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ウォーキングで肩こりがひどくなる?その理由とは

ウォーキングというと、生活習慣病予防や運動不足解消という観点から、〝エネルギー消費をさせるための意識的な活動〟という認識での推奨が多いことはご存知でしょうか?
この記事では、神経によって筋肉が動かされている「神経制御による運動」について紹介します。

園原 健弘

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目次

  1. ○歩きで肩こりがひどくなる?
     
    • 歩きで肩こりがひどくなる?

      ウォーキングというと、生活習慣病予防や運動不足解消という観点から、〝エネルギー消費をさせるための意識的な活動〟という認識での推奨が多いです。
      しかしここからは、神経によって筋肉が動かされている「神経制御による運動」という視点で、歩きを考えてみましょう。
      運動をつかさどる大脳の運動野と、もっとも遠くにある足指の神経伝達速度は1000分の1秒単位のレベルです。この神経制御に素直に筋肉が反応していれば、心地よい歩きを感じ、体調もよくなります。
      しかしながら、この神経制御運動機能の改善については、日常生活のなかではほとんど意識されることはありません。
      運動療法としても、あまり意識されていない部分です。脊髄せきずい損傷などによるリハビリで、運動しながら神経機能の改善を図るのは必須ですが、できれば一般の人も運動のなかにこうした視点を入れて取り組んでほしいものです。
      いわゆる「運動神経」などと呼ばれる部分で、この部分の機能改善はスポーツ選手には必須です。じつは100メートル走のような短距離走や長距離マラソンなどの選手にとっても、この機能の改善は最重要課題です。
      デスクワークなどの仕事でこり固まった筋肉をほぐそうと歩き始めたのに、余計に肩こりがひどくなった、という経験はありませんか?
      脳から筋肉への命令伝達がスムーズになると、
      筋肉をより効率的に動かせるようになる

      運動不足の人は、神経系の働きも悪くなっているので、歩き方がよくないと、さらに神経系の働きが悪くなります。すると筋肉の伸び縮みがしにくい状態を誘発し、あちこちが余計にこってしまうということなのです。

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園原 健弘

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