの作り方
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ニンジンのオレンジ色の成分が目に効く
現代の私たちの生活には、テレビやパソコン、携帯電話など目を酷使するものがあふれています。目を癒してくれる自然の木々は少なくなり、高層ビルが立ち並ぶ都会では小さな空しか見ることができません。さらに偏った食事や不規則な生活など、私たちのまわりは目にとってマイナスなことばかりです。目を酷使すると、目の血行が悪くなったり、眼球を支える眼筋がうまく働かなくなったりし、近視や乱視、老眼の原因になります。目の老化を早めることにもなり、さまざまな目のトラブルを引き起こす恐れもあります。そこでおすすめしたいのが酢黒糖ニンジンです。それぞれの成分がどうして目によいのか、順に説明しましょう。まず黒糖です。黒糖にはカルシウムやカリウムといったミネラルとビタミンが豊富に含まれています。とくにビタミンB1、B6は目の神経の代謝を活発にしてくれますし、B2は網膜が光を感じるときに働く成分で、これらは目の老化防止に欠かせない成分です。さらに疲労回復の効果もあるので、仕事で目をよく使う人は休憩のときに食べるのもいいでしょう。次にお酢です。お酢の主成分は酢酸といい、血行を促進する働きがあります。最近よく耳にする「ドロドロ血」は血管の壁面に中性脂肪やコレステロールなどがたまり、スムーズに血が流れない状態のことですが、酢酸は中性脂肪を分解、善玉コレステロールを増やすことで血管の壁面にくっついた悪玉コレステロールを取り除き、血液の流れをスムーズにします。目にはたくさんの毛細血管が集まっているので、血行をスムーズにしておくのはとても大事なことです。そしてニンジン。昔からニンジンは目にいいといわれていますが、その理由はニンジンのオレンジ色の成分であるβ‐カロテンにあります。β‐カロテンは体をサビつかせる活性酸素を除去し、目の細胞の老化を防ぐ大事な成分。体内に入るとビタミンAに変わりますが、ビタミンAは暗がりで物を見るときに必要な栄養素で、これが不足すると暗いところで視界が悪くなる「夜盲症(鳥目)」になりやすくなるのです。さらに、ニンジンには目の粘膜を保護する作用もあり、これらはすりおろすことで効果が格段にアップします。以上のことから、ニンジンがいかに目に大切な野菜であるか、おわかりいただけたと思います。これら3つの目にいい食材を、一緒にとることができる酢黒糖ニンジンですが、実はこの3つの食材は目にいいばかりか、疲労回復や美肌、ダイエットなどにも効果的な成分がたくさん含まれています。作り方も簡単ですので、ぜひ毎日続けて食べて、視力アップに役立ててください。 -
酢黒糖ニンジンの作り方
材料(1食分)
酢…小さじ1/2
黒糖…小さじ1/2
ニンジン…20g
作り方
1 ニンジンをよく洗い、皮が付いたまますりおろす
2 砕いた黒糖と酢を加え、よく混ぜる
3 器に盛る。素材の栄養が活きたまま吸収されて、よく噛んで食べれば効果はさらにアップ!