目次
- ○ルックスと婚活の成功率は比例するの?
- ○婚活条件が悪いのに玉の輿に乗れる女性とは?
- ○デキる男は、女性のピンチに気づき、守る
- ○まとめ:婚活条件が悪くてもデキる男性に愛されるための3箇条
ルックスと婚活の成功率は比例するの?
「ひよこさん、スリムでスタイルが良かったり、美人に限って、お見合いが長期化するっていうこともあるね。私と同じアラフォー世代は、出産の問題もあるから胸が痛くなるわ」「そうやなぁ。太ってるし、料理もできない明美ちゃんが結婚できているのは理不尽だよなぁ」「あ! なんか話が変わってる!!」お互いに目が合った瞬間、大笑いをした。「あ、そうだ」笑っている途中で、ひよこさんがふと何かを思い出した。「明美ちゃんが持っていて、スリム美女の多くが持っていないものは確かにある」ひよこさんは普段芸能関係のお仕事をしているので、家庭以外では美女と接している時間が長い。彼女たちと私の違いに気づいたようだった。「よく笑うところ! 仕事で疲れて帰ってきた後は、笑顔の女性がいるほうが助かるよなぁ。もう仕事やめるって言いながら、朝ご飯のにおいで簡単に起きてくるような単純さもいいね」「なんだそれ。誉め言葉に聞こえないわ」と、食器を洗い桶に入れたとき、最近結婚が決まったカップルのことを思い出した。ぽっちゃりな38歳のしょうこさんと、43歳のひでゆきさんだ。彼女は、10年間お母様の介護をしながら、中小企業の派遣社員を転々としていた。男性は技術職の地方公務員で年収は800万円を超えていた。将来は確実に1000万円を超える。婚活で決して有利な条件ではないしょうこさんが、どうして玉の輿に乗れたのか。ここに大きな秘密が隠されていた。私は、すぐにしょうこさんとひでゆきさんにアポをとった。-
婚活条件が悪いのに玉の輿に乗れる女性とは?
いつもの喫茶店に、二人は現れた。「大西さん、本当に私たちを引き合わせてくださってありがとうございます」「いえいえ、神様が導いたご縁ですよ。おめでとうございます!」私たち3人は深々と挨拶をしながらゆっくりと席についた。「今日は二人にどうしてもお聞きしたいことがありまして。結構プライベートなことをおたずねしたいんです。まずは、ひでゆきさんに質問です。どうしてしょうこさんがいいって思ったんですか?結婚後しょうこさんのお母様と同居されることをお聞きしてびっくりしました。他にも条件面で良い女性を探せたと思うので」すると、彼はフフッと笑った。「大西さんが、紹介したんじゃないですか」「あは、そうですね」そうだ私は、彼はしょうこさんを包み込んでくれると思ったから紹介したんだった。「やっぱり、しょうこの人柄ですね。純粋で前向きなところかな」「それって、どういうところで気づいたんですか?」「ああ……。いろいろありますけど、一つ決定的なことがあります。しょうこは、一日の中で楽しかった話をメールで送ってくれました。毎日どんな小さなことでも楽しいことを見つけられる人なんだなぁと心が惹かれていきました」一日の楽しかったことかぁ……。人生っていいことばかりじゃないから毎日ってなると難しい。本当に前向きだなぁ。私は、感心しながら、しょうこさんを見た。彼女は、真っ赤な顔をしてモジモジしている。こういうところがまた男性から見たらかわいいんだろうなぁ。「でも、付き合い出してしばらくして、しょうこが10年間お母様を介護していることを知りました。だから正社員の職にもつけなかったこともわかりました。やりたいことはできなかった。辛いこともあったと思います。それでも毎日楽しかったことを探すってすごいなって思いました。彼女と結婚したら、一緒に楽しいことを探して生きていけそう、明るい家庭を築けるって思うようになりました」「うわー、なんか一緒にいるだけで幸せになれるって、福がいっぱいって感じですね」「そうそう、福女ですよ。まさにしょうこは」おお、福女! なるほど!たとえ若くなくても、美人でなくても、人生で抱えるものがあったとしても、不幸になるわけじゃない。福女はそんな環境でも笑顔を絶やさず、周りの人にも笑顔を与えるのだ。とてもシンプルだ。そして、これが婚活の大きな鍵になっている。 -
デキる男は、女性のピンチに気づき、守る
「しょうこさんは、なぜひでゆきさんがいいと思ったんですか?」「それは、お金ですっていうのは冗談です(笑)。彼は私の本当の辛さも一緒にシェアしようとしてくれたんです」彼女が28歳のとき、母親が脳梗塞で倒れた。父親とはずっと昔に離婚しており、母一人子一人だった。彼女は大学を卒業してから正社員として働いていたが、介護との両立が難しくなったため、時間の融通が利く中小企業の派遣社員となった。誰にも相談できず、孤独を感じていた。しかし「辛い」と言ってしまったら大事なお母さんを傷つけてしまう。笑顔を絶やさないためにはどうしたらいいのだろうか。そこで、毎日楽しかったことを日記に記録することにした。こうして彼女の一日の幸せ探しが習慣となった。ひでゆきさんと交際をして1カ月が経過したとき、彼から1通のメールが来た。前日のデートで、お母様の介護をしていることを告白したことを受けての内容だった。これが彼女を結婚へと押し進める力となった。「10年よく頑張ってきたね。そんな中いつも楽しかったことを教えてくれてありがとう。でも、辛いことや悲しいことだってあるよね。僕でよければ、一緒にそれも分かち合おう」「大西さん、私は涙がにじんで、メールの文字が読めなくなりました。もうこの人しかいないって思いました」「う、うえーん」私までもらい泣きをしてしまった。 -
まとめ:婚活条件が悪くてもデキる男性に愛されるための3箇条
1 笑顔を絶やさない人になること
2 笑顔が出ないならば、一日の楽しいことを探して笑顔を取り戻すこと
3 それでも笑顔になれなくても素直さを持つこと
となりの婚活女子は、今日も迷走中
第3章 男心をがっちりつかむ女性たちより
結婚相談所で起きている本当の話! 私、この本の原稿を読んだら結婚出来ました! ―30歳 書店員 年下男に捨てられる女、結婚できる女 SNSで自爆する女 インスタグラムで男の心をつかむ女……。 「◯◯したらうまくいきます」という上っ面だけの婚活テクニックでは、そのテクニックが自分に役立つかどうか定かではありません。 だから、本書ではあえて徹底的に現場の生々しい具体例を全ての章に入れ込んであります。 婚活中の人たちが「こういうことあるよねー」という「あるある」の事例を読むことで、問題意識を呼び起こし、具体例に登場する男女への徹底取材から導き出された、本当に役に立つテクニックを提示してあります。 全事例は、エグいほどの現場事例です。結婚相談所で起こる醜いドロドロとした人間模様も描かれています。 ただ、笑って読めるようなエンターテイメント性もしっかりと入っています。 これらの工夫によって、この本は、従来の婚活本では絶対に得られなかった解決策を身につけられるようになっています。