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- ○肥満を改善すれば血糖値が下がり、糖尿病予防に
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肥満を改善すれば血糖値が下がり、糖尿病予防に
糖尿病は、戦中、戦後の食糧難時代にはほとんどみられず、グルメ時代に入ってから急増している病気です。私たちが食べた糖質は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンのはたらきで、体の組織で使われます。ところが、食べすぎなどによってインスリンが不足したり、働きが悪くなったりすると、糖を処理しきれなくなり、血液の中に糖があふれてきます。血糖が高い状態が続くと、糖尿病を発症します。糖尿病が怖いのは、あふれた糖によって血管に負担がかかり、全身の血管や神経がおかされてしまうことです。その結果、三大合併症と呼ばれる糖尿病網膜症、糖尿病神経症、糖尿病腎症といった重大な症状につながります。失明したり、足が壊死して足の切断を余儀なくされたり、人工透析が必要になったりするケースも珍しくありません。また、糖尿病では全身の動脈硬化が進みます。心臓に血液と酸素を送っている冠状動脈や、脳の血管で動脈硬化が進行すると血管が狭くなり、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。血糖値が高めの人は、糖尿病の予備群といえますから、日ごろの食生活に人一倍注意が必要です。糖尿病を発症させる最大の原因は、食べすぎによる肥満で、最大体重になったときに発病する人が多いことが知られています。食べすぎを改め、肥満を改善すれば、多くの場合に血糖値が下がり始めます。本書でご紹介した粉ミルクダイエットは、血糖値の改善にも有効です。必要な栄養素を損なわずに摂取カロリーを減らせるので、無理のない減量ができます。続けていけば、翌年の健康診断では血糖値が下がっているはずです。一度に体重を減らそうとするとリバウンドしがちですから、ひと月に1~2㎏程度の減量を目安にして、ウォーキングなどの有酸素運動を組み合わせるのが成功のコツです。
腸が若返る!大人の粉ミルク
第3章 粉ミルクはなぜ健康にいいのかより
「赤ちゃんの粉ミルクを大人が飲むの?」と、びっくりする方もいらっしゃるでしょう。でも考えてみて。赤ちゃんは粉ミルクで健康に育っています。赤ちゃんが飲むものだからこそ、栄養バランスが優れているのです。腸内の善玉菌が活発になり、免疫力が上がります。