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- ○大豆クリームチーズの作り方 ― 大豆の醍醐味
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大豆クリームチーズの作り方
― 大豆の醍醐味クリームチーズが日本食だなんていったら、誰だって「変!」と思うでしょ。そもそもチーズって牛乳を発酵させて作る「発酵食品」でして、日本人が日常的に食べられるようになったのは戦後のことなんですね。ありがた~い仏典に、乳を精製する五段階が「乳(にゅう)」「酪(らく)」「生酥(しょうそ)」「熟酥(じゅくそ)」「醍醐(だいご)」と解説されています。後ろのふたつ、「酥」とか「醍醐」というのは今日のチーズやヨーグルトに似た物だったようですが、それらは「醍醐天皇」みたいな高貴な方しか食べられない物だった。まさに醍醐味ってやつですな。しかし!日本人がこよなく愛していた大豆をちょいとひねりますと、まるでチーズみたいな食べ物が簡単に出来ちゃうのです。それが、「大豆クリームチーズ」であります。何らかの理由で酪農ができなくなったり牛乳が高騰した時、大豆でもってチーズに良く似た食品が簡単に作れる! というのは素敵なことではないでしょうか?何よりローファットです。ではレシピ、行ってみましょう。8~12時間水に浸した大豆1カップを20分くらい茹でて柔らかくしてザルで水切りをします。それを、挽肉器かミキサーで細かく砕きます。なめらかにするため、すり鉢でするか、ハンドミキサーで練ります。砕いてすり潰したクルミ、胡椒、バジルの粉を練り込んでから、「塩」でややしょっぱめに味付けをして、最後に「オリーブオイル」か「菜種油」を大さじ1杯程度加えて練ります。密閉容器に取り、食べる時は必要な分だけ取り分けます。茹でた大豆をすり潰しますと、ねっとりとしたペースト状になるんです。これだけでも結構美味しいのですが、これに「味噌」を加えたり、「油」や「砂糖」を加えたりして日本人は「舐め味噌」というお惣菜を作っていました。昭和20年代の料理本を見ていますと「味噌」に炒った大豆や落花生、クルミなどをすり潰して練り込んだペーストをご飯代わりの「パン」に塗って食べていたようです。これらにヒントを得まして「茹で大豆+すり潰したクルミ+香辛料+塩」という実験をしてみたのが昭和50年、すり鉢ですったこの大豆ペーストをペロリと舐めた時、「これはチーズである」と確信したんですな。魚柄青年19歳の春のことでありました。
腸を元気にするレシピ109
第1章より 腸を元気にする野菜レシピ44より
大ベストセラー『ひと月9000円の快適食生活』の著者、最新作。 腸にいいごはんを2週間食べ続けるだけで、体はみるみる整っていく。 元気がない、体がだるい、もやもやしている……こんな毎日に別れを告げる、健康的食生活実践の書。 こんな人にもおすすめです 免疫力を上げたい、便秘を解消したい、美肌になりたい、アンチエイジングをしたい、 がん・脳卒中・心臓病を予防したい、動脈硬化を予防したい、血中コレストロール値を下げたいetc. 読めば思わず台所に直行したくなる!