目次
- ○「ヘルシーで美味しいものを食べながら体重減」は実現できる
-
「ヘルシーで美味しいものを食べながら体重減」は実現できる
ダイエットは登山ではありません。登り始めて山頂に着いたら終わりというように、その体重に到達したから終わるわけではありません。山に登っても、その先にまだ山々があるように、まだまだその先の人生は続くのですから。私がいいたいのは、人生は峠を上ったり下ったりするものだから、高みを目指して頑張って登るよりも、重点を一歩一歩において欲しいということです。理想の体重という山頂に着くことに幸せを感じるよりも、結果ばかりにとらわれることなく、もっと日々の足元の幸せを重視して欲しいのです。アメリカには、食べ物を口に入れるのが我慢できない人のための、極端なダイエット方法があります。それは、食べ物を口に入れるところまではいいけれど、飲み込まずにそのまま吐き出す「吐き出しダイエット」というものです。でも、このようなダイエット法はそもそも健康的ではないですし、そんな人生を送って楽しいのかと私は疑問に思います。もっと長い目で毎日の幸せを考えて欲しいですね。痩せるための有効なティップスは、細かなものがたくさんあります。現在の働いている環境が悪いとか、睡眠時間が短いとか、食べる時間を改善すべきだとか、腸内環境が太りやすい環境にあるとか、単純に運動不足だとか、1日が座りっぱなしだとか…生活の診断をすると、痩せられない要因はたくさん見つけることができます。でも、こうしたこまごましたことを制限してしまうと、日々の生活が楽しくなくなってしまうのではないでしょうか?そもそも、そうした表面的な原因はあるにせよ、太るのは結局食べてしまっていることが原因。たくさん食べているから太るんです。そしてなぜ食べてしまうかというと、美味しいから食べているんです。だから今回は、「何を美味しいと感じているか、何を食べていると満足感を得られるのか――その”そもそも“を変えてしまう」という根本に手をつけました。日々の幸せは、その人の足元にあるものですし、楽しくワクワクしなければ人は続けられないからです。最終的には、「体重が気にならない」という状態が到達点です。ヘルシーで美味しいものを食べているから、とても満足した人生を送れて、かつ体型もスッキリしていくというのが理想です。痩せたままでいるためには、体重を落とすという大きな努力のあとに、落とした体重をキープするための小さな習慣を身につけるという、これまでのステップを疑って逆転の発想をし、小さな習慣を身につけることからスタートしました。ところがこの小さな習慣作りの時点で、多くの人に変化が表れました。みなさん、体重が減っていくのです。僕が今、サポートしている人たちは、「うかつにまだダイエットを始めてはいけない」といって、味覚を変えているうちに体重が減ってきたという人ばかりです。ダイエットをまだ始めていないのに、気づいたらダイエットに成功していましたーー実はこれが、本書で提案するノーリバウンド・ダイエットなのです。
ノーリバウンド・ダイエット
5時限目 正しい食習慣が身につけばそこはゴールより
ダイエットは古代ローマ時代から続く未解決問題東大医学部からハーバード大へ、TED講演が話題、テレビや雑誌でおなじみの予防医学者石川善樹さんのところへ、運動嫌い、お酒大好き、面倒くさいこと大嫌い!のマンガ家がダイエット講義を学びに。これまでのダイエットから発想を転換して、脳のしくみを利用し誰にでも役立つ、失敗しない、つまりリバウンドしないダイエット法を、マンガをまじえてわかりやすく解説。