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【医師執筆】パンを食べた時の幸せ感の正体とは

パンを食べると幸せな気分になり、続けてパンを食べたくなります。食べたら幸せな気分になれるなんて素敵な気がしますが、これは小麦の成分がもたらす中毒症状!異常な食欲につながる厄介なものでした。ほかにも引き起こされる症状とともに、パンに含まれるその物質についてご紹介します。

内山葉子

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目次

  1. ○幸せ感の正体は中毒を起こす物質
     
    • 幸せ感の正体は中毒を起こす物質

      パンを食べると幸せな気分になり、続けてパンを食べたくなります。それが、異常な食欲にもつながります。
      これらは、小麦の成分がもたらす中毒症状です。
      強い鎮痛作用がある「モルヒネ」という物質は、多くの人がご存じでしょう。モルヒネは、強力な鎮痛作用を持つとともに、強い依存性があります。つまり、不用意に使うと「中毒」を起こす物質です。小麦を食べると、体内でモルヒネによく似た物質ができます。それは、小麦のたんぱく質であるグルテンが分解される途中でできる「エキソルフィン」という物質です。
      たんぱく質は、アミノ酸という構成成分がつながってできているといいました。パンを食べると、体内でカゼインが分解される際、1つひとつのアミノ酸まで完全に分解されずに、少数のアミノ酸がつながった「ペプチド」という状態になることがよくあります。
      そのペプチドの一種としてできるのが、モルヒネよう物質のエキソルフィンです。この物質が脳内に作用して「幸せ感」をもたらします。さらに、くり返し食べたくなる中毒症状が引き起こされ、食欲も亢進させるので、さらにパンを食べ続けてしまいます。
      体の中で、脳や脊髄せきずいは、全身にかかわる特に重要な部分なので、必要な物質以外は簡単には入れないようになっています。これを「血液脳脊髄液関門けつえきのうせきずいえきかんもん」といいます。グルテンからできるエキソルフィンは、この関門を簡単に通り抜けてしまうので厄介です。さらに、グルテンは腸や粘膜に炎症を引き起こして、この関門自体を緩めてしまいます。
      関門をくぐり抜けて脳に入ったエキソルフィンは、脳にある受容体(物質が作用するために細胞に結合するコンセントのような部分)と結合して、脳神経に作用します。
      それによって、小麦中毒の症状とともに、精神的な不安定さや神経の障害などを引き起こすのです。ラットの脳内にグルテンの一部を注射すると、統合失調症のような症状(異常行動、固執など)を示したという報告もあります。
      なお、エキソルフィンの受容体は、全身にあります。特に、腸にある受容体にエキソルフィンが結合すると、腸の動きが抑制されます。そのため、パンで便秘になることが多いのです。ほかにも、さまざまな器官の働きにエキソルフィンが影響し、「なんとなく息苦しい」「胸が詰まったような感じがする」「眠気や吐き気が起こる」「尿の切れが悪い、尿がもれるといった排尿トラブル」などが、起こったりします。

      ★小麦をとるとモルヒネに似た物質が分泌され、血液脳脊髄液関門を突破し、幸せ感をもたらす

      ★腸の動きが抑制されたり、呼吸が浅くなったり、眠気や排尿トラブルなども起こったりする

パンと牛乳は今すぐやめなさい!

内山葉子

マキノ出版

第2章  なぜ、パンをやめたほうがいいのか?より

パンは腸と脳をこわす!牛乳は骨と血管を弱くする!乳ガン患者はパンと牛乳が大好き。内臓脂肪が激減!アトピー、鼻炎が改善!子宮筋腫、卵巣嚢腫が縮小!子供が勉強に集中できる。

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