目次
- ○彼との過去を思い出してプラス1
- ○心と頭を一致させよう
- ○彼との過去を思い出して彼への気持ちを確認する
- ○整理メモ
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彼との過去を思い出してプラス1
恋人とこのままつき合い続けていいものか悩んでいます。つき合って長いですが、彼から結婚の話が出ません。私もこわくて聞けないし、最近では彼が頼りなく見えます。年齢的にも、このままつき合い続けても幸せな結婚につながらないのなら、早めにやめたほうがいいのかなと思いつつ、彼のことは好きなのです。心と頭の状態「結婚したいのか分からなくて不安。頼りなくてイラッとする。でも、好き」「年齢的にも、幸せな結婚につながらないのなら、早めにやめたほうが…」頼りなくてイラッとすることがあっても彼のことを好きなのはどうしてでしょう? 幸せな結婚ってなんでしょう? その辺を整理すると見えてくるものがありそうです。 -
心と頭を一致させよう
C子さんは、8年交際している恋人がいて、そろそろ結婚したいと思っています。まわりの友だちも結婚し、彼に「私のときは、本当に親しい人だけを呼びたい」など結婚について匂わせてみても、彼は生返事で話題を変えてしまうだけ。まだ結婚について真剣に考えてないのだろうと、C子さんは、それ以上踏み込めずにいるとのこと。不安は「欠点」探知機つき合いたての頃は、なんでも自分の言うことを聞いてくれる彼の性格が、やさしくて素敵だと感じていました。しかし、今では、なんでもC子さん任せで頼りなく感じてしまいます。どの映画を見るのか決めるときも「そんなに詳しくないし、任せるよ」。「自分の考えはないの? 調べればいいのに!」とついイラッとするそう。こんな気持ちのままつき合い続けて、結婚しなかったら。もしくは、結婚したとしても幸せになれなかったら…。そんな可能性をC子さんはつい考えてしまい、つき合い続けていいものか迷っているそうです。彼に対する不安から、将来起こるであろう不安まで、今の彼の欠点からあらゆる不安を探してしまっているのですね。幸せを言語化して整理C子さんにとって幸せな結婚ってなんでしょう?「幸せ」という言葉はよく使われますし、映画やドラマに出てくる幸せそうな結婚生活なるものをイメージする人は多いかもしれません。しかし、実のところ、おのおの重要な構成要素は異なります。みんなから祝われる結婚式や、日当たりが良く観葉植物が置かれたリビング、週末の夫婦デート。それらは、幸せな結婚の「結果」にすぎません。C子さんに聞いてみました。「あなたにとって幸せな結婚とはなんですか?」「お互いになんでも話せて、応援し合えることです。正直に言えば、私のほうがより応援してもらいたい!」とC子さんは答えました。率直で素敵な結婚観ですね。楽しかったことを思い出すことで気持ちを整理次に「彼とつき合ってきて一番楽しかった、嬉しかったのはどんなときですか?」と尋ねてみました。「つき合いはじめの頃、私が特殊な病気で手術することになって。とても不安で『もしかしたら子どもが産めなくなっちゃうかも』と彼にあたりました。そうしたら『万が一そうでも、僕にとってC子の大切さは変わらないよ。C子は唯一無二の存在だから』と言ってくれたんです。思わず泣いちゃったな…」「口に出してみて、どうですか? 改めて感じたことや考えたことは?」「やっぱり、彼くらい私を理解して大切にしてくれる人はいないと思います。私に決めさせるのも、私の意志を尊重したいからなんですよね」C子さんはつき合い続けることに決めました。実際に結婚するかどうかは分かりませんが、少なくともモヤモヤした迷いはなくなったようです。 -
彼との過去を思い出して彼への気持ちを確認する
恋愛でも他のものでも、手に入れたときには天にも昇るように嬉しかったのに、だんだんと当たり前に感じてしまうことは誰にでもあります。すると、欲しかった理由や大切にしている理由が分からなくなってしまいます。そんなときには、こんなことを自分に問いかけてみてください。つき合ってから一番楽しかった、嬉しかったのはどんなとき?
この質問をする前に、自分の幸せな結婚観を明確にすると、一番大切な思い出から彼との関係が幸せな結婚につながりそうだと、よりスムーズにイメージできます。恋人にかぎらず、楽しかったことや嬉しかったことを思い出すと、自分にとって何が大切か見え、思い出すだけでも気分が上がるのでおすすめです。 -
整理メモ
心理療法のひとつに「回想法」というものがあります。思い出を振り返ったり、それを人に話したりすることで、脳に刺激を与え、精神的に安定する効果をもたらす療法です。昔の楽しい記憶を一緒に思い出し、話したり聞いたりする行為は、より良いコミュニケーションにつながりますし、お互いの気持ちも落ち着きます。さらに、イギリスのサウサンプトン大学の研究によれば、昔の楽しい記憶を思い出すことは、将来に対してより前向きになり、自尊心を増す助けになると分かったそうです。お互いに尊重し合える関係性を築いていく手助けになりそうですね。
人間関係の整理術
第2章 【家族や恋人との関係編】プラス1だけ心がけようより
本書でご紹介する「問いかけ」は、身近な人たちの悩み相談にのる際にも有用です。賛否でもなく、的外れなアドバイスでもなく、悩んでいる人の心に届き、動かす、そんな勇気づけの言葉としてお使いください。