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芸能業界でみた現実!よくも悪くもつき合う男性で女は変わる
よくも悪くも付き合う男性によって女性は変わるとよく言いますが、実際どのような変化があるのでしょう、吉本興業・伝説のマネージャー大谷 由里子さんが実際に見てきた、芸能業界で働く女性たちの男性に振りまわされる様を「オンナの敵はオンナ」よりご紹介します。
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目次
- つき合う男性で女は変わっていく
- ステップアップもあれば、ステップダウンもある
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つき合う男性で女は変わっていく
吉本興業で仕事をしていたときから、男性に振りまわされる女性をたくさん見てきた。そして、若い女の子の場合、やっぱり、恋愛の比重が大きい。仕事の上での迷惑も山のように降りかかってきた。「芸人になりたい」「タレントになりたい」と、18歳くらいの女の子が女性漫才師や女優の付き人になる。もちろんベテランメンバーは、ちゃんと親とも面談して、覚悟を聞いて弟子にする。かつては、住み込みで弟子を務めたらしいけれど、いまは違う。ほとんどのメンバーは通いで、別々に生活をしている。だから仕事を離れたら個人の時間。ところが、華やかな世界に突然入ってきた10代の女の子で、勘違いしてしまう子は多かった。ちょっと可愛い女の子が入ってくると、ベテランの男性がチヤホヤする。女性の師匠たちは、「変な誘惑しないでよ」と、釘を刺す。ところが、師匠に隠れて、そんなベテラン男性とつき合ってしまう女の子を何人か見た。つき合うとどうなるか。まず、持ち物がよくなる。そして、遅刻が増える。なぜ遅刻が増えるかというと、たぶん、男性が、「もうちょっとええやんか」と言うのではないかと、わたしは想像する。そして、何よりも10代の女の子たちは隠すのがヘタだった。タメ口になる。自分が偉くなったような口をきく。「あの人のあんなネタじゃ3年もたないですよね」と、若手芸人などについて、わたしたちプロデューサーに、知ったような口をきくようになる。絶対、師匠クラスの人が言ったセリフ。また、もっとわかりやすいのは、つき合っている師匠のいる、自分とは関係のない現場に現れるようになる。そして、「師匠はコーヒーじゃなくて、お茶です」などと、なぜか若手ディレクターに指示したりする。スタッフは、「きっと師匠の彼女になったんだなあ」と想像するから、彼女を立てたりする。すると彼女は余計に勘違いする。スタッフにとっては、すごく迷惑な存在となる。そのうち、彼女の師匠が気づく。当然怒る。ところが勘違いしている女の子は逆に、「お世話になりました」と去っていく。そんな10代、20代前半の女の子を何人か見た。彼女を弟子にもった女性の師匠たちは、「あんなに面倒を見たのに」「アシスタントで使ってやってほしいと、プロデューサーに頼んでいたのに」と嘆いていた。 -
ステップアップもあれば、ステップダウンもある
わたしの会社でもいろんな女性を見た。バイトの女性。最初は、しっかりしていたのに、彼ができた途端、遅刻や欠勤を繰り返すということもあった。逆に彼氏に捨てられて、急に仕事に目覚める女性もいた。「しばらく仕事に専念します」と言っていたのに、「妊娠しました」と辞めていった女性もいた。事件は、現場で起きる。思ってもいなかったようなことが起きることもある。部下が取引先の人とつき合うことだってある。それが、結構実権をもっている人だったりする。Mさんの場合。それまでは「お願いします」「プレゼンさせてください」だったのに、ある日から、「えーっ、プレゼンしなきゃダメなんですか」などと、こちらがヒヤヒヤする会話になる。何が起こったのか、最初わたしにはわからなかった。そんなある日、別の女性の部下から言われた。「Mさん、このあいだJ社の人たちと飲み会したんですが、どうもJ社の課長、遅くなってMさんの部屋に泊まったらしいです」納得できた。といっても部下は弟子じゃない。それを理由にクビにするわけにもいかない。しかも、会社として迷惑を被ったわけでもない。それどころか、J社から、どんどん仕事が来るようになった。いまでは、それがよかったのか悪かったのかわからないけれど、わたしは、知らないふりをしつづけた。そして、J社は、彼女に任せた。彼女は、売り上げを伸ばしてくれた。そのうち、その課長は転勤になった。そして、Mさんは、ステップアップして別の会社に転職した。恋愛は、よくも悪くもエネルギー。いいエネルギーになるときもあれば、よくないエネルギーになるときもある。恋愛で仕事に燃えるときもあれば、恋愛で仕事のモチベーションが下がることもある。オンナの敵はオンナ
第3章恋愛と仕事のバランス─ 男と共存していくにあたってより
本書では20代で結婚、出産、起業を経験、今も第一線で活躍し続ける著者だからこそ知るオンナたちのリアルな世界をお届けいたします。
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