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【歯科医執筆】口臭の原因と解決方法

歯磨き好きの日本人は自分の口臭があまりないと思っていますが、実は口臭が消えていないケースが多いそうです。これは歯磨きをしていてもばい菌が取り除けていないためです。口臭を防ぐには歯の各所に向かって、口に含んだ水を強くぶつける「毒出しうがい」が有効だといいますが、それは何故でしょう。歯科医執筆の書籍からご紹介します。

照山裕子(歯学博士)

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目次

  1. ○毒出しうがいで口臭が気にならない
     
    • 毒出しうがいで口臭が気にならない

      毒出しうがいが習慣になると、口臭も気にならなくなります。
      歯みがき好きの日本人は、自分は口臭はあまりないと思っています。
      しかし、外国人にアンケートをとると、約7割が「日本人の口臭にがっかり」というコメントを残しています。
      口臭の約9割は、口の中にあるばい菌と食べかすが原因です。
      ばい菌が食べかすを分解するときに発生する揮発性のガスが、悪臭の元になります。生ごみが発する臭いに鼻をつまんだことがあると思いますが、流しに残ったのか、口の中に残ったのかの違いということです。
      ただし、流しの場合は自分で生ごみを捨てなければなりませんが、口の中は唾液の分泌によって悪臭を抑えることができます。なぜなら、唾液の自浄作用には、食べかすを洗い流し、ばい菌を退治するはたらきがあるからです。
      しかし、唾液で口臭を予防できるのは、健康な口の場合に限定されます。虫歯や歯周病になると、唾液だけでは口臭を防ぐことができません。
      虫歯になると歯のエナメル質が溶けて、歯に穴が開きます。そこにプラークや食べかすが詰まると、分解されて悪臭になります。穴に入り込んだばい菌や食べかすは、唾液で取り除くことができません。
      穴を詰めものやかぶせものでふさいでいたとしても、劣化して隙間ができるとそこからばい菌や食べかすが入って悪臭を放ちはじめます。
      歯周病になると、歯ぐきがやせて、歯と歯ぐきの間に歯周ポケットという隙間ができます。ここにばい菌や食べかすがたまると、唾液では取り除けないので、やはり分解されて悪臭を放ちます。
      虫歯や歯周病の人は、プラークがつくられやすい、食べかすが残りやすい場所を治療するのが前提ですが、その後は、毒出しうがいで食べかすをきれいに洗い流し、プラークができない口の中にすることです。
      そうすると口臭の元はなくなります。
      緊張したときや朝起きたとき、お腹が減ったときなどは、唾液の分泌量が一時的に減ります。これは生理現象で仕方がありませんが、仮に唾液の量が少なくても、分解する元がなければさほど悪臭を放つことはありません。
      口臭の残り約1割は、にんにくやニラなどの臭いの強い食べ物やアルコール、タバコといった外的要因と、消化器系の疾患、口腔がんといった病気によるものです。前者は、自分でコントロールできることです。
      後者は自力で口臭を断つことは難しいので、専門医に相談するようにしましょう。いずれにしても、毒出しうがいが習慣になれば、口臭の9割は防げるということです。

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照山裕子

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