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ワインの6つの品種って?擬人化して紹介しちゃいます!

ワインはとにかく「品種」が命です。いちごの〝女峰〟や〝とちおとめ〟のように、また、りんごの〝ふじ〟や〝紅玉〟のように、ワインで使われるぶどうにも品種というものが存在していております。そこでワインの6つの品種をご紹介します。

小久保尊

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目次

  1. ○ワインの6つの「品種」とは
  2. ・カベルネ・ソーヴィニヨン
  3. ・ピノ・ノワール
  4. ・メルロー
  5. ・シャルドネ
  6. ・リースリング
  7. ・ソーヴィニヨン・ブラン
  8. ○2択の先に無限の選択肢がある。
     
    • ワインの6つの「品種」とは

      ワインの6つの「品種」とは

      ワインの6つの品種とは

      ワインはとにかく「品種」が命です。

      いちごの〝女峰〞や〝とちおとめ〞のように、また、りんごの〝ふじ〞や〝紅玉〞のように、ワインで使われるぶどうにも品種というものが存在していて、ワインの味は、ほとんどこの〝品種〞によって決定します。
      もちろん、そのぶどうの産地によっても、どこの醸造所で造られたかによっても、醸造家は誰か、造られた年代はいつか、どれだけ丁寧にぶどうをより分けたか、などの様々な条件によっても味は変わってくるものですが、厳密な「おいしい」「まずい」という判断を後回しにするなら、基本的な味のベクトルはこの〝品種〞が決定しています。
      だからワインを知る近道はまず、品種の味の特徴を「ぼんやりつかむ」こと。
      そんなに難しいことではありません。
      品種の数は、世界に数千種類あるともいわれますが、そのトップグループに位置する主要品種というのは、次の六品種しかないからです。

       

    • ・カベルネ・ソーヴィニヨン

      カベルネ・ソーヴィニヨン

      いきなりキター! まぎれもなく世界中で愛されるワインぶどう界の主人公的存在です。ボルドーにおいては超高級な神ワインにも化けるパワフルボディの優等生でもあります。
    • ・ピノ・ノワール

      ピノ・ノワール

      ブルゴーニュにおける最重要品種です。土地の選り好みが激しい孤高のクイーン。偉大な【ロマネコンティ】をも生み出す高貴で複雑な味わいは、ボクたちワイン〝痛〞たちの心を撃ち抜きすぎです!
    • ・メルロー

      メルロー

      カベルネ・ソーヴィニヨンと双璧をなすボルドーの重要キャラです。果実味があるのに、タンニン少なめ。まろやかで丸みのあるふくよかさはまさに美しき女性。そして女性なのに「腐葉土の香り」がするなんて反則……。
    • ・シャルドネ

      シャルドネ

      はい、もちろん大好きです。世界中で愛されるスーパーアイドルです。シャブリ、シャンパン、カリフォルニアの白と変幻自在、その土地その土地の風土に見事に染まる真っ白なキャンバス。俺色にも染まって!
    • ・リースリング

      リースリング

      ああ愛しのリースリング……。貴腐、アイスワインなど数々の「高級甘口」の金字塔を打ち立てた甘口白の筆頭品種です。もともと酸っぱいからこそ、甘すぎない、おいしい甘口になっちゃうなんてツンデレにもほどがあります。
    • ・ソーヴィニヨン・ブラン

      ソーヴィニヨン・ブラン

      ハアアアアン!青草やハーブの香りで口の中を容赦なく「爽やか」に仕上げる、すっきり白の代表選手です。青い!青すぎる!ああ、いっそこのまま君と一緒に長ネギになってしまいたい。
    • ……ハアハア、失礼いたしました。ちょっと取り乱してしまいました。人気キャラすぎるこの六品種が一堂に会することを想像しただけで、興奮が抑えられませんでした。
      この六つの品種の味を覚えてしまえば、わりとすぐに好みのワインにたどりつけるようになります。
      たとえば、こんなふうにしてみてください。
      赤ワインの場合はまず、カベルネ・ソーヴィニヨンという品種が使われたワインの味を、飲んでみて舌に記憶させます。カベルネ・ソーヴィニヨンという品種は、赤ワインの味の直球ど真ん中だからです。多くの人は「ベタな赤ワインの味」というものをぱっと思い浮かべるとき、きっとカベルネ・ソーヴィニヨンの味を想像していることでしょう。
      そのカベルネ・ソーヴィニヨンのことを思い出してみて、重いかも(濃いかも)という気がしたら、次はピノ・ノワールという品種を使ったワインを飲んでみます。
      反対にカベルネ・ソーヴィニヨンの濃厚な味が気に入って、(もっとこれ系で別のバージョンを飲みたい)と思ったら、次はメルローという品種を使ったワインを飲みます。
      これで赤ワインの基本的な好みを、だいたいつかんだことになります。
      白ワインの場合はまず、シャルドネという品種を使ったワインをよく味わって、舌に記憶させます。
      シャルドネはカベルネ・ソーヴィニヨンの白バージョンみたいなもので、「ベタな白ワインの味」を想像するとき、だいたいシャルドネの味を想像していると思います。
      そのシャルドネを頭の中に思い浮かべてみて、(もうちょっとフルーティー寄りな味がいい)と思ったら、リースリングという品種を使ったワインを飲んでみます。
      反対に(もうちょっと〝すっきり〞寄りな味がいい)と思ったらソーヴィニヨン・ブランという品種を使ったワインを飲んでみてください。
      これで白ワインの好みも、だいたいつかんだことになります。
      このように赤のカベルネ・ソーヴィニヨンと、白のシャルドネを起点とした、六つの品種のポジションさえ頭に入れておけば、そのときの気分や、食べ物に合わせて、だいたいワインを選ぶことができるようになります。
      六つの品種の中には、何度か飲んだことがある品種もあるかもしれません。
      でもその品種の特徴を意識したことがないなら、あえてもう一度飲んでみてください。
      舌というのは不思議なもので、品種の特徴を意識しながら飲むことによって、その味を探しにいきます。そしてその味を一度捕まえて、舌にインプットすれば、なかなか忘れることができません。ぜひ試してみてください。
    • 2択の先に無限の選択肢がある。

      2択の先に無限の選択肢がある

      2択の先に無限の選択肢がある

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小久保尊

サンクチュアリ出版

1章より

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