目次
- ○恋愛観が合わない
- ○分析 恋バナはお祭り
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恋愛観が合わない
女子同士の話題といえば、いちばん盛り上がるのが恋バナ。話さないと友達じゃないって雰囲気なので話すと、「その彼氏はおかしい」「別れたほうがいい」とか反対されます。そんなの人それぞれなのに、口出しされたくありません。それが原因で疎遠になってしまったこともあります。でも女子同士って恋バナが、友達になるための踏み絵みたいなとこがありますよね。黙ってると裏切ったみたいな感じになったり、でもしゃべりすぎるとノロケてると悪く言われたり。お互いの恋愛の話ってどの程度がほどよいんでしょうか。 -
分析 恋バナはお祭り
悩み事相談と同様、恋バナも「形ばかりのつながり」においては重要なもの。ちゃんと自分を信頼して打ち明けているか、相手は幸せ過ぎないか、ということを「女」は常にチェックしています。そもそも他人の恋人のことを「その彼氏はおかしい」などと決めつけている時点で、「女」度は相当高いですね。考え方として、ある程度は仕方のない「社交儀礼」として余裕をもって恋バナにつき合うか、あるいは「女」度を下げて、このような「親しい関係」に執着しないか、どちらかを取れるでしょう。前者の場合、恋バナはお祭りのようなもの、と考えればよいでしょう。さすがに盛り上がるだけあって、みんなが興味津々な領域だし、連帯することでつながりを感じるのでしょう。仲間としてやっていくためのお祭りのような「社交儀礼」と考えることができれば、自分の恋バナに対して領域意識のない「女」が決めつけるようなことを言うのも、「お祭り」の一部と諦めることができます。お祭りで盛り上がって適当なことを言っているだけ、と考え、「別れた方がいい」と言われたら、「そう思う? 考えておくね」程度に受け流していけばよいと思います。このパターンを取る限り、「そんなの人それぞれなのに、口出しされたくありません」という本当の正論は棚上げにするしかないでしょう。「今日は恋バナというお祭りなのだから、まあそう固いことは言わずに」ということになると思います。もちろん「社交儀礼」ですから、本当に深いところまで打ち明ける必要はありません。その「お祭り」が盛り上がる程度でよいのです。もう一つの道は、恋バナから距離を置くこと。つまり、恋バナで「形ばかりのつながり」を維持しようと思わないことです。自分の恋愛相談は、親友と呼べる信頼できる人にだけして、恋バナを踏み絵のようにしている人たちとは一定の距離を置き、馬鹿にしているわけではないことを示すために愛想をよくしておく、というのも一つの道だと思います。
女子の人間関係
CHAPER5 「形ばかりのつながり」を求める「女」との関わり方より
グループ、派閥、噂話、嫉妬など女性特有の人間関係の悩みを持つ方に対人関係療法の専門医水島広子氏がその原因を解析&ステップを踏んで丁寧に解決方法を教えます。女性だけでなく、女性の部下、上司、恋人、妻を持つ男性も役に立つ内容です。