目次
- ○粉ミルクでやせるのはなぜ?
- ○朝食を粉ミルクに置き換えると…
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粉ミルクでやせるのはなぜ?
赤ちゃんが生後5カ月くらいになると、母乳や粉ミルクからだんだんに離乳食に切り替えていくのが普通です。この切り替えは、乳離れするためにも、母乳や粉ミルクだけでは不足しがちなエネルギーを補うためにも必要なプロセスです。この原理を逆手にとったのが粉ミルク健康法(粉ミルク置き換えダイエット)です。普段の食事でエネルギーのとりすぎになる場合、粉ミルクに置き換えれば、必要な栄養をとりながら過剰なエネルギー摂取を抑えられます。どのくらい摂取カロリーが減らせるのか、一般的な朝食を粉ミルクに置き換えた場合を比較した下のイラストをご覧下さい。なんと300㎉以上も減らせるのです。大人では粉ミルクに多く含まれる乳糖の一部が吸収されず、エネルギーにならない点もダイエットには有利です。乳糖は、母乳に多く含まれる成分で、ブドウ糖とガラクトースが結びついた糖類です。赤ちゃん時代は、小腸の酵素で消化吸収されますが、成長するとともに酵素の働きが低下してきます。大人になると、乳糖があまり吸収されなくなるため、摂取エネルギーを減らすのに役立ちます。そして、消化吸収されなかった乳糖は大腸に到達し、腸管を刺激して便秘を防ぎます。それと同時に、ビフィズス菌などのエサになり、善玉菌を増やすので一石二鳥です。でも、粉ミルクだけではおなかが空いてしまうのでは? と思う方もいらっしゃるでしょう。ところが、粉ミルクは、赤ちゃんがむやみにおなかを空かせないように、腹もちよく作られているのです。空腹に耐えきれず、間食やドカ食いをするとリバウンドの原因になりますが、粉ミルクに置き換える方法なら、意外とおなかが空きません。無理なくきれいにやせられる秘密はここにもあるのです。 -
朝食を粉ミルクに置き換えると…
代表的な朝食メニューは約500kca(16枚切りトースト1枚:160kcal、バター10g:75kcal、ベーコンエッグ:175kcal、野菜サラダ:80kcal)です。粉ミルク1カップは約130kcal。バナナ半分(約60kcal)をプラスしても200kcal 弱とかなり低カロリー。普段のトーストメニューと比べると300kcalもダウン!
腸が若返る!大人の粉ミルク
第3章 粉ミルクはなぜ健康にいいのかより
「赤ちゃんの粉ミルクを大人が飲むの?」と、びっくりする方もいらっしゃるでしょう。でも考えてみて。赤ちゃんは粉ミルクで健康に育っています。赤ちゃんが飲むものだからこそ、栄養バランスが優れているのです。腸内の善玉菌が活発になり、免疫力が上がります。