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【歯科医執筆】カテキンが多く含まれている飲料とその効果とは

うがいはもちろん、水以外でも液体なら何でも可能です。しかし、適しているものとそうでないものがあります。水以外で、また、抗菌効果も期待できる歯科医オススメの液体をお教えします。
※毒出しうがい:歯の各所に向かって、口に含んだ水を強くぶつけるうがい方法

照山裕子(歯学博士)

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目次

  1. ○1日1回、緑茶で毒出しうがい カテキン効果でばい菌を一掃する
  2. ○水なら何回うがいしても歯に色はつかない
     
    • 1日1回、緑茶で毒出しうがい カテキン効果でばい菌を一掃する

      もちろん、水以外でも液体なら、口に含んで毒出しうがいができます。
      ただし、毒出しうがいに適しているものと、そうでないものがあるので注意するようにしましょう。適しない液体を使うと、効果が出ないどころか、口の中を傷つけることもあります。
      水以外で、毒出しうがいにもっともおすすめなのは、緑茶です。
      食事のときに水はなくても、お茶ならあるというときもあります。そういうときは、迷わず緑茶で毒出しうがいをしましょう。
      緑茶には、カテキンという抗菌作用のある成分が含まれています。
      カテキンはフラボノイドの一種で、緑茶を飲むと苦みや渋みを感じるのは、このカテキンが含まれているからです。カテキンは、ほとんどの日本茶に含まれていて、とくに多く含まれているのが緑茶といわれています。
      つまり、ウーロン茶でも紅茶でも毒出しうがいはできますが、カテキン効果をプラスしようと考えるなら、緑茶が一番ということです。
      緑茶で毒出しうがいをすると、抗菌作用によって口の中のばい菌を減らしてくれるので、虫歯や歯周病になるリスクが抑えられるし、口臭も気にならなくなります。
      ただし、最大限の緑茶効果を期待するなら、市販されているペットボトルの緑茶ではなく、急須で煎れた緑茶を利用するようにしましょう。
      ある研究によると、急須で煎れた緑茶のほうが、ペットボトルの緑茶より2・5倍もカテキンが含まれていると報告されています。
    • 水なら何回うがいしても歯に色はつかない

      ここで、抗菌作用のある緑茶のほうが水より効果的なのでは? という疑問が生まれてくると思います。たしかに、緑茶で毒出しうがいをすると、口の中のばい菌や食べかすを洗い流す以外の効果もあります。
      しかし、問題がひとつあります。
      それは、茶渋が歯に付きやすいことです。
      どんなに毎日歯みがきをしても、歯を白くする処置(ホワイトニング)をしない限り、歯は少しずつくすんできたり、黄色くなってきたりします。色が濃くなりすぎると、虫歯を発見できないこともあります。
      これは、食べ物や飲み物に含まれている色素が、長期間にわたって歯の表面に沈着していくからです。
      この現象を、ステインといいます。
      歯に付着しやすい色素を含むものは、以下のようなものです。

       ○赤ワイン

       ○チョコレート

       ○ココア

       ○果物(バナナ、りんご、柿など)

       ○コーヒー

       ○緑黄色野菜

      緑茶もそのひとつです。
      茶渋に含まれるタンニンはステインになりやすい物質とされています。また、殺菌作用があるカテキンもステインの原因になるといわれています。
      着色しやすい口腔環境もあります。
      たとえば、体質的にエナメル質の部分が凸凹している人や口の中が乾いてしまうドライマウスの人、嘔吐癖がある人、それから虫歯のかぶせ物や詰め物がプラスチックの人などは、歯に色がつきやすくなります。
      口を開いたときに歯の色が気にならない人なら、毎回緑茶で毒出しうがいをするのもいいでしょうが、やはり、歯は白いほうがいいですよね。ですから、緑茶で毒出しうがいをするなら、1日1回。
      毒出しうがいで取りそこなったばい菌を退治するのが目的ですから、これで十分に口の中をきれいに保つことができます。

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