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仕事をクビになった彼氏への正しい接し方

人生には大なり小なり必ず何かしらの障害を乗り越えることがあります。それは恋愛・結婚においても同じで、女性としても腹をくくらなければなりません。そんな時、彼や夫とどう接するべきなのか、Oggiで10年以上続いた大人気人生相談のエッセイ本からそのヒントを見てみましょう。

高山真(エッセイスト)

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目次

  1. ○オンナが腹をくくるべきタイミングって何度も訪れるのよね…
  2. ○うふふ。愛のダメ出しよ♡
     
    • オンナが腹をくくるべきタイミングって何度も訪れるのよね…

      出版社で編集者をやりながらエッセイストをしていたアタシ(高山真)ですが、2008年で会社を辞め、現在はフリーランス。「腹を決めて取りかかりたい」と思っていたテーマも、曲がりなりにも完成したので、会社を辞める決断は正解だったと自分では思っているの。ただ、時間は当初の予想よりもはるかにかかってしまったけれど。
      今回のご相談は、そんな自分の境遇に照らし合わせて考えてしまうものでした。

      「3年ほど同棲している彼がいるのですが、この不況のさなか、会社のミスの責任を取る形で辞職する羽目に。朝はジョギングに行ったり、日中は退職の報告や転職の相談で人に会ったりしているようですが、一日中、家でゴロゴロしているだけの日もあって…。腫れ物扱いもまずいし、能天気に振る舞うのもわざとらしいし、どう接していいのかわかりません。彼は何でも事後報告のタイプで、私は心配性のM気質。こういう場合の接し方の基本マナーを教えてください」(29歳・広告)

      自分の話をして恐縮ですが、アタシは、会社を辞めた後、「書きたい」と思いつつ何もしなかった時期がけっこう長かったの。もっと正確に(あるいは思いっきり自分を甘やかして)言うと、書こうとしたけれど書けなかった時期が長かったわけ。厳しい見方をすれば、「何もせずにダラダラしているだけ」と言われても仕方のないような生活をしていたのよね。
      だから、退職後の彼の生活態度について、アタシは何も言えません。むしろ、朝ジョギングしたり、退職の報告や転職の相談で動いているわけだから、一時期のアタシに比べたら何万倍もちゃんとしていると思うのよ。とほほ…。
      あなたが心配する気持ちもよくわかるけれど、こういう場合、あなた以上に彼のほうが焦りや不安を抱えていたりするもの。「家でゴロゴロしている日もある」とは言っても、会社員だったころの週末に、家で何もせず過ごすのは、決して珍しいことではないでしょう? 彼も、内心はいろいろ考えていると思うわよ。考えているからこそ、転職の相談で人に会っているわけだしね。
      ただ、あなたに「心配するな」なんて言うのは無理な相談よね。だから、折衷案を考えてみましょうよ。
      たとえば、「失業給付金の受給が終わるのは退職6か月後。それまでは静観する。励ましの言葉も、ごくたまにしか言わない」と決めてみるとか。
      この不況のさなか、すぐには仕事が見つからない可能性もあるから、「あなたが彼よりも焦ってしまう」ということを避けるために、まずは落ち着いてみることをオススメするわ。アタシなら6か月を目安にするけれど、期間はあなたが設定してかまわないと思います。
      「励ましの言葉も、ごくたまにしか言わない」のは、アタシが彼の立場だったらそのほうがありがたいから。というのも、ほとんどの人って、焦りや不安を抱えながら頑張っているときに、周りから何度も何度も「頑張って」と言われると、励まされているとわかっているのにカチンときたり、落ち込んだりするものだから。あ、もちろん、彼がどんな状況であれ励まされるのが大好きな人ならば、気にせずガンガン励ましちゃって大丈夫なんだけどね。うふふ。
      交際3年どころか、同棲3年なら、もうある程度の信頼関係は築けているはず。もう少し、彼のこと信じてあげてもいいんじゃない? 先ほど言ったように、不安も焦りも、あなたより彼のほうがはるかに大きいはずだから。
      彼が頑張っている間、あなたはあなたで頑張ることがあると思うわ。それは「心配性のM気質」を、しばらくの間、封印すること。これ、どっしり構えたことがない人には、かなりの努力が必要よ。で、半年が過ぎて失業給付金の受給が終わっても、まだ彼がタラタラしているようだったら、心置きなくハッパをかけてしまいましょ。
      彼の現状に少々感情移入しすぎたかもしれないので、あなたからすれば、この回答は彼ばかりに甘いように感じるかしら。でもね、同棲して3年なら、あなたたちはそろそろ結婚を視野に入れているんじゃないかと思うの。長い結婚生活の間には、これからもたくさんのトラブルや災難が起こるもの。今回のことを、困難をふたりで乗り越えていく予行演習みたいなものととらえてみてはいかが? 将来、「最初のハードルが転職程度でよかった」と振り返るときがきっとくると思います。
      どんな人生を選ぶかは、人それぞれの自由だけれど、ふたりで生きていく人生にも、腹をくくる機会は何度も訪れるものよ。
    • うふふ。愛のダメ出しよ♡

       彼のほうが悩んでいるんだもの、しばらく心配性は封印よ。

      ドンと構えて損はないはず

恋愛がらみ。

高山真

小学館

オンナが腹をくくるべきタイミングって何度も訪れるのよね…より

「知的ゲイは悩める女の共有財産」とジェーン・スーさんも本書を絶賛! マツコ・デラックス、ミッツ・マングローブ両氏とも旧知の間柄、フリーランス編集者でエッセイストの高山真、待望の新刊は「愛のダメ出し」満載の新感覚幸福論です。

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