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【臨床心理士執筆】ストレス発散に効果的なこととやってはいけないこと

ストレス発散というと、どんなことを思い浮かべますか?趣味に没頭したり、友達と喋ったり、お酒を飲んだり…いろいろな方法があると思います。しかし、時間や相手の都合でうまくいかないこともありますよね。また、方法によっては逆効果になっていることもあるのです。今回はストレス発散法のポイントを2つご紹介します。

ほんだきみ子(臨床心理士)

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目次

  1. ○ポイント1 環境をちょっと変えると効果的
  2. ○ポイント2 ストレス発散に深酒はご法度
     
    • ポイント1 環境をちょっと変えると効果的

      なんとなく気分がもやもやしているとき。人間は自然に気分を変えようとします。それは、もやもや気分でいることが、心地よい状態ではないからです。では、具体的にどのような方法があるでしょうか。
      「忙しかった仕事が一段落したから釣りに行ったら、全然釣れなくてさ~、さっぱりだよ」と言いながらも嬉しそうにされているのは、仕事という時間から解放され、趣味の時間を満喫されたからですよね。
      「今年の休暇は、旅行!」と決めている方は、日常空間から離れ、非日常的な空間でリフレッシュできることを期待されているのだと思います。
      このように気分転換には、時間の使い方を変えたり、生活空間を移してみたり、また、「ねぇ、ちょっと聞いてよ~」と友人や家族の力を借りるといった方法があると思います。
      でも、もっと手軽にもやもや気分を解消する方法があります。それは環境をちょっぴり変えるということです。
      例えば、前項でご紹介した呼吸法をいつもと違う場所でやってみる。仕事中のデスクの前や、作業スペースの近くですることもよいのですが、そこから少し離れて窓際でやってみるのもありです。
      また、部屋や自分自身の環境を手軽に変えるのに、香りを活用することもお勧めです。
      女性は、アロマオイルやボディークリームなどでお気に入りの香りがある方も多いと思います。でも、男性はちょっと……と思うかもしれませんが、ハンカチやタオルにレモングラスの香りをつけておくだけでも違います。嗅覚は気分転換に大きな働きをしてくれるんですね。
      そして、原稿や論文を書くことに煮詰まったとき、私(ほんだきみ子)が実践しているプチ環境変化は入浴です。シャワーを浴びたり、バスタブにつかりながらボーっとするだけなのですが、なかなか効果があります。気分転換になるだけではなく、アイデアがひらめくことも。この本の執筆中にも? もちろんです(笑)。
    • ポイント2 ストレス発散に深酒はご法度

      サッカーのビッグタイトルを争う試合で、ある選手がPKを外して、日本が負けたことがありました。日本中の期待に添えなかった悔しさをチーム全員が感じつつ、チームメイトを守りたい気持ちが強かったのだと思います。一人の選手が「今日は、何もかも忘れるほど飲ませます」と話していました。
      これもよく聞かれるセリフです。インタビュアーも深く頷いていましたが、私はそれを聞いて「あらら~」と思っていました。
      なぜなら、何もかも忘れるほどお酒を飲ませることは、その選手の後悔や辛さ、苦しさを解消させる助けにならないどころか、逆の働きをするからです。
      今、えっと思った方、いらっしゃいますよね。セミナーなどでも、参加者の方がギョッとしたり、ニガ虫を噛み潰したような表情をされるのは、「辛い気持ちやもやもや気分解消のための深酒や、寝酒は逆効果」という話をするときです。
      睡眠前のアルコールの摂取や、多量の飲酒は、睡眠の質を著しく低下させます。深酒によって呼吸が浅くなり、尿意を感じたり喉の渇きも覚えて度々目覚めることも。
      つまり、よい睡眠が得られないのです。
      しかも近年では、睡眠前の飲酒は、嫌な記憶を定着させやすいという研究結果も示されています。
      お酒は食事のときに、お料理が美味しくなるような飲み方をしたいですね。
      多量の飲酒は、苦しみを長引かせる結果に・・・

人間関係でストレスを溜めない技術

ほんだきみ子

クロスメディア・パブリッシング

第5章 もやもや気分の解消方法より

人間関係の悩みに苦しみ、本当の自分を出せず、ストレスを溜め込んでしまう人に向けて、気持ちを上手に切り替えて、もやもや気分をスッキリ解消する方法を紹介します。

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