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カラダに良い「本物」の調味料の選び方

食品添加物はあまりカラダに良くないから取らないようにしている、という方も多いと思いますが、実は調味料にもたくさんの化学物質が入っていることをご存知でしたか?
毎日使うものだからこそ、カラダによい調味料を選びたいもの。今回はそんな“本物”の調味料の選び方をご紹介します!

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目次

  1. ○調味料の選び方
  2. ○つくれるものは買わない
     
    食事にかけられるお金はだいたい決まっていることでしょう。たいていは、メインとなる肉や魚が第一の選択肢であり、それにあわせて副菜をつくる野菜が決まり、調味料はあとまわしになりがちです。しかし、この順番では、A型の場合、健康を増進させるような食事はつくれません。優先させるべきは、調味料です。
    「調味料にお金をかけるなんて、もったいない」と思うかもしれません。
    しかし、体にとって毒となる化学物質の多くは、偽物の調味料から入ってくるというのに、それでも調味料にお金をかけるのは、本当にもったいないでしょうか。
    調味料にお金をかけ、本物を使っている人は、そうそう大病をしません。本物の調味料は体によい成分ばかりで、いってみれば〝良薬〟としても働くからです。
    反対に、激安の調味料は、食品添加物を使って本物そっくりにまねている偽物が多く、体にとって毒となります。毎日使う調味料だからこそ、体にとって〝良薬〟となるものを使いましょう。結局のところ、将来的な医療費を考えれば、本物の調味料を使っている人のほうが安上がりになるはずです。
    • 調味料の選び方

      では、本物の調味料とはどんなものでしょうか。
      たとえば、みりんであれば、本みりんです。原材料の欄を見てください。伝統的な製法の本みりんの原料は、もち米、米麹、本格焼酎のみです。本格焼酎を使ってじっくり熟成させてつくられる本みりんは、アルコールを14パーセントも含むため酒類に分類されます。戦国時代には「甘いお酒」として女性に親しまれていた歴史を持つのですが、実際に飲んでみると自然な甘さと旨味が美味です。
      一方、もっと安価に短期間で本物の味に近いものをつくろうとできた本みりんもあります。この本みりんは、醸造アルコールと水アメを加えてつくられています。あまさが不自然で、飲めないことはありませんが、おいしくはありません。
      さらにもっと安価なみりんがあります。それは、「みりん風調味料」と呼ばれるものです。水アメやブドウ糖、塩、醸造用アルコール、そして化学調味料を使ってみりんそっくりの味と香りと色をつけてつくり出されています。
      みりんは、甘みと照りという和食のよさを引き立てる重要な調味料です。「和食は体によい」と言いますが、化学物質が入っている調味料を使った和食はダメですよね。
      ただ、みりんはまだ親切です。偽物に対しては「みりん風調味料」と名づけ、消費者にそれを知らせています。ところが、味噌にはそれがありません。味噌風調味料がたくさん出回っているというのに、本物か偽物かが明記されていないのです。
      本物の味噌は、大豆、米または麦、天然塩を使い、麹菌の繁殖により発酵させてつくられます。本物の味噌には、腸によい菌がたくさんいます。
      偽物の味噌は、本物の原材料に加えて、アミノ酸などの化学調味料などを使って味つけをしています。ただ、原材料欄に化学調味料の記載がない味噌にも、発酵菌のいない味噌がたくさんあります。商品棚のうえで発酵が進んで品質が変わることを恐れるメーカーは、製造過程にて加熱処理をして発酵を止めてしまうのです。
      ですが、本物か偽物かを見分ける方法があります。ご飯に味噌をまぜて常温で一日置いてみてください。発酵菌のいる本物の味噌であれば、ご飯が水っぽくなるでしょう。菌にはデンプンを分解する作用があるため、ご飯がゆるくなるのです。
      一方、偽物の味噌の場合、菌がいないので、1日ご飯を空気にさらしていたらカチカチに硬くなります。こうなった場合、その味噌は偽物ということになります。
      「味噌汁は体によいので、毎日飲むようにしています」と言って、偽物の味噌を使っていては、なんにもなりません。ましてや、化学調味料や食塩を使った味噌やお湯を注ぐだけのレトルトの味噌汁では、いずれ体に害が及ぶでしょう。
      しょう油も同じです。本物のしょう油は、大豆、小麦、天然塩だけの原料から発酵させてつくられます。カラメル色素、脱脂加工大豆、外国産の大豆、アミノ酸などの名が原材料欄に記載されていれば、健康増進効果のない偽物と見てよいでしょう。
      なお、塩は必ず天然塩を選び、食塩は使わないことです。砂糖を使う場合には、白砂糖ではなく、黒砂糖やてんさい糖などミネラル分を豊富に残しているものを選びましょう。
      白砂糖がなければお菓子がつくれない、コーヒーが飲めないというならば、それが本当に自分の体に必要なものかよく考えてみることです。
      調味料としてのお酒は、清酒を使うと料理の味がよくなります。調理酒には食塩のほか、アルコールや水あめなどの糖分、クエン酸が含まれます。
      さらに酢にも、醸造酢と合成酢があります。醸造酢は微生物の発酵によってつくられたお酢です。合成酢は化学物質である合成酢酸を水で薄めて、甘味料や食塩、化学調味料などで味つけしたものを指します。なお、合成酢の中には半合成酢といわれるものもあります。合成酢の味をよくするために、醸造酢をまぜあわせたものです。
      加えて、亜麻仁油やエゴマ油、エキストラ・バージン・オリーブオイルなど質のよい油を常備しておくとよいでしょう。また、新鮮な国産の米ぬかを使って低温圧搾製法により製造した米油もおすすめです。
      亜麻仁油やエゴマ油は加熱調理に向かず、エキストラ・バージン・オリーブオイルでは和食に味があいません。米油は酸化に強く、加熱に向きます。米ぬか特有のポリフェノールやビタミンEなど強力な抗酸化物質を含むので、美容と健康によい油です。
      ただし、大量生産された安価な油ではなく、ていねいにつくられた油であることが大前提です。
    • つくれるものは買わない

      以上の調味料を常備しておけば、あとはA型の体に必要な調味料はとくにありません。ドレッシングやたれなどの加工調味料は食品添加物を多く含むので、常備せずに、しょう油や塩、酢、油を混ぜあわせれば簡単につくれます。つくれるものは買わない。これが、化学物質を体にできるだけ入れない重要ポイントです。なお、意外にも食品添加物の多い調味料がポン酢です。体によいイメージですが、良質なものを選ばなければ化学物質が体に入ってくることになります。
      こうした本物の調味料を買いそろえるのは大変と思われるでしょうが、本物の味噌1パックは、偽物より数百円高い程度です。これで1カ月間は使えます。居酒屋で生ビール1杯飲むお金があれば、十分によい味噌が買えます。
      健康で若々しく病気をしない体づくりのために調味料にお金をかけるのか、化学物質を含むものを買うのか、それを決めるのはあなた自身です。

      ポイント

      本物の調味料は〝良薬〟となる

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日下部 淑美

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