目次
- ○ワイングラスの選び方
- ○ワイングラスの種類
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ワイングラスの選び方
鼻がすっぽり入るグラスで飲む。ワインの世界にはアイテムがいろいろあります。中でもまずは「コルクを抜くのが面倒くさい」なら“スクリュープル”を、「きれいにフォイルを切れない」なら“フォイルカッター”を、「飲み残しの味の劣化を遅らせたい」人は〝ワインキーパー〞を手に入れておけば、楽です。楽にしておくことは、けっこう大事です。たいていの人は一日の疲れを癒やすためにワインを楽しみたいわけですから、T字のワインオープナーで顔を真っ赤にしながら悪戦苦闘したくはないはずでしょう。しかしそれらは後回しでもけっこうです。ワインをただの飲み物ではなく、趣味の一つにしようと考えている人がまず最初に手にするべきものは、ワイングラスです。デキャンタとか、ワインクーラーとか、そんなのはどうでもいいから、とにかくワイングラスだけは絶対にいいやつを手に入れてください。百均で買ったやつとか、引き出物でもらったやつとかじゃダメです。いやダメじゃないんですけど、そこをケチってしまうと、かえって超もったいないです。グラスがちゃんとしてるだけで、値段の価値がプラス千円、二千円のワインの味に変わってくれるからです。では、どういうグラスがいいか。ワイングラスもマニアックに突っ込んでいけば、ボルドー用、ブルゴーニュ用、シャンパン用などいろいろ種類があり、それぞれの特性を活かしてくれる形状になっています。もし、そこそこお金を出してもいいというなら、リーデル社や、ツヴィーゼル社などの有名ブランドのものもいろいろあり、どれも間違いない品質です。ただ、いいワイングラスはそれなりにか弱いです。慣れないうちは、洗っているときなどにちょこっとぶつけて割っちゃったりします。だから高級グラスも捨てがたいですが、筆者はなるべく「でかい」、そして「うすはり」のグラスなら、そこそこのものでいいんじゃないかと思っています。もっとざっくり言えば、鼻の根っこまで、グラスの内側にすっぽり入るくらいのサイズがあれば、そのワインを堪能する上で問題ないはずです。そういうデカグラスに赤や白の液体をちょろっと注ぐと、おしゃれな雰囲気も出ますし、口当たりも心地よくなりますし、なんといっても香りの集まり方が全然違います。ふわっと、鼻をくるんでくれるのです。ヘボいグラスと比べてみると、その味や香りの違いはけっこう強烈です。ワインのことを別に好きでも嫌いでもなかった人の中には、グラスを変えてみただけで「やばい。ワインっておいしいのかも……」と考えを改めた人がたくさんいます。きっとそこには、ぶどうのキャラたちが“いらっしゃる”からです。グラスで鼻をすっぽり包み込みながら目を閉じて、それぞれの品種の個性を心の目で観察してあげてください。 -
ワイングラスの種類
図解 ワイン一年生
1章より
またまた重版11刷5万9千部突破! 2016年年間ランキング1位(トーネッツアイ調べ 酒・ドリンク部門)ほか、全国書店で続々ランクイン!今、ワインの本で一番売れてます。ぶどう品種が擬人化されているので、ワインの味の違いがかんたんに想像できます。今まで読んだワイン本の中でも一番斬新で、わかりやすいと思えた一冊です。