目次
- たい焼きには養殖と天然がある?
- 粒あんとこしあんの違い
- あんこのお菓子いろいろ
- あんこの炊き方
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明治後期、お目出たい鯛をかたどったものとして誕生したたい焼き。今川焼の変形ともいわれます。そのころは、尻尾を持って食べるスタイルで、尻尾は食べずに残していたとか。昔のたい焼きは、あんこが少なく皮も厚かったのでしょう。
昭和になって「尻尾まであんこが詰まっている!」というのが、おいしいたこ焼きの、ひとつの定義となりました。あんこの風味、皮の食感、断面にもそのおいしさが見えてきます。 -
たい焼きには養殖と天然がある?
◇養殖
◇天然
たい焼きには、養殖モノと天然モノがあることをご存じですか?
養殖たい焼きは、よく屋台にあるような、一度にたくさん作れる焼き台で焼いたたい焼きのこと。一方、天然モノは、職人が一匹ずつ手焼きするたい焼きのことです。一丁焼きともいわれます。
養殖モノは、細やかな火力コントロールは出来ないので、ホットケーキのような、分厚くてふわふわの生地が特徴。1個食べただけでも、満腹感があります。
対して天然モノは、薄くパリパリの生地の中に、はちきれんばかりのあんこが詰まった贅沢な味わい。軽やかな食感で、1個2個とつい手が伸びてしまいます。ギリギリの生地の量で、たっぷりのあんこを包み焼くのは、熟練の職人技がなくてはできません。 -
粒あんとこしあんの違い
こしあんは、粒あんの皮をただこしただけのものではありません。渋抜きのために一度煮て皮を除いた小豆を砂糖、水あめとともに煮ていくのです。皮つきのまま煮る粒あんの方が、砂糖がしみこむのに時間がかかるので長く煮る必要があります。
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あんこのお菓子いろいろ
「粒あんか?こしあんか?」
たびたび議論になるこの問題、決着がつく日は来そうにありません。だって、かむほどに味わい深い粒あんも、ビロードのような舌ざわりのこしあんも、結局どちらもおいしいのですから。
強いていえば、適材適所はあるかもしれません。「ようかんはなめらかなこしあんがいいよね!」とか「きんつばはやっぱり粒あん!」とか。それにだって厳密な決まりはないのです。自由に楽しむ。それがあんこ道。 -
あんこの炊き方
1 小豆は水から煮始めて、湯をこぼす。この「渋抜き」を何度かくり返します。
2 渋が抜けたら、砂糖を入れます。「氷砂糖」などの純度の高いものと、コクのある三温糖なども合わせて使います。
小豆は、それだけではサラサラですが、お砂糖の力でとろりとなっていきます。ひとつまみの塩で驚くほど味がはっきり!
渋抜きとは…
小豆には強いアクが含まれるので、それを取り除く必要があります。小豆をたっぷりの湯でゆで、その湯を捨てることを「渋抜き」といいます。
ヒミツがまる見え! 「おいしい!」の断面
甘味の中身
喫茶店で食べるなつかしい「ナポリタン」。みんな大好き「カレーライス」。なぜか無性に食べたくなる「カップ麺」。口に入れたとたんに「おいしい! 」と感じる幸せな味たち。その味のヒミツに迫るべく、みんなが愛するメニューや食材をまっぷたつに切ってみました!だから、うまい!