目次
- ○モラ夫との会話には、男心をくすぐるキラーワードを盛り込もう
- ○モラ夫への反論は、9割ほめて1割本音
- ○願っても治らないモラハラには、先手を打て
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モラ夫との会話には、男心をくすぐるキラーワードを盛り込もう
モラ夫にかぎらず、男性は結論のない話が大キライです。ですから、話を聞いてもらいたいときは「今日200円損しちゃったの」などと、具体的な数字を入れて結論から話してください。男性は具体的な数字にとても興味を持ちます。もともと女性は、結論のないおしゃべりが大好きですよね。「あの店よりこっちの店のほうがキャベツが安いの」「この前買った靴屋さん、もうバーゲンになっていた」「学校の保護者会、今度は役員を選ぶらしいわ」など、自分の思ったこと、見たこと、経験したことをただおしゃべりしたいのです。それが「女脳」なのです。一方、男性は結論がない話には興味がないので、女性のとりとめのない話には「それで?」「だからどうなの」と言い、「結論のない話だから聞かないでいいや」と思うようになります。これが「男脳」です。このように女性と男性では、思考パターンが違います。ですから、男性に話をするときは、「男脳」に響くような話し方をする必要があるのです。「教えて」「すごい」「初めて」「頼りになる」などは、男心をくすぐる「キラーワード」。会話をするきっかけには、とてもいい言葉です。たとえば、モラ夫が「掃除の仕方が悪いから汚い」と言ったとします。そのときは一応調べるふりをしてから、「どうやったらいいのか教えて」と切り返してください。「うるせー、自分で考えろ」と言うでしょうが、本来男性は教えることが大好きです。めげずに「教えてほしい」と言ってみてください。教えてくれたら、すかさず「すごい」「頼りになる」「こんなに何でも知っている人は初めて」などとちゃんとほめてくださいね。いくら言っても「うるせー」しか言わないモラ夫の場合は、「普通の男性の好きな言葉は通じないなら、どんな言葉に反応するんだろう」と楽しんで言葉探しをしてください。言葉は「意味」だけでなく、「感情」も伝えます。身近な人には「感情が80パーセント、意味が20パーセント」、知り合いには「感情が20パーセント、意味が80パーセント」伝わると言われています。夫婦間で問題が多く生じるのは、感情的な話し方をすることが多いことと、そうでなくても心の内にある感情が伝わりやすいからです。身近な人には感情が伝わりやすいのですから、とくに丁寧にやさしく話すことを心がけてください。言葉ひとつですが、その言葉は「命取り」にもなれば、「助け」にもなる、本当に大切なものなのです。疲れると女性はおしゃべりになり、男性は無口になるというくらい、「男脳」と「女脳」は根本から違うものです。ですから、気楽な井戸端会議は仲よしの女友だちとして、ストレスを発散してください。モラ夫に話を聞いてもらいたいときは男脳を理解して、ちょっとしたテクニックを使ってください。男性は、女性の感情的な態度を受け入れることはできません。感情的に話すと、男性は話の内容を理解しないどころか、嫌悪感からモラスイッチが押されてしまいます。ですから、穏やかに話すことを習慣にしてください。穏やかに話せば、モラスイッチが押されることもそんなにはなくなっていきます。 -
モラ夫への反論は、9割ほめて1割本音
日々のモラハラにいろいろな対策をしてみたけれど、やっぱり一言言いたい。そんなとき、ありますよね。でも、自分の思ったことをそのままモラ夫に言わないようにしてください。モラスイッチを発動させるだけですから。ポイントは、9割ほめて1割本音です。つまり、話の9割は相手をほめて、残りの1割で本音をさらりと言うことです。たとえば、車の運転がとても乱暴で危険だなと思ったときは、「本当に運転うまいよね。車線変更なんて私は苦手だから、スイスイできるから憧れちゃうね。たまに無理やり割り込むから怖いけど」という感じで、最初にほめてから、怖いということを伝えてください。この会話でモラ夫が怒り出したとしても、最初に運転がうまくて憧れていると話しているので、「でも運転がうまいから大丈夫だってわかってる、私が臆病すぎるんだよ」と会話の逃げ道ができますので安心してください。モラ夫を許せないと思っても、責めるだけでは何も変わりません。モラ夫は、今まで生きてきた人生や、生活習慣もあるので急には変わりませんし、プライドが高いため正論を言われるとよけいに反発し、自分の殻に閉じこもったり、暴言で心によろいをまとってしまいます。ほめると人の心は開き、責めると人の心は閉じてしまいます。ですから、モラ夫を責めずにほめましょう。ほめられたことでモラ夫の心が開いたそのときに、1割の本音を言ってください。その本音に反応してキレても、気にしないでくださいね。そういうときは、何を言ってもすべてを悪いほうに取るので、何も言わずに「いつものことだから、放っておこう」と思っていてください。わかっていても、「なぜこんなに気を使って話をしないといけないのかな」と思いますよね。本来男脳と女脳の違いがあるうえに、モラ夫は不器用で頑固ですからよけいに大変なのです。女性は新規開拓が大好き。新しくできたパンケーキのお店に行ってみようとか、話題のオーガニックレストランの予約をしたとか、チャレンジ精神旺盛です。一方、男性は一般的に、変化よりも安定を求めます。新しいお店もチャレンジしますが、結局同じ店が安らげるのです。「常連」という言葉が大好き。常連のお店で「ママさん、いつものアレお願いね」と言うだけで出てくる、その特別感がたまらないのです。これも、女脳と男脳の違いですね。とくにモラ夫は自分が間違っているとわかっていてもそれを認めて、謝ることができません。ですから、「本音1割」なのです。思っていることの10割全部を言ってしまったらどうなるか、考えただけでゾッとしますよね。自分の心を自分で守るためにも、1割の本音で「理想の夫育成ゲーム」をしていきましょう。日常のモラ夫に対しての言動を、すべてゲームだと思えばつらい気持ちも楽しく感じられるようになると思います。 -
願っても治らないモラハラには、先手を打て
最近は「願えば叶う」といった、本や記事を目にします。これは、ただ願いを紙に書き出せば叶うわけではなく、その願いを叶えるための努力をするから叶うのだと思います。たとえば、「叶えるためにこうしてみよう」「詳しい人にどうしたらいいか聞いてみよう」などと、願いを叶える人は必ず行動を起こしているのです。それは、モラ夫に対しても同じことです。「モラ夫がやさしい人に変わりますように」とただ願うだけでは、何も変わりません。たとえハネムーン期の間はモラ夫がやさしくても、またモラハラ期がきたら元のモラ夫に戻ります。願うだけでは何も変わらないなら、先手を打ちましょう。うまく操縦する方法や、自分が傷つかない方法を知ることで、モラ夫とも何とか暮らしていけるようになります。「何を言っても無視されて、傷ついてばかりだったのに、自分の心を守ることができるようになった」という変化が起きているとすると、それは神頼みで願いが叶ったわけではなく、自分の行動や考え方を変えたからこその結果なのです。自分の考え方を変えることで、生活に変化が起きていきます。自分の考え方を変えてみましょう。プライドが高くて自信がないモラ夫は、とにかく「図星」を言われることに弱いのです。「図星」を言われたモラ夫は、自分のプライドを守るために、怒りと暴言のよろいをまといます。ですから、本音はストレートに言わず、まずは相手の話を9割認めて、ほめて、本音を入れるのは1割だけにすることを忘れずにしましょう。女性は正論を言いたいものですが、頭ごなしに否定してもいいことはありません。そんなことできない、そんな努力したくないと思うでしょうが、モラ夫がやさしい夫に変わるようにと願っているだけでは何も変わらないのです。今の状況がつらいなら、少しでも改善する努力をしてみて、暮らしやくするほうがいいと思いませんか? 結婚したから終わりではなく、幸せな結婚生活を続けるためにはどんな家庭でも努力が必要ですね。その努力は、絶対にあなたの魅力をアップするスキルになりますから。男をうまく操縦する女性って素敵です。織田信長の妻、濃姫。豊臣秀吉の妻、寧々。多くの歴史上の偉人の影には、素晴らしい妻がいたのです。たぶん、夫をほめておだてて、やる気を出させ、じつは陰で夫を操っていた、そんな素晴らしい女性だったと思います。あなたも彼女たちに負けずに、うまくモラ夫の操縦法を実行してください。
モラ夫のトリセツ: モラハラ夫と幸せに暮らす、秘密のテクニック
第3章 手のひらで転がす魔法のテクニックより
暴言や無視をされても、優しい時は好きだから嫌いになれない。 別れを選ぶべきかどうか悩む女性に贈る、心に響くアドバイス。モラ夫への接し方とあなた自身の感じ方を上手にコントロールする方法をお教えします。 心を壊すことなく、自信を取り戻すことができますよ。