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男性が女性のカラダを求めてくる理由とは

多くの女性は「体目当て」という言葉をマイナスに捉えていると思います。なので、男性に誘われたとき、体目当てかどうかを探るために体を許さない人もいるでしょう、それって本当に正しいのでしょうか?下田美咲さんの「そうだ、結婚しよう。」より彼女の考え方を余すことなくご紹介します。

下田美咲

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目次

  1. ○結婚してからより体目当てになった
  2. ○体目当てと性行為目的は違う
  3. ○私の体は夫のもの、夫の体は私のもの
     
    • 結婚してからより体目当てになった

      一般的に「体目当て」という表現は、「軽はずみ」「無責任」というような意味で、悪い言葉として使われている。世の多くの女性は、男性から「体目当て」にされるのを嫌がるし、体目当てかどうかを探るために体を許さない人もいる。
      けれど私(下田 美咲)は、体目当てで全然いいじゃん、と思う。というか、体目当てがいい。
      夫と私が一度目のデートをした動機はお互いに「体目当て」だったし、二度目のデートも、三度目のデートもそうだ。私たちは「またあの体がほしい」という意欲で、デートを重ねていた。あの体にありつくために「また会いたい」と思い、会うことを繰り返しているうちに、結婚したくなった。
      結婚をしたくなったのは、体目当てで会っているうちに体目当てじゃない気持ちが育ったからではない。その人の体を自分専用にして、もっともっとその人の体を自分の人生に活かしたくなったからで、つまり、より深刻な体目当てになっていったからだ。
      結婚こそが、究極の体目当てだよなぁと思う。だって夫は、出会った頃よりも今の方が断然、私の体を目当てにしている。出会った当初は、せいぜい「性行為をするための肉体」という見方のみの、体目当てだった。
      しかし今、夫は私の卵子も目当てにしている。母体としても当てにしているし「君は俺より長生きしてくれないと困る」とまで思っていて、だから私に健康体でいるための努力を望んでくる。お酒を飲まないでほしがり、タバコも吸わないでほしがる。
      私の体を、すごく、当てにしている。
      私だってそうだ。彼をセックスだけの目当てにしていた頃の体目当てとでは、比べ物にならないほど、彼の体を当てにして生きている。夫の種は私のものなのだから、種の取り扱いには気をつけてほしい。変な薬の飲み方など絶対にしないでほしいし、高熱も出さないように暮らしてほしい。大きな病気にならないように、ちゃんとした食事をしてほしいし、定期的に睡眠時間も確保しないとダメ。
      あなたの体に起こることは、私の人生に影響するのだから、体は大事にして生きてくれないと困るし、ないがしろにしていたら𠮟る。
      「誰の体だと思ってるの? 私のものなんだからね、あなたの体は」という気持ちでいる。
    • 体目当てと性行為目的は違う

      そもそも、「性行為をするための肉体」としての体目当てについて、それがちゃんと、具体的に自分指名の意欲ならば嬉しいことだと思う。
      「何でもいいから穴がほしい」なのか、「この子のことを抱いてみたい」なのかでは大きな差がある。前者は「体目当て」というより「射精目的」だ。体目当てですらない。体に興味を持たれているわけではないし、その人はただスッキリしたいだけだ。
      射精目的で利用されたときに「あの人は私の体目当て」などと言う女の人は、おこがましいと思う。先方は、とくにあなたの体を目当てとしていたわけではない。あなたの体は、とくに興味を持たれていない。そこに穴があったから入りたくなっただけだ。
      体目当てというのは、あくまで「この体がほしい」ということだと思うし、それを好きな人から思われたとしたら「性行為の相手として不足なし。君の体は当てになるレベルに達しています」と合格点をつけてもらえたみたいで、私ならとても嬉しい。
      「やったー、私の体は彼にとって当てにできるものなんだ!」と思って安心する。
      だって、当てにできない体では、男女は絶対にうまくいかない。目先の性行為の当てになれないと彼女にはなれないし、長期的な見通しで性行為の当てにされないと妻には選ばれない。そして、好きになった男の人から「君の体じゃ、当てにならないっていうか、色々と足りないんだよね」と言われたらなす術がない。
      私だって、夫の体が、末永く当てになりそうだから結婚をしようと思えたわけで、当てにできないような体だったとしたら、こうはなっていない。夫が健康で、精力があって、種も元気そうで、働ける体力があって、私は夫がこの体だったから結婚を決めた、と思う。すごく体目当てだ。心だけ同じでも、病弱で、精力がなく、種なしで、働けないような体調の人だったら、私は彼のことを全然違う目で見ていたと思う。
    • 私の体は夫のもの、夫の体は私のもの

      男女(恋人/夫婦)というのは、すごく体的な付き合いをする間柄なわけだし、持っていない機能を補う担当をし合う係であり、そのためのタッグなのだから、体目当てでいいし、それで当然だと思う。
      私の中には一生、種は生成されないし、夫はどう頑張っても妊娠できないのだから。
      私は自分で自分を抱っこできないし、夫の大好きなフワフワしたおっぱいは女性のみの付属品なのだから。
      夫は私の体をたくさんの欲求の当てにしているから「髪伸ばして」とか「パイパンにして」とか「おっぱい育てて」とか「体重増やして」とか「タバコは吸わないで」とか「白いパンツしか穿かないで」とか「レバー食べて」とか「事故に遭わないで」とか「ピルは飲んでほしくない」とか「家の中でブラジャーつけないで」とか「服着ないで」とかいろんなことを言うけれど、結婚すると決めた時点で、私の体は彼のための女体なのだから全然いい。
      私は彼を担当する女体であり、ずっと一人で担当していきたいのだから。
      そして私も夫には要求する。だって、私のための体なのだから。
      「俺とのエッチだけが好きなの?」
      入籍も差し迫ってきたある日のこと、彼が言った。
      「美咲ちゃんは俺とのエッチだけが好きなの? エッチが下手だったら好きじゃないの? 体目当てなの?」
      「エッチがうまいことは、ナオくん(夫)の長所だからね! それだけで結婚を決められるくらいの、めっちゃ長所だから! 他にも好きなところはたくさんあるけど、それに関しては婚約してから知ったことだから棚ボタ」
      「体目当てなんだね」
      「体も目当て、ね! じゃあ、私のどこが好きなの?」
      「顔が可愛いところと、おっぱいが付いてるところ」
      「体目当てだね」
      「そうだよ。体目当てだよ」
      「お互い様だね」
      結婚してから、ますます体目当てで、お互いの体に口を出す日々です。

そうだ、結婚しよう。

下田美咲

毎日新聞出版

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気鋭の恋愛コラムニストが予想外だった自らの結婚、妊娠を通してつづる幸せな結婚を呼ぶ非常識の哲学。cakesで大人気連載中「下田美咲の口説き方」の書籍化!アラサー未婚女子に放つ、痛快エッセイ。

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