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嫉妬心が強い女友達との付き合い方

仲の良い友達がほかの友達と仲よく遊んでいた事実を後から知って、何となく寂しい気持ちになった、という経験が多かれ少なかれある女性は多いと思います。
しかし、その傾向が強すぎる友達が身近にいる場合、どんなに仲の良い友人でもは疲れてしまいますよね。
どのように接するのが正解なのでしょう?対人関係療法の専門医水島広子さんの著書から、その原因を解析&解決方法をご紹介します!

水島 広子(こころの健康クリニック院長 精神科医)

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目次

  1. ○大切にされたい
  2. ○分析 選ばれること、大切にされること
  3. ○STEP1 巻き込まれない
  4. ○STEP2 自分を守る
  5. ○STEP3 「女」を癒す
     
    • 大切にされたい

      Dさんのケース
      ほかの人と遊ぶと嫉妬される。
      E子はとても仲のいい友達なのですが、私が他の女友達と遊ぶのをとても嫌がります。話しているだけでも、「なんでこんな人と仲良く話しているの?」というのがあからさまに表情に出ています。何かを報告すると、それ他の人にももう話したの?と聞かれたり……。E子は私にとっても、一番といっていいくらい仲がいいし大事な友達ですが、E子ほどではなくても、他にもいろいろ友達はいるわけで……。どういう距離感で付き合えばいいのでしょうか。
    • 分析 選ばれること、大切にされること

      「選ばれる性」である「女」は、自分という存在が大切にされているかどうかを、関係性の中でとても気にします。他の人と遊ぶということは、「遊び相手として自分が選ばれなかった」ということですし、何かを話す際にも、自分が「一番先に話したい相手」として選ばれるか、ということに敏感なのです。
    • STEP1 巻き込まれない

      「女」の目でこの問題を見ない、ということは、E子さんの顔色を必要以上に気にしないようにするということです。
      E子さんはかなり「女」度が高い人と言えますから、もしもこれからも大切な友達としてE子さんとつきあっていきたいのであれば、彼女の「女」ともうまくつき合っていく必要があります。自分が十分E子さんを大切に扱っていると思えるのであれば、それ以上E子さんの顔色を気にしないようにしましょう。
      「女」に巻き込まれないための一つの効果的なテクニックが、「『女』をスルーする」ということです。どういうことかと言うと、単なる「『女』のパターン」が目に入らないかのように振る舞うのです。例えば、他の友達と話しているときにE子さんがすごく嫌そうな顔をしていても、その顔が目に入っていないように振る舞えばよいですし、「それもう他の人に話したの?」と聞かれたら、「うん、○○に話したよ」と極めてさっぱりと答えればよいのです。
      「E子が気にするだろうな」という思いそのものが、すでに「女」の目線になってしまっています。ここまで「女」度が高いE子さんは、それなりの事情を抱えた人なのでしょう。かなり厳しく否定的に育てられてきたのかもしれません。それはE子さんの領域の話で、実際にはよくわからないものです。
      Dさんにできることは、シンプルです。自分が十分にE子さんを大切にしていると思うのであれば、自分の言動に対してE子さんが眉をひそめても、それはE子さん自身が癒やしていくべき領域の話なのだ、というふうに認識することです。
    • STEP2 自分を守る

      自分のスタイルを確立してE子さんとうまくやっていこうと思っても、「大切にされていない!」とE子さんが強く感じると、陰口をきくなど、足を引っ張ってくるかもしれません。もちろんこうなった時点でもなお本当に大切な友達としてやっていきたいか、というのは再考する余地があると思いますが、できるだけそんな事態は引き起こしたくないですね。そうならないようにE子さんに対してはどうしたらよいか、というのはステップ3を参照してください。
      ただし、E子さんのように極度に「女」度が高いタイプが相手の場合、よほど特殊な環境にいるのでもなければ、E子さんと適度な距離を置いておく方が全体に自分の安全が守られるはずです。E子さん以外にも、親しい、より公平な友達を作り、友達関係のバランスをうまく保っておいた方がよいでしょう。そうすれば、E子さんがおかしな状態になったときに、他に誰とも親しくできない、というような事態に陥らずにすみ、結果として自分を守ることになります。E子さんに言われるがままに、あまりにもE子さん中心に友達関係を絞ってしまうと、DさんとE子さんだけが全体から孤立してしまう、ということにもなりかねませんし、DさんもE子さんと同類の「女」度の高い人だと誤解される可能性もあります。
    • STEP3 「女」を癒やす

      E子さんの嫉妬深さは、もちろん「選ばれる性」としての傷ついた「女」のパターン。もしもE子さんとの友情をこれからもきちんと維持していきたいのであれば、例えば、他の友達と遊ぶときに嫌がるE子さんに「E子は何で嫌なの?」と聞いてみるとよいでしょう。「女」度の高いE子さんですから、おそらく返ってくる答えは、その友達についての批判的なコメントでしょう。「どうしてそんな人と遊ぶの?」ということなのです。
      しかし、E子さんが本当に言いたいのは、「どうして私のことを選んでくれなかったの?」ということ。ですから、E子さんから批判的なコメントが返ってきても、それにそのまま言い返さず、「E子は私にとって本当に大切な友達だよ。私が誰と遊んだってそれは変わらないんだよ」「E子は私にとって本当に大切な友達だよ。一番に報告できなかったけれども、E子が大切だということは変わらないんだよ」と言ってあげましょう。
      選ばれなくても価値がある、ということを、一貫して、折に触れて伝えていってあげれば、少しずつE子さんの「女」も癒えてくる可能性があります。
      一方、「どうしてそんなこと気にするの?」「○○ちゃんもいい子だよ」などと言ってしまうと、「どうして私のことを選んでくれなかったの?」と寂しい気持ちを抱えているE子さんは余計に傷ついてしまい、「女」度がますます高くなってしまうでしょう。

女子の人間関係

水島 広子

サンクチュアリ出版

CHAPER2 比べたがる「女」との関わり方より

グループ、派閥、噂話、嫉妬など女性特有の人間関係の悩みを持つ方に対人関係療法の専門医水島広子氏がその原因を解析&ステップを踏んで丁寧に解決方法を教えます。女性だけでなく、女性の部下、上司、恋人、妻を持つ男性も役に立つ内容です。

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