目次
- ○買い物で時間と労力を消費しない
- ○カード決済 → 履歴がそのまま家計簿に
- ○時間指定を確実にする前日注文
- ○購入履歴を定番買い物リストにするとさらにスピードアップ
- ○買い物一回分がタダになる専用カードは必携
- ○食材は100gあたりの適正金額を頭に入れる
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買い物で時間と労力を消費しない
超ロジカル家事を図る上では、断然、ネットスーパーがおすすめです。そもそも、働いてるお母さんが仕事帰りにスーパーに寄るのは、時間的にも労力的にも負担が大きいと思います。私(勝間和代)もネットスーパーを利用するより以前は、毎日スーパーに行っていました。しかし、家が都心に近いため、一番近くにあるスーパーが高級スーパーでとにかく何もかもが高い! ホウレン草が200円、豚こまも100g200円とかします。トマトだって1個180円くらいです。当然、値段を気にしてケチケチ買うようになり、よく食材不足に陥っていました。それがストレスだったというのも、実店舗での買い物をやめた原因の1つです。今では、食材は西友かイトーヨーカドーのネットスーパーで買うようになりました。ペースはだいたい3日に一度。配達料は6000円以上は無料で、価格は店頭価格と変わりません。以前は生協を利用していて、週に一度配達してもらっていました。しかし、生協の配達ペースは週1が基本なので、肉や魚の生鮮品が冷凍品になってしまいます。解凍した肉や魚は、どうしても味が落ちてしまうのが難点です。その点、ネットスーパーは自分で配達ペースを選べ、また、冷蔵の生鮮品を購入することができるなどなにかと都合がいいので、生協から切り替えました。 -
カード決済 → 履歴がそのまま家計簿に
ネットスーパーでカード決済にすると、購入品目も金額も記録できるうえ、その履歴が家計簿代わりになります。さらに、新たに買い物をするときは履歴を見れば、日常的に必要なものが一目瞭然なので、時短になり、余計なものも買わずに済みます。実店舗派の人でも、試しに一度、ネットスーパーを利用してみてください。通勤電車内など、空き時間にスマホでスーパーの買い物をすませることができます。レジに並ばない、袋につめない、行き帰りの時間がないと、快適すぎます。これだけで1日のうちで一番忙しい夕方から夜にかけての家事時間が15 分から30分は短縮できます。最近気づいたネットショップのもう1つの利点が、不良品の返品がスムーズであることです。あるとき、ネットスーパーでサツマイモの鳴門金時(2本入り、321円)を買い、まとめて蒸したら、1本の中身がかなり虫にやられていていました。色も味もおかしく、食べられない状態でした。今後、こういうことがないようにという思いで店のネット担当窓口に電話をしたら、謝罪とともに名前と購入した日時を聞かれて、すぐに返金手続きをしてくれたのです。ネットスーパー側は顧客の注文履歴や決済履歴をデータとして管理しているので、レシートを見せなくても話がすむわけです。数分後にはさくっと、値引きした決済メールが届きました。買い物の仕方もこうしてどんどん進化していくのだなぁと、感心した出来事でした。ネットショップの難点を挙げるとすれば、送料無料にするなら6000円以上など、購入金額の設定があることでしょうか。しかし、送料無料の条件額が高い場合は、利用ペースの間隔をあければすむ話です。不必要なものを無理に買うことはありません。また、送料がかかってしまったとしても300円くらいですから、手間ひまとのバランスを考えれば、支払いに値します。 -
時間指定を確実にする前日注文
ネットスーパーの配達予約数には限りがあるため、希望する時間帯が埋まってしまうこともよくあります。あるいは、そうでなくても受付の締切時間があります。そのため、注文日から半日〜1日ぐらいの配達を目安にして、冷蔵庫の中身と相談する計画性が欠かせません。注文から配達の間をそれくらいあければ、混雑する夜便も含め、ほぼ希望どおりの配達時間を選べます。この配達の事情も踏まえて、我が家は3日に1回の頻度で注文、配達してもらっています。私は現在、午前中は自宅で仕事をしていることが多いので、もっぱら午前の配達があるイトーヨーカドーを利用するようになりました。ちなみに西友は、私の地域では午前中(10〜12時)の配達がありません(2017年3月現在)。イトーヨーカドーは西友よりも1割ほど食材が全体的に高くなりますが、午前配達があるという配達の利便性で使用頻度が上がりました。 -
購入履歴を定番買い物リストにするとさらにスピードアップ
ネットスーパーを使いこなすコツは、購入履歴にあります。ムダなく食材を使い切れたときの購入履歴のパターンをならい、できるだけそれを一定に保つことです。一定にしたほうが買い物の量を適量化しやすく、結果、ムダ遣いも減ります。これがルーティンになると、いつも決まった食材が冷蔵庫にスタンバイしているので、先に使うべき食材の順番も明確になり、毎日の献立に迷わなくなります。「このサケは3日前に買ったから今日焼かないと」「このパプリカもそろそろくたびれるころだから、ベビーリーフと一緒にサラダにしよう」など、予測が付きやすくなります。冷蔵庫を開けば、献立がすぐ決まるのです。 -
買い物一回分がタダになる専用カードは必携
ネットスーパーのもう1つの賢い使いこなしのコツは、専用カードを作ることです。西友は、ウォルマートカード利用で3%引き。イトーヨーカドーはセブンカード使用で1・5%引きです(2017年3月現在)。割引率はごくわずかですが、たとえ割引率が0・5%だとしても、頻繁に利用する以上、作らない手はありません。例えば、1回5千円の注文を週2回した場合、月に8回=4万円の買い物をする計算になります。1・5%引きだと月に600円、年間で7200円の割引になります。つまり、買い物一回分以上がタダになる計算です。実店舗でも、カードを利用したほうが同じ割引率で買えるので、作ったほうがお得です。これらの専用カードは、クレジット機能がついていることを嫌がる人もいますが、ネットスーパー利用の場合、持ち歩かなければいいだけです。私も、専用カードは家に置きっぱなしにしています。日用品を買うのによく利用するアマゾンは、アマゾンゴールドカード利用で年2・5%引きになることに最近気が付き、すぐに作りました(笑)。 -
食材は100gあたりの適正金額を頭に入れる
日常的に使う食材は1パック、もしくは1袋の値段ではなく、100gあたりいくらになるかということを考えて買うようにしています。米は1㎏250円が相場なので、100g25円。野菜は100gあたり60〜100円台で収まるといいと思っています。例えばシメジは100g100円ぐらいで、かぼちゃや大根は60〜70円でしょう。肉は100g100〜160円で収めるのが理想。200円は超えたくありません。この枠内で買えるのは豚肉と鶏肉で、牛肉はなかなか買えません。しかし栄養面を考えると、牛肉でなければとれないというものはないので特に不都合は感じません。魚は100g200〜250円。可食部が多いサケをはじめ、サバやアジもよく食べます。1食あたりの材料費は350円ぐらいに抑えたいと思っているので、魚料理を増やすと、予算オーバーになってしまいます。とはいえ量を減らすとタンパク質不足になるので、うちでは予算内に収まって、かつ栄養バランスもとりやすい肉料理が必然的に多くなります。高価なエビやタコ、貝類は、休日のときなど「今晩は材料費に1食500円ぐらいかけてもいいかな」という特別なときだけ使うようにしています。肉と魚を食べる主目的は、タンパク質の摂取。購入基準は、コスパです。上限は200円に設定しています。よほどのことがない限り、この予算を超えることはありません。タンパク質については、体重の1000分の1くらいを取ることが推奨されています。女性ですと50g前後です。50gのタンパク質を取るためには、肉や魚を3食合わせてその5倍の250gは取る必要がありますから、1食あたり100g前後は、肉や魚を食べる必要があるのです。
勝間式 超ロジカル家事
第1章 ● 超ロジカル料理編より
「仕事を終えて子どもをむかえにいって、買い物して、夕食作りながら洗濯して…あっという間にまた深夜! 」「やってもやっても終わらない…家事に追われていつも気持ちに余裕がない」「家事のすべてが超めんどう! 」そんな、心も体もヘトヘトな働くお母さんたちを救済する、超時短&超効率的な家事のやり方がまるごとわかります!