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家事に非協力的な夫とストレスなく暮らすコツ
共働きの家庭も増えたとはいえ、それでも家事を主に担うのはまだまだ女性が多いのが現状。同レベルにこなしてとは言わないけれど、せめて最低限のことはして!と、嘆く奥様も多いでしょう。そんな時、角を立てずご主人を動かす魔法はないのでしょうか。勝間和代さんの「ロジカル家事」から男性の動かし方をご紹介します。
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目次
- ○無理強いは不毛
- ○せめて〝負債〟にならないように仕向ける
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無理強いは不毛
どこの家庭においても、お母さん=片づける人、お母さん以外の家族=散らかす人、という図式が成り立ちやすいと思います。最近は家事をやる男性も増えてはいますが、どうしても家事をする当事者は妻で、夫は補助者という関係性なのは否めません。育児や家事をやりながらも「手伝っている」という感覚で、当事者意識がない男性が少なくありません。それが〝共同経営者〟のように変わるといいのですが、無理強いしても変えることは至難の業でしょう。男性に多いテストステロンのような男性ホルモンは、競争に勝つことをはじめ、社会に出て活躍することや、目立つことに喜びを感じるホルモンです。家をきれいにすると気分がいい、といった価値観がなく、散らかった部屋をどんなにきれいに片づけても、あまり喜びを感じません。いっぽう、女性に多いエストロゲンのような女性ホルモンは、後者に喜びを見いだします。たとえ男勝りな女性で家事経験がない人でも、やり始めると楽しく、達成感を感じるようになる人が多いものです。対して男性の場合、家事に楽しさを感じられるのはごくわずか。いつまで経っても、仕方なくやる人がほとんどでしょう。料理が趣味という男性もいますが、彼らが作るのは日常的な家庭料理ではなく、マニアックな料理を得意とする人が多いように思います。冷蔵庫の残り物で、ムダなく献立を考えることに喜びを感じる男性は、少数派です。しかも料理好きといっても、片づけはしない人が多く、料理後のシンクは洗い物の山。コンロのまわりは油でギトギトのまま……というケースがよくみられます。それでも男性にやってもらいたかったら、片づけは自分がすると諦めて、お願いするしかありません。片づけまでやってもらうように〝教育〟するのは、至難の業。かなりの時間と根気を要します。私(勝間和代)ならその時間はムダなので、新しい調理家電を買って、ほったらかし料理のレパートリーを増やします(笑)。掃除を手伝ってくれない場合も、掃除家電を買い足すでしょう。そのほうがお互いにストレスなく、家庭の雰囲気も断然いいからです。 -
せめて〝負債〟にならないように仕向ける
男性には最低限、子どもと同じレベルのことはしてもらうように、お願いしておくといいかもしれません。例えば「脱いだ服は洗濯カゴに入れておいてね」「使った食器は水で軽くゆすいで浸けておいて。食洗器に入れられる状態にしてね」「お風呂から出るときは、せめて排水口に引っかかった自分の髪は捨ててくれる?」などなど。要するに、家事のマイナス=負債をつくらないようにしてもらうわけです。負債にさえならなければ、余計なストレスはかかりません。たまに、洗濯機を回してくれる、すなわち、プラスに転じることがあったらラッキー、という程度に思っていたほうが、精神衛生上いいわけです。ただ、私が主宰する勝間塾には、調理家電を買ってから夫が料理を手伝ってくれるようになった、というケースをよく聞きます。リクックなどのオーブン調理器なら、魚の切り身をトレイに乗せて「魚を焼く」と書かれたスイッチを押すだけで済みます。火加減を調整する必要も、途中で裏返す必要もないので、家事経験ゼロの男性でもできます。失敗する余地がありません。その失敗の余地がないこと=成功体験だけを積み重ねられることが、調理家電だと男性が料理を手伝ってくれる理由かもしれません。余談ですが、私が大阪に出張に行った時に、勝間塾の大阪のメンバーの方とロジカルクッキング教室を開きました。その時に塩分量を計算してもらって、男性の会員の方に塩加減をしてもらったところ、なんとその方が「野菜の片隅に、計算された塩分量を盛り塩にした」というのが伝説になっています。つまり「塩をパラパラとふる」ということも知らなかったのです。ただ、そういう方でも、さまざまな家事の成功体験が積み重なれば、喜んで手伝ってくれるようになるでしょう。
勝間式 超ロジカル家事
第2章 ● 超ロジカル掃除&洗濯編より
「仕事を終えて子どもをむかえにいって、買い物して、夕食作りながら洗濯して…あっという間にまた深夜! 」「やってもやっても終わらない…家事に追われていつも気持ちに余裕がない」「家事のすべてが超めんどう! 」そんな、心も体もヘトヘトな働くお母さんたちを救済する、超時短&超効率的な家事のやり方がまるごとわかります!