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欠点を魅力に変える「裏返す力」とは?

コインの裏表のように、物事には必ず別の面があります。自分が嫌になってしまうような欠点も、裏を返せばあなたの魅力なのかもしれません。周りの人にも寛容になれる、欠点を魅力に変える「裏返す力」をご紹介します。

恒吉彩矢子

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目次

  1. ○ダメなところがいっぱいは、魅力がいっぱいということ
     
    • ダメなところがいっぱいは、魅力がいっぱいということ

      あなたには、自分がイヤになってしまうような、ダメなところがあるかもしれません。けれど、それをすべて自分の「個性」、そして「魅力」に変えていく方法があります!
      その方法とは、自分の欠点を「裏返す」ということ。
      コインの表裏のように、物事には必ず別の面があります。
      せっかちというのは、見方を変えれば「やることがスピーディー」という美点でもありますよね。おせっかいというのは、「人情味があふれる」ということでもありますし、他人がわずらわしいというのは「マイペース」ということです。クヨクヨしてしまうのは「繊細」ということですし、怒りっぽいのは「感情表現が豊か」ともいえます。
      このように、同じことであっても、一方から見れば短所でも、もう一方から見たら長所や個性になります。
      自分のダメなところを、一つひとつひっくり返していきましょう。そうすると……。
      欠点が多ければ多いほど、 美点や個性、魅力があるということになるのです!
      また、料理や片づけが下手、というようなスキル的なこと。
      私も料理はそれまで母親任せでしたが、「自分がやらねば」ということになれば、「簡単で美味しい」という料理本を探したり、サイトで検索したりするようになります。そうすると、コツも手順も解説されているので、それなりに美味しいものを作れるようになるのです。
      片付けも、「どうしてもここに収納しなければ」となれば、取捨選択も必然的にし始めるし、結婚して人と住むことを考えれば、「良く思われたい」という気持ちも働きますから、見栄えよく整理しようという気になるものです。
      それにそもそも「下手」ということは、「できない」ということですが、「できない」をひっくり返すと「できることがまだまだある」ということです。
      つまり、「料理上手になる余地がある」。
      さらに「片づけ上手になる伸びしろがある」!
      「できない」=「ダメ」とついつい思ってしまいがちですが、見方を変えれば、それだけ「これから先が楽しみな人」ということになります。
      つまり、「自分はダメな人」ではなく、ダメでできないことがあればあるほど、「自分はこれからが楽しみな人!」なのです。
      それに、そう自分に期待すればするほど、期待通りになっていくんですよ。
      自分の欠点や足りないところをどんどん認めていきましょう。
      そうするうちに、ステキなことが起こります。それは、「人を認めることが上手になる」ということ。
      「あの人はいつも悪口を言うな」というときも、「まぁ、それだけ世の中に関心があるということなのね」と思うようにしてみるだけでも、人の見方がマイルドになります。
      「あの人、仕事遅いなぁ」というときも、「やる気になったら、いい仕事したりして!」と考えてみるだけで「仕事のできない人」から「先が楽しみな人」に思い直せるようになります。
      それに、人に対して「あの人って××だなぁ」とネガティブな評価をしているときというのは、自分ではバッチリ隠しているつもりでも、表情になんとなく出てしまっているもの。そうすると、相手にも「自分は良く思われていないな」というのが伝わってしまい、自分も同じように良く思われないことも多いのです。
      けれど、相手の欠点もマイルドに受け止めて認められるようになると、スッキリとした表情で相手と会えるので、自分の好感度も高まっていくのですね。
      また、パートナー選びのときも、最初から「あの人はアレがダメ、コレもダメ」とダメ出しをしていたら、相手はまだ心を開いていないだけで、いいところがたくさんあるかもしれないのに、門前払いをしてしまうこともあります。
      けれど、「あの人はアレがダメっぽいけど、先は分からないし」とおおらかにとらえていたら、本当の相手の良さをその先に見つけることができるでしょう。それにあなた自身も「この人は批判的に見ていない」と思われますから、好感をもたれるのです!

いままで結婚しなくて正解だったと思える本

恒吉彩矢子

きこ書房

Chapter3 ムリしてガンバらないより

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