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割り勘男子を改善させる秘策とは

おごってもらうことは女性にとっては大事にされているか否かのバロメーター、しかし男性にとっては投資問題!?男性が喜んでおごってくれるのはどんな状況か、実例でご紹介します。

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目次

  1. ○割り勘男性とおごられたい女子の言い分
  2. ○割り勘をしなくなった男性たちが女性を断り出した!
  3. ○男性が喜んで割り勘をやめる状況を作ることが可能
  4. ○まとめ:手みやげは、男性のモチベーションを上げる飛び道具
     

    おごられ女子

    エンターキーを小指でポンと押した。
    「ああ、やっぱり女子のほうが多いな」
    パソコン画面には、お見合い後、断る側の男女比の結果が表示されている。7割が女性からの辞退だ。
    お断りの理由はどうなっているのか。第1位は、「相性が合わない」だ。1回のお見合いで相性なんてすぐにわかるわけがないので、正確には「会話が噛み合わない」である。では、お断りの理由第2位は何かというと、「割り勘をされた」というものだ。お断りの理由の約30%を占めている。
    「相性はどうにもならないけれども、割り勘はやめればいいだけっ。これはどうにかなりそう」
    なんか希望が出てきたぞ!
    さらにわかったことがあった。割り勘が理由で断られているのは特定の男性だ(以下、割り勘男性)。
    さっそく、お見合いで断られたばかりの割り勘男性の一人、しんいちさんに電話をしてみることにした。

    しんいちさん 合理主義で、知的。
    年齢:35歳 職業:中堅企業の会社員 年収:約420万円 最終学歴:理系大学卒

    彼の仕事が終わった午後8時、さっそく話を切り出した。
    「実は、先日のお見合いなのですが、割り勘をされましたか?」
    「え、はい。それぞれでお支払いしました」
    「実はですね、割り勘をされたことが理由で女性がお見合いを断ってきたんです。もし割り勘をしていなければ、結果が違っていたかもしれません
    私は遠回しに、割り勘をやめるように伝えた。
    すると、意外な答えがしんいちさんから返ってきた。
    • 割り勘男性とおごられたい女子の言い分

      「あの、どうして個別会計ではいけないのでしょうか
      ――むっ、個別会計! 割り勘という表現じゃなくなっている。
      あ、でも……あれ? 何がいけないの?
      「えっと……」
      私は早くも言葉に詰まってしまった。
      「大西さん、自分で飲食した分は自分で払うって当然のことですよね?
      「うっ」
      なさけないことに何も言い返すことができなかった。当たり前なんだけど、当たり前で済まされない女性心理がある。しかし、私はそれをうまく言葉にできなかった。
      やはり、女性の力を借りよう。そういうわけで、しんいちさんのこの言い分を、割り勘NG女子に聞いてもらうことにした。
      「なんだその男っ!」「きぃぃ!」と、どの女性たちも怒りモード炸裂の反応だった。
      「そりゃねっ、おごるっていうのは義務かっていえば、そうじゃないですよ。義務じゃないからこそ、割り勘をしないことが大事なんですっ!
      と、婚活歴5年の36歳のかすみさんが言った。これが割り勘問題を打開する大きなヒントになることにこのときはまだ気づいていなかった。
      「ん? 義務じゃないから大事? どういうことですか?」
      自発的におごってくれるからこそ、大事にされているって感じるんですよ
      な、なるほど。
      割り勘男性は、義務じゃないからおごりたくない。割り勘NG女子は、自発的におごられることで大事にされていると感じたい。
      しんいちさんに、翌日メールをした。
      「割り勘は義務ではないのは確かです。しかし、男性にごちそうをしてもらった女性は、大事にされていると感じるのだそうです」
      すると、彼からすぐに返事が来た。
      お見合いの飲み物代数百円を僕がごちそうするだけで、女性は大事にされていると感じるんですね。それならば、これから負担します」
      他の割り勘男性にも事情を説明したら、みんなすんなり割り勘をやめますと言ってくれた。
      こうして割り勘男性がいなくなるとともに、結婚相談所でもお見合い後、女性がお見合いを断る確率がどんどん低くなっていった。これはありがたい!
    • 割り勘をしなくなった男性たちが女性を断り出した!

      しかし、1カ月後異変が起こった。男性が続けざまにお見合いを断ってきたのだ。それも「元割り勘男性」たちばかりだ。
      「飲食代って、数百円って思っていましたが、デートって思っていたよりお金がかかりますね。1200円のランチを食べるにしても、二人だと2400円です。一人だったらフレンチのランチを食べられたりしますよね。そう考えると結構負担していますよねぇ」
      「1回のデートに1万円はかかります。週に1回デートしようと思ったら4万円ですよ!交際もまだ決めていないのに。投資額としては大きすぎます
      ――うかつだった。お見合いがうまくいけば解決と思った。しかし、「ごちそうしてもらえないと大事にされていると感じない」というのはお見合い後もずっと続く。
      だから、今度は「この女性にこんなにお金を投資していいのか」と男性がシビアになっていくのだ。
      ――ああ、割り勘問題が解決したと思ったら、今度は「投資問題」である。
      そんなことをブログでぼやいた翌日、最近結婚した36歳のななこさんからメールが来た。
      なんと、新たに発生した「投資問題」を解決する方法が書かれていたのだ。
    • 男性が喜んで割り勘をやめる状況を作ることが可能

      ななこさんが教えてくれた方法は、次のようなものであった。
      「初めてのお見合いでは、1000円前後の手みやげを持っていくと良いです。渡すタイミングは出会ってすぐです。『お会いできて嬉しいです』という言葉を添えると、男性はグッと心をつかまれます。『この人との時間は大切にしよう』と気合を入れてくれるので、お見合いの雰囲気が良くなります。
      お見合いが終わったとき、『ここは自分がお会計をしなければ』と、まともな男性ならば自然に判断ができます。こうして、初めに割り勘をしない関係をスタートさせるのです」
      な、なるほど! 手みやげを使って「おごられ女子」になるというわけか。
      ただひとつ気になることがある。1000円前後の手みやげといっても、何を持っていったらいいかわからない。センスが必要になるなら、全員が使えない。
      彼女にその件をたずねてみたら、丁寧に返事をしてくれた。
      「手みやげは、基本的に何をあげても喜ばれます。でもより喜ばれるためには、3つのものは避けたほうがいいです。
      1つめは重たいもの、2つめは大きなもの、3つめはかさばるものです。
      具体的には、厚さは2センチか3センチぐらいまで。ビジネスバッグにすっぽり入る大きさのものがいいですね。
      できれば、食べたらなくなるものがいいですね。一番無難なのはクッキーです。甘いモノが苦手な男性だとわかっていたら、お漬物1パックでもいいですよ」
      おお、手みやげにセンスはいらないな。わからなければ、クッキーを持っていけばいいし。でも、さらに素朴な疑問が出てきた。
      1000円前後といえば、カフェ二人分に相当する金額だ。結局これって割り勘と変わわらなくないか?
      しかも、手みやげの分だけ、二人の出費が倍ぐらいになる。経済的な負担がかえって増えている気がする。再度その点についてななこさんに質問をぶつけてみた。
      彼女の回答を読んで、手みやげの本当の効果はこの続きにあることがわかった。
    • まとめ:手みやげは、男性のモチベーションを上げる飛び道具

      手みやげは、コストではなく投資と考えてください。男性が、女性におごるのが投資であるのと同じです。お互いに投資し合うことで、男性は『俺だけ大変』という風に考えなくなるんです。
      2回め以降のデートの手みやげを渡すタイミングが肝です。1回めは会ってすぐでしたが、2回めは、お会計のときです。
      いったんおごると決めた男性の中にも『ずっとおごり続けるのかな』と不安になる男性がいます。『給料日まで長いなぁ。明日からインスタントラーメン生活かなぁ』などと悲壮感に支配される人もいます。
      そんなとき、クルッと後ろを振り返ると、彼女がスマホをいじっていたらどうですか?
      お金を出したことを後悔します。今まで築き上げた楽しい時間が台無しになります。
      『次から割り勘で』と言われるか、『もう終わりです』と言われるかのどちらかになるでしょうね。
      ところが、男性が後ろを振り返ったときに、女性が笑顔で『ありがとう! これよかったら……』と、手みやげを渡したらどうなるか。
      男性は、『喜んでくれて良かったぁ。出費したかいがあった!』とホッとするんです。
      でも、彼らは手みやげが欲しかったわけじゃないんです。ここで投資してよかったのだという確信が欲しいんです。
      つまり、手みやげは、『女性にお金を使うことは素敵なことだ』という確信と自信、安心を与えてくれる飛び道具なのです。こうして、女性はずっとおごられて愛されるんです!
      たった、1000円の手みやげが、婚活で威力を発揮する。目からウロコのアドバイスだった。
      その晩、ひよこさんとカレーを作りながら、割り勘と手みやげの話をした。一緒に作るといっても、私は野菜をみじん切りするだけだけれども。
      「おー、うちは男女の役割分担が逆だねぇ。明美ちゃんがごちそうして、僕が手みやげだったねぇ」
      「そうそう、臨時収入がガサッと入ったら新幹線に乗って日帰り上京デートをしにいってたもんね」
      私は結婚するまで大阪に住んでいたので、ひよこさんとは東京―大阪間の遠距離恋愛だった。
      「僕は、いつもデートの朝は、晩ご飯用のパンを焼いたなぁ。ベーグル、クロワッサン、バターロール。新幹線で別れるのが寂しいから笑顔で見送りたくて焼いてたんだよね」
      「ああ、どれも美味しかった! 今日もひよこさんのパンが食べられるぞって期待してたし」
      なんと、私自身がごちそうしては、手みやげをいただく経験をしていたではないか。しかも結婚しちゃっているし。やはり手みやげの威力はおそるべし!

      ▼婚活ポイント

       ・お見合いには手みやげを持っていく

       ・渡すタイミングは、出会ってすぐ

       ・2回め以降のデートではお会計の直後に渡す

となりの婚活女子は、今日も迷走中

大西明美

かんき出版

第3章 男心をがっちりつかむ女性たちより

結婚相談所で起きている本当の話! 私、この本の原稿を読んだら結婚出来ました! ―30歳 書店員 年下男に捨てられる女、結婚できる女 SNSで自爆する女 インスタグラムで男の心をつかむ女……。 「◯◯したらうまくいきます」という上っ面だけの婚活テクニックでは、そのテクニックが自分に役立つかどうか定かではありません。 だから、本書ではあえて徹底的に現場の生々しい具体例を全ての章に入れ込んであります。 婚活中の人たちが「こういうことあるよねー」という「あるある」の事例を読むことで、問題意識を呼び起こし、具体例に登場する男女への徹底取材から導き出された、本当に役に立つテクニックを提示してあります。 全事例は、エグいほどの現場事例です。結婚相談所で起こる醜いドロドロとした人間模様も描かれています。 ただ、笑って読めるようなエンターテイメント性もしっかりと入っています。 これらの工夫によって、この本は、従来の婚活本では絶対に得られなかった解決策を身につけられるようになっています。

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