目次
- ○要注意! ぺットボトル症候群
- ○カロリーオフとカロリーゼロ
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要注意! ぺットボトル症候群
低血糖状態では、血糖を上げるためにアドレナリンなどのホルモンが分泌されます。アドレナリンは人を攻撃的にさせる性質もあります。アメリカでは、怒りっぽい時に「低血糖なんじゃない!」というジョークが流行ったことがあるそうです。さらに病的な低血糖では冷や汗が出て、手の震えから、最悪な場合は意識を失う場合もあります。極端な場合は人格を変えてしまう程の低血糖です。犯罪にも関係している場合があります。ある犯罪者の部屋には、清涼飲料水の空いたペットボトルが無数に散乱していたそうです。清涼飲料水を大量に取ることで起こる急性の糖尿病は、ペットボトル症候群ともいわれます。清涼飲料水の砂糖含有量を見てみてください。私の手元にある清涼飲料水の表示には、「100㎖当たり炭水化物11・9g」とあります。500㎖になると砂糖の量は約12g×5=約60g。コーヒーに入れる白砂糖スティック(3g)のなんと約20本分です。2ℓでは約80本分にもなります。これだけの白砂糖を短時間で取れば、前に述べたように急激な高血糖の後に、急激な低血糖を起こします。低血糖を補おうとして、また同様の清涼飲料水を取ります。そしてまた急激な高血糖の後に、急激な低血糖を繰り返し、ペットボトル飲料を飲み続けてしまうのです。このように低血糖は、白砂糖に対する中毒状態、禁断症状ともいえます。その点ではタバコにおけるニコチンや薬物中毒と同列です。あなたは、白砂糖中毒になっていませんか? -
カロリーオフとカロリーゼロ
「カロリーオフ」と表示されている清涼飲料水があります。私の手元にあるものには、「100㎖当たり炭水化物4・7g」と表示されています。2ℓでは、94gです。白砂糖スティック(3g)31本分になります。「カロリーオフ」の清涼飲料水2ℓに、スティック31本の白砂糖が入っている計算になります。「カロリーゼロ」ではどうでしょうか。栄養表示基準では、100㎖当たり5カロリー以下で「0カロリー」となります。仮に100㎖で3カロリーとして、2ℓでは60カロリーとなります。「カロリーゼロ」とあっても、2ℓ当たりスティック(3g)約5本分の白砂糖が入っていることになります。もっとも、吸収の良すぎることが、逆にメリットになる場合もあります。風邪などで体調を崩した時は、当然胃腸も働きが悪くなり、食欲も落ちてきます。ここでスポーツ飲料などを取ることで胃腸に負担をかけずに糖分、水分の補給をすることができます。風邪などのピーク時には、一時的にお世話になってもよいでしょう。