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HSP(ヒートショックプロテイン)の美肌・美容効果とは

美肌=コラーゲンというイメージをお持ちの人も多いのではないでしょうか?確かにコラーゲンは肌の奥で皮膚のハリや弾力を担っており、これが壊れると肌の質も低下してしまいます。
しかし、そんな大切なコラーゲンは分子が大きく、化粧品で直接作用させることはできませんし、食品でも補うことは難しいものです。しかし、熱で増加するヒートショックプロテイン(以下、HSP)の中にはコラーゲンを修復してくえっるものもあるんだとか!キレイの味方であるHSPをご紹介します。

伊藤要子

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目次

  1. ○コラーゲン専門のHSP
  2. ○健康的な「きれい」
     
    • コラーゲン専門のHSP

      コラーゲンは美肌に関係するだけではなく、皮膚、軟骨などに含まれるタンパク質だ。全タンパク質の30%を占めるほど私たちの体には多く存在し、種類も多い。
      コラーゲンは、皮膚の一番外側にある角質、そして表皮、その下にある真皮の層に網目のようにはり巡らされて、肌のはり、弾力を担っている。
      これがストレスを受けて傷つくと、肌のはりや弾力は失われてしまう。
      一般に皮膚からは分子の小さい成分は吸収されるが、コラーゲンのような分子の大きいタンパク質は吸収されない。化粧品中のコラーゲンが皮膚から取り込まれて自分のコラーゲンになるということはない。
      また、健康食品などに含まれるコラーゲンを食べて自分の体内のコラーゲンが増えることもない。コラーゲンはタンパク質なので、食べれば消化されて、アミノ酸に分解される。食べたコラーゲンが即、肌のコラーゲンになるわけではない。
      これらのことからコラーゲン入り化粧品や健康食品については、コラーゲン自体の効果を期待しない方が良い。
      ところで、コラーゲンにはコラーゲン産生に専門のHSP、HSP47が存在する。HSPは、一般的なHSP70のように相手(タンパク質)を選ばずかいがいしく介添えするものと、特定のタンパク質のために働くものがある。HSP47はコラーゲンと結合して、コラーゲンが作られるのを手伝い、またコラーゲンの品質管理も行ってくれるため、作られるコラーゲンの質も良くなる。
      ちなみにこの本で述べているHSP(HSP70)ほどは増えないが、このHSP47も、HSP70と同様に加温で増やすことができる。
    • 健康的な「きれい」

      化粧品を使用すれば、ほとんどの人はきれいになる。その化粧のやり方や、使用方法が上手であればあるほどきれいに見える。
      HSPの増加による美肌・美容効果は、これらの化粧品とは基本的に原理が異なる。
      肌を温めてHSPを増加させると、HSPがコラーゲンやその他のタンパク質の日常的な日々の傷害を修復し、また修復できないほど傷害のひどいタンパク質は分解する。常に元気なタンパク質、元気な細胞にするとともに、肌の免疫力も高める(皮膚の感染、化膿、アレルギーなどの予防)。
      HSPは肌の細胞を元気にして、美肌・美容に貢献する。体の外から肌をきれいにする化粧品に対して、HSPは体の中から肌をきれいにするのである。そして紫外線ストレスを防御してシミ、しわも防ぐ。また、お化粧ののりも良くなる。
      本書執筆中に化粧品による健康被害が話題となった。美肌・美容も健康があってこそだ。「きれい」を得るための安全性には注意してほしい。HSPは副作用もない。HSPを増やして健康的にきれいになろう。

ヒートショックプロテイン 加温健康法

伊藤要子

法研

第7章 HSPできれいになる活用法より

本書は、このヒートショックプロテインを安全なストレス(加温)で効果的に増やし、健康や美容、運動能力の向上、アンチエイジング、長寿に活用するための方法を、ヒートショックプロテイン研究の第一人者である伊藤要子教授が紹介します。特別な道具も不要で、副作用もなく、全体的に体が元気になる健康法です。

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