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【医師監修】乳がんは早期発見が大事!月1回のセルフチェック方法

乳がんの発症については、未だ直接的な原因が解明されていないほか、確実な予防策があるわけでもありません。となれば、あとはセルフチェックで早期発見を目指すほかありません。若年者乳がんの会ひろばを創始された医師の書籍から、月1回のセルフチェック方法をご紹介します。

齊藤光江(順天堂医院 乳腺センター長)

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目次

  1. ○自分のおっぱいの健康に関心を持ち続ける
  2. ○月1回のセルフチェックを!
     
    • 自分のおっぱいの健康に関心を持ち続ける

      乳がんの発症を防ぐ確実な方法がない以上、がんから身を守るには、できるだけ早い段階で見つけることが重要です。自分のおっぱいに関心を持ち続け、月1回のセルフチェックを習慣にしましょう。
      乳がんの症状としてよく知られるのは乳房のしこりです。湿潤がんが1㎝を超えるくらいの大きさになると、自己触診でも「しこり」として感じられる場合が多くなります。
      乳がんのしこりは、少し弾力性のある軟骨のような感触といわれます。多くは乳房とともに動きますが、肋骨や胸筋と癒着ゆちゃくし、動きにくいこともあります。乳房だけでなく、わきの下にしこりができることもあります。良性の病気でしこりができることもありますが、さわっただけでは区別できません。気になる感触があれば、いわゆる「検診」ではなく、乳がんの専門機関を受診し原因を確かめることが必要です。
      乳がんのしこりは、通常、痛みは伴いません。乳房の痛みは多くの場合、月経周期に関連しています。排卵の前後から高まるエストロゲンの影響で、乳房の腫れや痛みが生じることはよくありますが、月経後には腫れが引き、痛みもなくなることがほとんどです。また、肥満ぎみの人は乳房が張る感じを覚えることがあります。ただ、乳房の痛みが気になって検査した結果、乳がんが見つかることもあります。痛みの有無にかかわらず検診は欠かさないようにしましょう。乳房の引きつれ、えくぼ状のへこみ、発赤ほっせきや腫れなどの症状が現れることもあるので、見た目の変化にも注目しましょう。乳頭にただれはないか、片方の乳頭から血液や血液のまじった分泌物が出ていないかもチェックしてください。しこりがなく血液まじりの分泌物だけなら超早期がんかもしれません。左右両方から出る母乳のような分泌物は、がんとは関係ありません。

      用語解説

      発赤 皮膚表面にある血管が炎症によって拡張・充血し、皮膚が赤く見える状態のこと。

    • 月1回のセルフチェックを!

      下記のポイントに注意しながら乳房の点検をしていこう。
      気になる症状があれば早めに原因を確かめておく
      目で見てチェック

      乳房

      □赤く腫れていないか

      □皮膚のへこみやひきつれはないか

      □徐々に不自然な左右の非対称が生じてきていないか

      乳頭

      □乳首や乳輪がただれていないか

      □乳頭が徐々に陥没してきていないか

      □乳頭からの分泌物(血性:赤、茶、黒、オレンジ色)はないか


      さわってチェック

      乳房

      □しこりはないか

      リンパ節

      □わきの下にしこりはないか

      症状に気づいたときはもちろん、以前の検査で「心配ない」といわれている症状でも、変化が感じられたら早めに受診を!

      セルフチェック

ウルトラ図解乳がん

齊藤光江

法研

第1章 女性の大敵、乳がんの見つけ方より

本書は、オールカラーの豊富な図解で乳がんの基礎知識、検査・診断、治療法、リハビリと心のケア、また再発を防ぐための工夫をわかりやすく解説しています。正しい知識を持つことで不安を解消し、自分に合った治療法を見つけ、生活の質をより良く保つことができます。

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