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美味しいトマトの選び方【食品業界のプロ執筆】

最近のトマトは品種改良が進み、完熟前でも十分甘いものが増えてきました。通常、トマトは完熟前に収穫されて、流通中に追熟されますが、実際に購入した時の熟成度合いで保存方法が異なります。トマトをよりおいしく食べるために知っておきたい保存方法と選び方をご覧ください。

河岸宏和

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目次

  1. ○トマト 冷蔵保存は赤く熟してから
  2. ○裏方情報
  3. ○お店に確認しよう
     
    • トマト
      冷蔵保存は赤く熟してから

      最近のトマトは、甘くておいしいものが増えてきました。トマトの品種が改良され、完熟前でも充分甘いものが増えてきたからです。たいていのトマトは、売り場に並ぶまでの流通に耐えるため、完熟する前に収穫され、流通中に追熟されます。
      まだ完熟前の青いトマトは、購入後室温で保存し、赤く熟してから冷蔵庫で冷やしましょう。輸入トマトは、運ばれているあいだに完熟するものが多いので、すぐにおいしく食べられます。
      トマトやきゅうり、なすなどは寒さに弱く、冷蔵保存すると低温障害を起こし、色が変わったり味が落ちたりします。野菜は収穫後も生きているのです。
      持ったときにずっしり重たいものが甘くておいしいものです。完熟していないトマトは、弱火で煮てソースにするとおいしく食べられます。おいしいトマトは、放射線状の筋がたくさんあるもの。筋の数と子室(ししつ)の数は同じで、子室の多いもののほうが甘くておいしくなります。
      パック入りのミニトマトを買うときは、ヘタをよく見ましょう。ヘタに白いカビが生えているものを見かけることがあります。パックの中に1つでもカビが生えていると、翌日にはすべてカビだらけになってしまう可能性があるので、要注意です。
      野菜は「いつ・どこで」とれたかの情報が大切です。他の食品には賞味・消費期限などの日付がつきますが、生鮮野菜には日付をつけなくてもよい、となっているからです。
    • 裏方情報

      パック入りミニトマトは、カビが生えたものだけをはずして、新旧のトマトを混ぜてパックし直す(=再加工)こともある
    • お店に確認しよう

      ①完熟したおいしいトマトはどれ?

      ②サラダにしておいしいのはどれ?

      ③トマトソース向けのものはどれ?

      トマトの選び方

      持ったときにずっしりしているトマトがおいしい。完熟するまでは室温で保存し、完熟後は冷蔵庫で保存。ミニトマトは白いカビに要注意

スーパーで買っていい食品 買ってはダメな食品―食の現場のホントのところがわかる本

河岸宏和

さくら舎

第1章 野菜・果物より

本書は食品を「作る・運ぶ・売る」現場の裏事情にくわしい“食品のプロ"が、本音で明かす食品の買い方。たとえば消費・賞味期限の表示を見て、新鮮なものを買ったつもりでも、じつはその食品はスーパーのバックヤードで再加工されて、新しい日付をつけ直されている。食品期限の表示はスーパーが適当に決めているのだ。多くの裏情報が満載! !

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