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肉や油物だけではない!内臓脂肪がつきやすい食べ物とは

小麦と砂糖、油脂でつくられるパンは太りやすい食品と言えますが、特におなか周りが太りやすいことがわかっています。これにはパン特有の理由がありました。医師執筆の書籍でその理由をチェックしてみましょう。

内山葉子

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目次

  1. ○パンを食べると特におなかまわりが太る
     
    • パンを食べると特におなかまわりが太る

      「内臓脂肪」というと、「肉や油物を食べるとつきやすい」というイメージを持っている人が多いかもしれません。しかし、前項でもふれたとおり、パンを常食していると、内臓脂肪がつきやすくなり、おなかまわりが太ってきます。同じ体脂肪でも、皮下脂肪はそれほど体に害を及ぼしませんが、腸などの周りにつく内臓脂肪は危険です。
      内臓脂肪からは、炎症を起こしたり、動脈硬化を進めたりする物質が分泌されます。そのため多くつくほど、炎症や動脈硬化が起こりやすくなります。その危険な内臓脂肪が、パンを常食していると、ふえやすくなるのです。
      その理由は、1つには、前項でも述べたようにインスリンが多く出て脂肪をため込みやすくなるためですが、もう1つ重要な理由があります。
      現在の小麦は、品種改良によって消化されにくくなっているといいました。その小麦を使ったパンを食べるほど、体には未消化物がたまりやすくなります。後述しますが、小麦には、未消化物を腸壁からとり込みやすくする作用もあるため、パンを食べると、よけい未消化物が体に入りやすくなるのです。
      その未消化物は、体にとって不要で、できれば体内に入れたくないものです。そこで、体は一種の自己防衛のために、不要な未消化物をためておく「倉庫」をつくります。
      その役目を果たしているのが、内臓脂肪なのです。使えない未消化物を、腸に近い内臓脂肪にストックしておくわけです。ですから、パンを多く食べて未消化物がふえるほど、内臓脂肪がふえやすくなります。内臓脂肪は、脂肪をとればふえるわけではなく、パンのような消化されにくいものをとることでふえるのです。
      しかも、パンに含まれるグルテンの一種、グリアジンには食欲を亢進させる作用があります。また、後述するように、小麦には「中毒性」があるので、一度パンを食べると、翌日、またパンやそのほかの小麦製品が食べたくなります。そして、過食傾向に走ってセーブができにくくなります。
      これらのことも、パンによる内臓脂肪の増加に拍車をかけます。
      実際に、パンを常食している人はおなかまわりが太りやすいものです。欧米には、日本とはけた違いに、おなかまわりの太い人がおおぜいいます。一般には、「肉食が多いせい」と思われていますが、実はパンが大きな原因なのです。
      パンをやめると、逆におなかまわりからやせていきます。体重はそれほどへらなくても、おなかまわりが引き締まるのが特徴です。同時に、中毒による過食傾向がなくなるので、その意味でもやせやすくなります。
      私(内山葉子)自身、ふだんはパンをはじめとする小麦製品をやめていますが、外食の際や、いただき物のときなどに、パンを口にすることはあります。すると、翌日もまた、パンを食べたくなることがよくあります。小麦を使わないおやつや軽食では、そんなことはありません。それはよく実感することです。
      パンは、単に「食べすぎて太る」という以上に、いろいろな角度から内臓脂肪をふやす食品であることを覚えておいてください。
      なお、最近は「糖質が太る原因だ」として、糖質制限が注目されています。しかし、すべての糖質が悪いわけではありません。質が問題なのです。私たちの大切なエネルギー源として米などから良質な糖質をとる必要があることは、明記しておきます。

      ★パンを多く食べて未消化物がふえると、内臓脂肪がふえやすくなる

      ★欧米におなかまわりの太い人が多いのは、肉食ではなくパン食のせい

パンと牛乳は今すぐやめなさい!

内山葉子

マキノ出版

第2章  なぜ、パンをやめたほうがいいのか?より

パンは腸と脳をこわす!牛乳は骨と血管を弱くする!乳ガン患者はパンと牛乳が大好き。内臓脂肪が激減!アトピー、鼻炎が改善!子宮筋腫、卵巣嚢腫が縮小!子供が勉強に集中できる。

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