目次
- ○「二日酔い=単なる飲み過ぎ」ではない!
- ○ニ日酔いになるもうひとつの理由
- ○二日酔いを防ぐ「1杯飲んだら1杯」の法則
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二日酔いになる飲み方、ならない飲み方一流 「ビール1杯につき水を1杯」を徹底二流 水を挟むなど言語道断
「二日酔い=単なる飲み過ぎ」ではない!
二日酔いの原因は「飲み過ぎ」だと思っている方が多いようですが、一概にそうとは言えません。二日酔いの起こるメカニズムにはあらゆる要素が関係していますが、その中でも大きな原因となるのは、①アルコールの解毒機能のオーバードーズと、②アルコール離脱症状の2つです。まず問題になるのは、①アルコールの解毒機能にオーバードーズ。つまり、自分の肝臓能力を超えたアルコールの摂取です。体内に入ったアルコールは、肝臓に運ばれて分解・処理されていきます。肝臓は人体で最も大きな工場と呼ばれるくらい働き者ですが、とはいえ、限度はあります。肝臓がアルコールを分解できる速度を簡単に覚えておくならば、「体重1㎏あたり1時間で約0・1gのアルコール」。たとえば、60㎏の人が缶ビール1本(350㎖)を飲んだ場合を考えてみましょう。①60㎏の人が1時間に分解できるアルコールの量0・1g×60㎏=6g②缶ビール1本のアルコール量(アルコール度数5%)350㎖×0・05(アルコール度数)×0・8(アルコール比重)=14g③アルコールの分解にかかる時間14g÷6g=約2・3時間つまり、体重が60㎏の人は、缶ビール1本のアルコールを分解するのに約2時間20分もかかるということです。単純な計算にはなりますが、60㎏の人が調子に乗って終電間際までビールジョッキ3杯を飲んでいたら、翌朝の9時を過ぎてもアルコールは体内に残っていることになります。この、朝まで経っても分解しきれないアルコールの残骸たちが、二日酔いのひとつの原因になります。特に問題になる物質が、アセトアルデヒドという物質です。アルコールは、「アルコール↓アセトアルデヒド↓酢酸↓炭酸ガス+水」の順番で分解されていきますが、この中間物質のアセトアルデヒドが血液中に入り込むと、頭痛や吐き気などのいわゆる二日酔い症状を引き起こします。これはあくまでも目安であり、肝臓が持っている能力は生まれ持った能力ですから個人差があります。まずは、自分の肝臓能力レベルを知ることです。そして、もしも能力以上の仕事をさせたいならば、肝臓に鞭を打つのではなく補助をしてあげて下さい。それが、二日酔い対策の第一歩になります。ニ日酔いになるもうひとつの理由
二日酔いを起こすもうひとつの要素が、②のアルコール離脱症状です。離脱症状と聞くと、アルコール依存症レベルの問題かと思うかもしれませんが、実は、日頃のアルコール摂取でも軽度の離脱症状は起こっています。代表的な離脱症状は、脱水症状、胃腸障害、そして炎症の悪化です。●脱水症状アルコールには利尿作用があります。お酒を飲んでいることで水分も一緒に摂っていると思ったらNG。飲んでいる以上に、尿として水分が出ていってしまっていることが多く、脱水症状を引き起こします。●胃腸障害アルコールは胃に刺激を与え、胃酸分泌を活発化します。過度な刺激は、胃の中を胃酸過多にしてしまい、吐き気や胃痛などの原因になります。●炎症の悪化体に傷やケガがあるとき、医者にアルコールを控えるように言われたことはないでしょうか。炎症が起こっている場合、アルコールの離脱症状がその状態を悪化させることがあります。このように、様々な要素が二日酔いをつくり出しているのです。逆を言えば、これらの要素を予防するケアをすれば、少々の飲み過ぎでも二日酔いにはならないとも言えます。ビジネスパーソンにとってアルコールは欠かせない交流と交渉のアイテムでもあります。二日酔い撃退策を熟知して、アルコールと向き合ってください。二日酔いを防ぐ「1杯飲んだら1杯」の法則
二日酔い対策は複数ありますが、最も簡単で手軽なのは、やはり水の力を借りることだと思います。やり方は簡単で、「お酒1杯につきチェイサー1杯」のペースで、アルコールと水を交互に飲むようにするだけです。「二日酔いになってしまったら水を飲みましょう」
「吐いてしまったら水を飲む」ともすると、こんなふうに二日酔い・悪酔いの状態になってしまった後で初めて水を飲む、という場合が多いのではないでしょうか。水分補給は、確かに対処法としても有効です。しかし、飲んでいるときにしっかり水分補給をしていれば、そもそも悪酔いも二日酔いも未然に防ぐことができるのです。翌日に重要な予定があるときには、必ずチェイサーを手元に置き、飲みながらしっかり水分補給をすること。空きっ腹で飲まない、一気飲みをしない、飲みすぎない……といったことももちろん心がけるべきですが、ぜひ、「ジョッキを空けたら、まずチェイサー」を心がけてみてください。それだけで、より美味しく、楽しく、そして長く、お酒を堪能できることでしょう。
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