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- ○パンで起こりやすい反応性の低血糖
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パンで起こりやすい反応性の低血糖
現在、パンに使われている小麦のほとんどは、完全に精白されているものです。精白された小麦粉は、血糖値を上げやすい食品です。小麦には、ほかの穀物に比べて、「アミロペクチン」という、血糖値を急激に上げるデンプン(糖質)が含まれているからです。その小麦粉でできたパンを食べると、急激に血糖値が上がり、それに伴ってインスリンが急激に分泌されます。インスリンは、糖(ブドウ糖)を、細胞にとり込ませるホルモンです。私たちが糖質を含む食事をとると、一時的に血糖値が上がりますが、その糖を速やかに細胞にとり込ませ、血糖値を下げるのがインスリンの役割です。血糖値の上がり方は食事の内容によって変わります。血糖値が急激に上がるほど、インスリンも急激に分泌されます。パンには、前述のとおり砂糖が含まれていますが、砂糖も急激に血糖値を上げる代表的な食品です。つまり、精白した小麦と砂糖を含むパンは、二重の意味で急激に血糖値を上げ、インスリンの分泌をふやします。インスリンが急激にふえたあとは、その作用で血糖値は下がります。このとき、ちょうどよく下がればいいのですが、インスリンが過剰に出てしまい、血糖値が下がりすぎて低血糖になることが少なくありません。低血糖とは、血糖値が正常な状態より低くなること(60㎎/㎗以下)、もしくは血糖値が急激に変化することです。ここに述べる、食事による低血糖は、「反応性の低血糖」と呼ばれます。その症状は、以下のようなものです。・手足が冷たい、ふるえ、冷や汗、目のかすみ
・砂糖の渇望(甘いものが欲しくてたまらない)
・空腹、慢性的な消化不良や吐き気、消化器障害
・神経過敏、キレやすい、疲れやすい
・フラフラする、めまい、よろめき、ため息とあくび
・抑うつ、眠気、不眠、頭痛、決断できない、集中力の欠如
・忘れっぽい、絶えず悩む、わけのわからない不安、不機嫌、精神的混乱、自殺志向、夜の恐怖、夜驚(夜中に突然、目覚めて泣き叫ぶ)
・動悸、頻脈(脈が速くなる)、息が切れる、息が詰まる
・筋肉痛、感覚麻痺、筋肉のつり、動きがギクシャクする、不随意運動(動かそうと意識しないのに起こる動き)、痙攣
・皮膚がかゆい、皮膚に何かが這は うような感覚、皮膚がチクチク、あるいはヒリヒリする感覚
体質や疲れのせいだと思っていることが、実はパンによる反応性の低血糖の症状という場合も多いのです。
★完全に精白された小麦粉と、砂糖で作られたパンは、血糖値を急激に上げる
★その後、急激に血糖値が下がる「反応性低血糖」になることがある。すると、多くの症状に見舞われてしまう
パンと牛乳は今すぐやめなさい!
第2章 なぜ、パンをやめたほうがいいのか?より
パンは腸と脳をこわす!牛乳は骨と血管を弱くする!乳ガン患者はパンと牛乳が大好き。内臓脂肪が激減!アトピー、鼻炎が改善!子宮筋腫、卵巣嚢腫が縮小!子供が勉強に集中できる。