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一生賃貸暮らしのメリット・デメリット(独身女性向け)【FP執筆】

近年増加傾向にある「おひとり女子」にとって、賃貸で暮らし続けるかマイホームを購入するかといった住まいの悩みはつきもの。どちらもメリット・デメリットがありますが、今回は賃貸住まいのメリット・デメリットをチェックしてみましょう。

横山光昭(FP)

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目次

  1. ○賃貸暮らしは何といっても気軽!
  2. ○年金からずっと家賃を支払い続けられるのか
     
    • 賃貸暮らしは何といっても気軽!

      賃貸暮らしには次のようなメリットがあります。

      【賃貸暮らしのメリット】

       ●何かあったら、気軽に別の場所に移動ができる

       ●一生同じところに住まなくていい

      たとえば、こんな経験はないでしょうか?近隣にちょっと変わった人が住んでいて、気が合わない。不快な思いをさせられて、もう近所に住んでいたくない。
      あるいは、近隣の人がうるさい。家をゴミ屋敷にしている人がいて、窓を開けると異臭がする。
      実際に住んでみるまでは気づかなかったけれど、住んでみたら駅から家までの道が暗くて、治安があまりよくなかった。ストーカーに家を把握はあくされてしまい、どこかに引っ越したい……などなど。
      このようなことがあると、一刻も早く引っ越したくなるものですが、持ち家の場合はそうもいきません。気軽に引っ越せず、我慢しながら一生をそこで過ごすことにもなりかねないのです。
      したがって、気軽に引越しができ、一生同じところに住まなくていいというのは、賃貸暮らしの非常に大きなメリットといえます。
      また、年齢を重ねたら、若いときと同じ場所に住むのが負担になってくることもあるでしょう。
      若いときに、「狭くても利便性のよい都心に住みたい」と考えて、若者に人気の街にワンルームマンションを買ったとします。
      しかし、年齢を重ねるにつれて、騒がしさに嫌気が差し、また若者ばかり住んでいるワンルームマンションに、高齢者ひとりで住んでいることが、何となくイヤになってくることもあるかもしれません。
      そんなとき、賃貸暮らしであれば、簡単な手続きで郊外に引っ越したり、老人ホームなどに移ったりすることも容易なのです。
    • 年金からずっと家賃を支払い続けられるのか

      しかし、メリットがあればデメリットも当然あります。それは次のとおりです。

      【賃貸暮らしのデメリット】

       ●いつまでも家賃を支払わなければいけない

       ●高齢になると引越しがしにくくなる

      まず賃貸暮らしで大きなデメリットといえるのは、家賃の問題です。
      持ち家であれば、現役時代に住宅ローンを組み、退職までに完済して、老後は出費を抑えることもできるでしょう。
      しかし、賃貸の場合はそうはいきません。毎月数万円の家賃や更新料などを、年金や貯金から支払っていくことになるので、持ち家の人よりも老後資金が減っていくスピードは確実に速くなります。
      もちろん、家を買わない分だけ現役時代の出費が少なくなるので、その分多く貯金ができるはずですが、それはあくまで理屈上の話です。「家を買わないのだから、老後に向けてたくさん貯金しておこう!」ときっちり計画できる人、計画を実行に移せる人は、実のところかなり少数派なのではないでしょうか?
      それに、大きく収入が増える見込みのない老後に、毎月急ピッチで貯金が減っていくというのは、大きな精神的負担になり得ます。
      現役時代は、原則として増えていくものだった貯金が、老後は減っていく一方になるわけですから、ストレスを感じるのは当然です。賃貸だと、そのストレスは倍加されると考えられます。
      2つ目のデメリットは、年を重ねるごとに、賃貸契約がしにくくなるということです。今のところ、一般的にいって、ひとり暮らしの高齢者は賃貸物件の契約をしづらくなっています。なぜなら、大家業をいとなむ人たちは、自分の物件で死人が出ることを嫌うからです。
      自殺、他殺はもちろん、老衰による自然死であっても、人が死んだ物件は借り手がつきづらくなる場合があります。家賃を大幅に下げることで、何とか入居者を確保しているような例も少なくありません。
      そのため、高齢者であるというだけで、契約してもらえないことはよくあり、そのおかげで引っ越したくても引っ越せない状況になっている人もいます。
      ただし、今は高齢化の時代であると同時に、人口減少の時代でもあります。高齢者をすべてはじいていると、大家としては高い空室リスクを負うことになるので、今後徐々にこの問題は解消されていく可能性も大いにあるでしょう。

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