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ソムリエがこっそり教えるワインのラベルの読み方

ワインって豆知識がたくさん!レストランで飲むときは少しでも豆知識を知っていた方がもっと楽しいですよね☆今回はそんな中から『ラベル』の豆知識をソムリエさんがこっそり教えます。しっかり覚えて早速次のディナーで披露しちゃいましょう♡

小久保尊

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目次

  1. ○新世界は「品種」、旧世界は「産地」を見る。
  2. ○ワインのラベルはなんとなく、わかれば十分。
     
    • 新世界は「品種」、旧世界は「産地」を見る。

      お客さんから「ソムリエはラベルを見て、それがいいワインかどうかわかるのか?」と聞かれることがあります。
      結論から申し上げると、ソムリエにも「わかるものもあれば、わからないものもある」です。
      なぜここで「そりゃプロだからわかります!」とヒステリック気味に断言できないかというと、ワインのラベル情報というものは、残念ながらけっこういい加減に記されているものだからです。
      そして一般的な傾向として、旧世界(ヨーロッパ)ワインのラベルはわかりづらく、新世界(ヨーロッパ以外)ワインのラベルはわかりやすく記されています。
      ワイン売り場に足を運んだときは、その特徴を頭に入れてながめましょう。
      ワインが目の前にばーっと並んでいます。
      まずチリ、カリフォルニア、オーストラリアなど、新世界のワインから見ていきます。
      新世界のワインは先ほど説明したとおり、たいてい「単一」です。「品種の名前がラベルにはっきり記載されている」ことが多いので、それを見て好みの味を選ぶことができます。簡単ですね。
      そして赤ならカベルネ・ソーヴィニヨンメルロー、白ならシャルドネソーヴィニヨン・ブランが使われたワインを選んでおけばたいてい外すことはなく、「わかりやすくおいしい」ワインに当たります。
      あとはどれだけ値段をかけるかによって、より「わかりやすくおいしい」ワインに当たる確率が上がります。
      入門者が知るべきことは以上です。
      次は、新世界より少しややこしい旧世界のワインです。
      こちらは「品種」よりも「産地」が重要、おまけに野球の一軍二軍三軍のように「より格上か格下か」という階級も存在します。
      代表的なのは、フランスワインの「AOC」という階級制度です。
      はい、難しそうな略語きました。
      私が知っているのはせいぜいNHKかJALかVIPくらいだよ、という方は、ここで拒否反応をしめすのではないでしょうか。
      でも、たいしたことはありません。
      AOCは「どの土地の条件をクリアしているか」という証明書で、その土地がより狭い地域を示していれば、一般的に品質も値段も高くなります。たとえばこんな感じです。
      Appellation(あぺらしおん)  d’Origine(どりじーぬ)  Contrôlée(こんとろーれ)
      このAOC「O」の「どりじーぬ」の箇所に、地域名が入ってきます。
      たとえば、
      Appellation(あぺらしおん)  Bordeaux(ぼるどー)  Contrôlée(こんとろーれ)
      という場合は、ボルドー地方全体で栽培されているぶどうを集めて、使っていることになります。

      そして、
      Appellation( あぺらしおん) MéDoc( めどっく) Contrôlée(こんとろーれ)
      という場合は、ボルドー地方の中にある、メドック地区に限定したぶどうを使っているワインということになり、より高級なものということになります。
      さらに、
      Appellation( あぺらしおん) Margaux ( まるごー) Contrôlée(こんとろーれ)
      という場合は、ボルドー地方の中にあるメドック地区の、さらにその中にあるマルゴー村に限定したぶどうということになり、より高級なものになります。

      日本人向けに無理やりわかりやすくたとえるならば、
      「Appellation 関東地方 Contrôlée」よりも
      「Appellation 東京都 Contrôlée」という方が、
      それよりも「Appellation 中央区 Contrôlée」という方が
      さらにそれよりも「Appelation 銀座 Contrôlée」という方が高級です。
      このように「より地域が限定されている方が格上」という考え方が、フランスワインの価値を、ラベルで見分ける基本となります(どの地域がより狭くて、高級なのかは後述します)。
      ちなみに「AOC」はEUの新しい規定によって、「AOP」(Appellation d’origineprotégée =あぺらしおん どりじーぬ ぷろてじぇ)に徐々に移行し、AOCとAOPが混在しているようですが、基本的な考え方は変わりません。
      こうしてフランスワインのラベルをだいたい見分けられるようになれば、他の旧世界のワインについても自然とわかってくるようになります。
      ただお断りしておきますが、ラベルの表記というのは定まっていません。
      「Appellation」も「Contrôlée」も「protégée」も書かれておらず、ただ地域名だけが記されているワインもあるし、ラベルのどこにも品種名や地域名が書かれていない、「どこの馬の骨?ワイン」というのも高確率で出現します。
      そういうワインを見かけたら、どうしたらいいのでしょうか。
      そういうワインを見かけたら、店頭POPを見るか、お店の人に聞いてください(逃げ)。
      もしくは、そういうワインを見かけても、放っておけばいいのではないでしょうか。
      筆者も「特にそのワインが有名」とか「誰かにおすすめされた」とかでもない限り、「どこの馬の骨?ワイン」はめったに買いません。
      もし買うとしたら、得体の知れないものへの好奇心? もしくはラベルの情報が不足しているワインは、おしゃれなラベルが多いので、おしゃれな仲間たちと「ジャケ買いごっこ」をして楽しんでもいいかもしれません。
      またラベルに「Grand vin de(グラン バン ド)ほにゃらら」と記されていることもありますが、これはただのキャッチコピーなので気にしなくていいです。たとえばGrand vin de Bordeaux(グラン バン ド ボルドー)は「ボルドーの偉大なワイン」という意味なのですが、偉大だと自称しているからといって、どうということはないでしょう。
      またボトルの裏には、よく日本語で「フルボディ」「ミディアムボディ」「ライトボディ」と書かれていることがあります。これはなにかというと、「果実味」「渋味」「アルコール度」を合計した強さです。
      これらのうち二つか三つが強ければフルボディ、三つとも弱ければライトボディ、ミディアムボディは「一つだけ飛び抜けて強く、他二つは弱い」というようなイメージです。簡単に言うと「カルピスの原液、濃いめか薄めか」みたいな違いでしょうか。
      たとえそのボディ感が自分の舌にしっくりきても「ナイスボディ」と表現したり、昭和のおじさんのように「バディ感」とか「ボデー感」と言い換えることはありませんのでご注意ください。
    • ワインのラベルはなんとなく、わかれば十分。


    いかがでしたか?これでまた一つワインを飲むのが楽しくなっちゃいますね!次の週末が待ちきれない♡

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小久保尊

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1章より

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