目次
- ○くよくよ、イライラは「酸素不足」のサイン
- ◯「ネガティブ感情」と「浅い呼吸」の負のスパイラル
- ◯呼吸が変われば性格も変わる!?
-
くよくよ、イライラは「酸素不足」のサイン
最近、「漠然とした不安」を感じている方が増えているように感じます。たしかに巷では「先行きが不透明」といわれることも多く、仕事のこと、自分や子どもの将来のこと、お金のこと、健康不安や体調のこと……など、ふと不安に感じることは、誰にでもあるでしょう。もちろん、不安を感じるのは未来をよりよくしたいと思えばこそ。それ自体、まったく悪いことではありません。でも、もし、「考えても仕方のないこと」をくよくよと考えてしまったり、起きてしまったことへの後悔を抱え込んでしまっているとしたら……。あるいは、人の言動や視線に敏感になってしまうときはありませんか?客観的に見れば、普段と状況はほとんど変わっていないのに、「私のしていること、何かヘン?じろじろ見られている気がする」「あの人はイヤなことばかり言う。嫌われているのだろうか?」などと感じてしまうようなときです。気になり始めるとキリがないですね。このように、心がネガティブで過敏になっているとき、私たちの呼吸は浅く、乱れがちになっています。
それが「たまらなく不安」「いてもたってもいられない」という状態になれば、肩で息をするような、まさに「息が詰まる」ような苦しさに襲われているでしょう。しかも、息が浅くなっているときには体は緊張状態にあり、全身がこわばっていますから、肩コリや腰痛なども起こりやすくなります。心の動きによって生じた息苦しさや体の不調は、今度は心の動きに影響を与えるようになります。「卵が先か、鶏が先か」ではないですが、心が乱れると呼吸が乱れ、そして呼吸が乱れると、さらに心が乱れます。呼吸と心とは、深くつながっているのです。とくに、何かの悩み事について考えれば考えるほど不安になったり、イライラが募ってくるようなときは、心と呼吸が悪循環を起こしているといえるでしょう。「ネガティブ感情」と「浅い呼吸」の負のスパイラル
そんな心と呼吸の悪循環の解消に効くのが、「意識的な深い呼吸」です。心に生じた不安や心配、不快感は、消そうと思って消せるものではありません。
でも、浅くなった息なら、意識すれば深くすることができますね。ぜひ10回、深呼吸をしてみてください。深い呼吸で心もスッキリ!たっぷり5秒以上かけて息を吸い、同じ時間をかけて吐く。ただそれだけの深呼吸でかまいません。どうでしょう?不安や心配で追い詰められたような気持ちが、少しラクになりませんか?抱えた不安や心配、不快感自体は変わらなくても、心がラクになってゆとりができれば、その解決策なり、対処法なりをより柔軟に考えることができます。うつうつくよくよと悩んでいたときより、気分よく解決に向けて前進していける。その切り替えスイッチとして、呼吸はとても有効なのです。
毎朝10回の「深い呼吸」で体が変わる
呼吸は1日2万回。その質が悪いと「隠れ酸欠」→あらゆる不調の原因に!疲れ・冷え・ネガティブ思考・痛み・不眠・ストレス・血流不足・自律神経の乱れ・老化・むくみ・更年期障害・生活習慣病…普段の呼吸だけでは、じつは酸素不足です。「お腹の底まで息を吸う」1日3分間の習慣で、無意識の2万呼吸の1回1回を、ほんの少しずつ深くする。たった10回の呼吸から、誰もが心と体を整えられるのです。