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夫の女性関係に敏感な妻たちの実態!

取引先の男性と仕事のやり取りのメールや電話をしたときに、相手のパートナーから勘違いをされて文句を言われた経験はないでしょうか?そんな経験を何度もした、元吉本興業のマネージャー、大谷由里子さんが感じた「夫の女性関係に敏感な妻たち」をご紹介をさせていただきます。

大谷 由里子

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目次

  1. 夫の女性関係に敏感な妻たち
  2. たとえ仕事でもメールや電話は禁止?
     
    • 夫の女性関係に敏感な妻たち

      27歳で企画会社を始めたときは、たくさんのブレーンと一緒に仕事をしていた。
      そんなある日、人の紹介で、イラストを描きたいという男性が営業に来た。作品もよかったし、彼にお願いすることにした。
      彼は昼間、他の会社で働くサラリーマンだった。
      「イラストを描くのが好きだし、2万円でも3万円でもお小遣いができると嬉しい」
      ということだった。
      当時は、携帯電話もメールもない。やりとりは自宅の電話だった。電話をすると奥さんが出た。名前を名乗って、
      「ご主人はおられますか?」
      と言うと、
      「どういったご用件ですか?」
      もちろん、きちんと用件を話す。
      「……」
      無言で夫に代わる。
      彼がいないときになると、もっとひどい。
      「いません」
      ガチャリと切られる。とにかく、女性が家に電話してくることが気に入らない様子。何度も電話しているのに、あるときは、
      「どういう関係ですか?」
      関係と言われても、イラストの発注をしているだけ。なんで、お金を払って、毎回嫌な思いをして連絡しなければならないのか。
      別にイラストレーターは、彼だけじゃない。6ヶ月くらいで、彼との仕事も彼との縁も切れた。
    • たとえ仕事でもメールや電話は禁止?

      勝手に嫉妬する人は、本当に困る。
      ある新聞社の女性。彼女の大学時代の彼は、映画監督になった。
      彼といっても学生のときの話で、社会人になってからなんとなく別れて8年もたっていた。しかも、お互い別のパートナーがいた。そして、彼女は、広報の力をもっていた。
      そんなある日、
      「映画のプロモーションを手伝ってほしい」
      と、彼から仕事のオファーが来た。会社同士の仕事として受けた。
      仕事だから、いろいろ聞かなければならないこともあれば、やりとりしなければならないこともある。メールでやりとりをしていた。
      そんなある日、彼のパートナーから彼のアドレスでメールが来た。
      「わたしの彼にメールしないでください」
      ちょっと待ってよ。別に色恋沙ざ汰たのメールをしていたわけじゃない。ビジネスのやりとりをしていただけ。あほらしくなって、担当を外してもらった。
      フリーのシステムエンジニアに、システム構築の仕事を頼んでいた。システムを構築するために、深夜まで仕事をすることもあった。
      ある日、彼が、この仕事を辞めさせてほしいと言ってきた。
      理由を聞くと、
      「僕と大谷さんの仲を嫁が疑うんです」
      わたしは彼に、男としての興味なんてまったく感じていなかった。
      企画会社をしていると、夜中まで仕事をすることは多々ある。クリスマスの前、正月のイベントの前など、深夜に模様替えをしなければならないことなど山ほどある。もちろん泊まりの仕事もあった。
      クライアントが女性社長というだけで、嫁に誤解されることは、多々あった。
      わたしは、いい仕事をしてほしいと気にかけることが増えていった。だから、家族へのお土産げをもたせたりもした。すると余計に怪しむ女性もいた。
      逆に、電話すると、
      「いつも主人がお世話になっています」
      と言ってくれる人もいた。こんな女性にはホッとした。
      経営者の奥さんたちになると、
      「うちの主人、大谷さん好きだから、来てくれると助かるわ。うちの主人をよろしくね」と言ってくれる女性もいっぱいいた。
      そんな社長たちに出会うと、家族のためにも、わたしに何かできることがないかと考える。
オンナの敵はオンナ

オンナの敵はオンナ

大谷 由里子(おおたに ゆりこ)

きずな出版

第3章恋愛と仕事のバランス─ 男と共存していくにあたってより

本書では20代で結婚、出産、起業を経験、今も第一線で活躍し続ける著者だからこそ知るオンナたちのリアルな世界をお届けいたします。

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