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呼吸のしくみと呼吸が身体に与える影響

呼吸とは、「息を吸ったり吐いたり」することですが、人が生きるために必要な酸素を取り入れ、二酸化炭素を吐き出す根幹となる運動です。
この記事では、呼吸の質について説明します。

藤 麻美子

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目次

  1. ○息の吸い方ひとつで人生までもが変わる理由
  2. ◯慢性的に酸欠では、長寿・成功に手が届かない
     
    • 息の吸い方ひとつで人生までもが変わる理由

       

      呼吸とは、いうまでもなく「息を吸ったり吐いたり」することですが、これこそ、人が生きるために必要な酸素を取り入れ、二酸化炭素を吐き出す根幹となる運動です。
      「すーっ」と息を吸ったとき、大気中の酸素が体内に取り込まれます。
      「はーっ」と吐けば、二酸化炭素が放出されます。私たちは生きているかぎり、この動作を休みなく繰り返します。眠っていようが起きていようが関係ありません。
      呼吸で取り込んだ酸素は、血液に乗って全身の数十兆個の細胞へと運ばれます。そして、生きていくため、食べたものからエネルギーをつくり出すために使われるのです。十分な栄養と酸素がそろってはじめて、全身の細胞の健康は保たれます。
      酸素を使えば二酸化炭素ができますので、それがまた血液に乗って肺へ運ばれ、呼吸によって排出されます。
      吸って吐いて、吸って吐く、これが生命エネルギーを生む基本なのです。

       

      慢性的に酸欠では、長寿・成功に手が届かない

       

      さらに、ただ息を吸って吐けばいい、というものではありません。取り込む酸素の量や呼吸時の体の使い方で、活力旺盛おうせいな体にもなるし、エネルギー不足の体にもなります。
      そこで大切なのが、「どう吸って、どう吐くか」なのです。
      何しろ、私たちは1日2万回という、とてつもない回数の呼吸をしているのですから、1回ごとの呼吸の仕方にもっと意識を向ける必要があるでしょう。

       

      1回1回の呼吸が積もり積もって「今」がある

       

      1回1回の呼吸の質を、今よりほんの少しでも上げることができれば、それが2万回積み重なるだけで、その影響は絶大なものになります。
      1回1回の呼吸で、より酸素を効率よく全身の細胞に届けることで、あなたがもともと持っている力──体の力はもちろん、脳の働きや新陳代謝まで──を引き出し、高めることができるでしょう。

       

      最近は、花粉だけでなく、中国から流れてくるPM2・5や黄こう砂さの影響が取りざたされ、「どんな空気を吸うか」について関心が集まっています。その時期の外出は高機能マスクを着用するなど、積極的にリスク対策をする方も増えてきました。ところが、普段の呼吸のやり方については、あまり注目されていないのが現状です。
      これは、あまりにももったいないことだと思います。
      今、あなたが吸って吐いた1回の呼吸は、数十兆もの全身の細胞に働きかけます。その影響力ははかり知れません。呼吸の質は、あなたの寿命にも関わる問題なのです。

毎朝10回の「深い呼吸」で体が変わる

藤 麻美子

文響社

呼吸は1日2万回。その質が悪いと「隠れ酸欠」→あらゆる不調の原因に!疲れ・冷え・ネガティブ思考・痛み・不眠・ストレス・血流不足・自律神経の乱れ・老化・むくみ・更年期障害・生活習慣病…普段の呼吸だけでは、じつは酸素不足です。「お腹の底まで息を吸う」1日3分間の習慣で、無意識の2万呼吸の1回1回を、ほんの少しずつ深くする。たった10回の呼吸から、誰もが心と体を整えられるのです。

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