目次
- ○夏に食べたいヘルシー和菓子
- ○旅する寒天は海から山へ
- ○昔ながらの寒天
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夏に食べたいヘルシー和菓子
あんみつは、みつ豆にあんこを盛ったもののこと。さいころ状の寒天とゆでたえんどう豆、あんこ、黒蜜が基本の材料ですが、フルーツや白玉、求肥などを添えるのが一般的。アイスクリームを添えるクリームあんみつもありますね。あんみつの大部分を占めるのは、寒天。ゼリーに似ていますが、さっくりとした歯ざわりが特徴です。ツルツルッとたくさん食べられてしまいますが、心配無用。材料は海藻と水だけなのでカロリーはほとんどなく、食物繊維がたっぷりでお腹の掃除もしてくれます。 -
旅する寒天は海から山へ
原料は海で採れる海藻ですが、寒天の製造は寒さの厳しい山で行われます。寒天は天然のフリーズドライ食品。海藻を煮溶かして作ったところてんを、山の冬夜で凍結、日中の日差しで解凍させることを約2週間も繰り返します。これによって徐々に余分な水分と、水溶性の不純物が取り除かれ、純度の高い寒天になっていくのです。この製法は日本で発明されたもので、およそ350年の歴史があります。現在は工場での生産が多くなりましたが、本来の寒天は、海の原料を山まで運び、時間をかけて乾燥させるという、非常に時間と手間のかかる食材なのです。
あんみつは「みつ豆」から生まれた甘味。
洋食文化が開花した明治中ごろに、銀座で発明された西洋風スイーツでした。
さいころ状の寒天と赤えんどう豆、みかんやりんごのフルーツを飾って、そこに黒蜜をかけたものが「みつ豆」。これが原型といわれています。
その後にあんこを盛って「あんみつ」が大人気となりました。
甘味屋さんの和風デザートだと思っていましたが、寒天の透明感やフルーツの華やかさからレトロな西洋文化を見ることができます。
寒天ができるまで
1 天草
寒天の原料は、日本各地の海に自生している海藻。種類によって硬さや粘りが異なるので、ブレンドしてあのツルツル感を出すそうです。
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3 寒天
海藻が原料で食物繊維が豊富。ゼリーと違って常温になっても溶け出さない。
白玉の作り方
和菓子でよく使われる白玉は、もち米の粉から作られます。水を混ぜ込んでゆでるだけと、結構簡単に作れてしまうので是非お試しあれ!
作り方
1 白玉粉と同量の水を用意する。ボウルに白玉粉を入れて水を1/3ほど残して加え、手で混ぜ合わせていく。
2 まとまってきたら力を入れて練り合わせ、少し水を足して耳たぶくらいの硬さになるまでよくこねる。
3 生地を棒状に伸ばし、白玉1個分ずつちぎっていく。
4 だんご状にまとめ、中央を指で軽く押さえて平らにする。
5 鍋にたっぷりの湯をわかし、だんごをそっと入れる。だんごが自由に泳ぐよう、一度にたくさん入れすぎないこと。
6 くっつかないように軽く混ぜながらゆで、浮き上がってからさらに1分ほどゆでたら氷水にとって冷やす。水気をきって出来上がり。
昔ながらの寒天
ヒミツがまる見え! 「おいしい!」の断面
甘味の中身
喫茶店で食べるなつかしい「ナポリタン」。みんな大好き「カレーライス」。なぜか無性に食べたくなる「カップ麺」。口に入れたとたんに「おいしい! 」と感じる幸せな味たち。その味のヒミツに迫るべく、みんなが愛するメニューや食材をまっぷたつに切ってみました!だから、うまい!