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とろろ汁の効果・効能とは【国際中医薬膳師執筆】

疲れがたまって、眠っても疲れが取れない…そんな時には食を見直すと良いかもしれません。では、疲労回復にはどんな食材が良いのでしょうか?「薬膳(やくぜん)」の考え方をベースにして書かれた「不調に効く食べ方」(池田陽子さん著)からご紹介します。

池田陽子(薬膳料理研究家)

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目次

  1. ○食べる栄養ドリンク級「とろろ汁」で滋養強壮、疲労回復を
     
    • 食べる栄養ドリンク級「とろろ汁」で滋養強壮、疲労回復を

      最近、なんだかくたびれやすい。ぐっすり眠っても、土日にゴロゴロしても、疲れがとれない……。デキるおやじは顔面に疲労の色をにじませるなんて、もってのほか!
      現代医学ではこれといった治療法がない疲労こそ、食養生が大切。中医学では疲労は「気が足りない」状態としています。「気」とは、体内のいたるところを巡っている目にはみえないエネルギー。生命活動を維持する源である気はすべての基本です。
      考えてみれば元気、やる気、気合い、気力などなど気のつく言葉を発しない日はありえない!
      それくらい重要な、生命活動を維持するエネルギー源である気が不足するとつねに倦怠感や疲労感があり、免疫力が下がって風邪をひきやすく、新陳代謝も悪くなるなどトラブルだらけに。
      もともと体質的に気が足りていない「気虚」タイプは、常日頃から「疲れた〜」「だりぃ〜」を連発しがち。
      気虚タイプの特徴としては、胃の調子がすぐ悪くなる、下痢しやすい、年がら年中風邪をひきやすい、朝なかなか起きられない、睡眠時間に関係なくやたら眠い、声が小さいといった傾向があります。
      また、汗をやたらかくのも気虚の特徴。気には皮膚の表面に体液を漏れ出さないための「固摂作用」があります。暑さに関係なく、ダラダラと汗をかいてしまうタイプは“気のストッパー”効果がないのです。
      また、よく話す仕事の場合、とくに気を放出し続けているため消耗しがちなので要注意。
      とにかくこういうおやじは、普段から精一杯、気をチャージ!
      気が強くないと会社で“勝ち組”になれず、気になる彼女をその気にもさせられなくってよ! というわけで、次のスローガンをお忘れなく。
      「出世してモテる史上最強のおやじになりたいなら、気を補え!」
      気を補うのに代表的な食材といえば、ナガイモ。中国では、「山薬」といわれ、立派な生薬なのです。
      滋養強壮、疲労回復、体力増進とそのパワーは食べる栄養ドリンク級!!
      さらにその効能をズラズラと並べれば、アンチエイジングにも糖尿病にも下痢にも精力アップにも……と、まさにおやじのスーパーフード。
      ランチにはとろろそばとろろ汁、居酒屋ではナガイモ短冊をオーダーするなど「ひとりナガイモフェア」の開催を。
      ブロッコリーも虚弱体質を改善し、新陳代謝を高めるお助け野菜。なにせ、すべての臓に入り、パワーアップするというスグレモノ野菜。アンチエイジングにもおすすめです。「ブロッコリーって……どこに?」と深く悩まなくても、たいがい温野菜のサラダの中にいますから。宴会でオーダーしたら、若手社員から奪い取れ!
      気を補う基本食材は米。ほどほどベースの米は、パワーの源です。
      さらに疲労回復時に取り入れたいのが、もち米。気を補うとともに、その目減りを防ぐという“気のダダ漏れ防止”まで可能な「高機能米」なのです。ちなみに、多汗、頻尿、下痢、咳止めと、もれなくあっちこっちの“ダダ漏れストッパー”としても多大な効果を発揮します。
      コンビニのおこわおにぎり赤飯おにぎりというモバイル気チャージめしで、いつでもどこでもパワーチャージをいたしましょう。
      卵も、くたびれおやじを救うパワフルフード。古来、中国では王様へのお土産ものに、必ず使われていたほど「栄養の源」として重宝されていたのです。中医学でいう五臓「肝」「心」「脾」「肺」「腎」すべての臓に入って、パワーを補います。ランチには卵焼きオムライス、コンビニなら卵サンド温泉卵卵の燻製、居酒屋では、だし巻き卵オムレツ卵とじ系メニューなどで王様級のパワーを身につけて。
      また、基本的に気が不足しているときは、「内臓も疲れている」ということ。
      疲れているときに、おやじがやりがちな「今日は、焼き肉屋で元気をつけるか〜」はドМ食いの極み。慎みましょう。
不調に効く食べ方

不調に効く食べ方 外食だけでスッキリ改善!

池田陽子

イースト・プレス

第2章 不調に効く! 困ったときの"症状別"外食メニューより

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